「前例にとらわれない」新しいビジネススキーム
楽天超ミニバイトにしか提供できない価値の創造。
前例のないサービスをカタチにしてWin-Win-Winを目指す
楽天超ミニバイトは、データ入力・チェック、アンケートなどの「タスク」を楽天会員が実施する、マイクロタスク型クラウドソーシングサービスだ。楽天会員でもある超ミニバイトのユーザー(以下ユーザー)にとっては、スマホで簡単な作業やアンケートなどの「タスク」を行うことで、楽天ポイントがどんどん貯まる、お得で楽しいサービス。一方クライアント側は、楽天会員の規模と消費行動分析データを活かし、圧倒的なスピードかつ低コストでデータを集めることができるサービスとなっている。
MEMBER
事業メンバー
ユーザーとクライアントをつなぐ。
「前例にとらわれない」新しいビジネススキーム。
サービスのスタートは2018年3月2日(ミニの日)。現在15名のプロジェクト・メンバーは大きくエンジニアと営業企画とで構成されているが、エンジニアは常にお客様のことを考えて設計を行い、営業企画も営業だけに専念することはない。一人ひとりが自分にできることを考え、独自にアプローチしている。サービスの立ち上げ当初から参画しているKinoは言う。
コンパクトなチームなので、多岐にわたる対応が求められると思います。大変だけど、それがやりがいでもあるのかな
Kino
営業企画のYuyaは、大学で計量経済学を学び、ビックデータを活用したサービスに携わりたいと考えて楽天に入社した。その意味では、超ミニバイトは希望に近い仕事といえる。サービス設計はクライアントのニーズを前提にしつつ、データ収集に協力してくれるユーザーが楽しんでくれることが第一であり、データ分析だけで成り立つものではないということを常に意識している。
超ミニバイトは、自由参加型の企画です。最も大事にしていることは、ユーザーに迷惑をかけないこと。クライアントに大きな価値をもたらす機能であっても、ユーザーの安全を第一に考えています。目指すべきは、超ミニバイトとクライアントとユーザー、それぞれの3者間でWin-Win-Winの関係を築くことです
Yuya
新しいシステムを構築するために、
年次や組織の枠を超えて激論をくり返す。
最近リリースされた「オーダーシステム」は、そんな理想的なバランスを取ることに腐心した機能の1つ。今までとは異なり、直接クライアントがユーザーに質問を投げかけ、より素早く手軽にデータ収集を行えるサービスだ。使いやすいデザインを最優先に考え、何度も話し合いをくり返したことで、ユーザビリティテストでは高い評価を得た。
とはいえ、リリースまでの道のりは平坦なものではなかった。
超ミニバイトのビジネスの拡大を図るためには、クライアントが直接データを集めることができる『オーダーシステム』は有効です。ただし、クライアントがユーザーに直接アプローチすることは大きなリスクを伴います。新たなデータ収集タスクを行う際は必ず実証テストを行いますが、今回はいつも以上に慎重な判断が求められました
Kino
ユーザーの個人情報を取らない、知られたくない情報を書かせない。不正が行われないよう、セキュリティ面の強化も必要だった。「頭が痛くなるくらい考えました」と、Yuyaが言うように、エンジニア内での試行錯誤 、営業企画内での議論も連日のように行われた。さらに、チーム内はもとより他部署のノウハウを総動員。直接プロジェクトに関わるメンバーも、相談を受けたメンバーも、一人ひとりが明確な意見を持ち、熱く語り合った。
クライアントが直接質問を投げかけられるシステムだからこそ、ユーザーが見る画面表示が不自然にならないよう、画面設計やデザインにもデリケートな配慮が必要となる。ここで力を発揮したのが、UI/UXデザインを担当するMonicaだ。クリエイティブの力で新しいソリューションを提供することは、デザイナーの原点だと言う。
前例のないものばかりなので、多くの場合、教科書通りにはいきません。チーム内でお互いに分かり合ったつもりだったとしても、実際に“絵”にしてみたら間違っていることもあれば、その逆もある。私はデザイナーとして経験を積んできたので、みんなのアイデアをビジュアル化し、考えをまとめ、検証することでサービスに貢献できたと思います
Monica
年次もバックグラウンドも異なる様々なメンバーが、新しいタスクのために激論を交わす。ユーザー第一のサービスを届けるために、それは避けては通れない工程だ。
発言の根拠をきちんと提示できれば、年次に関係なく誰もがきちんと話を聞いてくれる。そんな環境は楽天ならでは。当時は本当に大変でしたが、振り返ってみると、自分自身の成長につながる経験だったと思います
Yuya
超ミニバイトにできないことはない。
そしてチャレンジは続く。
激論が実を結び、いよいよサービスがリリースされる直前からプロジェクトに参画したのがSoraだ。現在は運用と営業推進の責任者として活躍しているが、着任早々に新サービスについて全社向けのプレゼンテーションを任され、驚いたという。初めての経験で、戸惑うことも多かったが「こんな大役を任されるのはラッキー」と前向きに捉え、乗り切った。
メインで担当する業務は、この1年の中でもどんどん変わっていきました。はじめは大変でしたが、今はそのスピード感が楽しいと感じています
Sora
近年は、クライアントから「こんなことができるのでは?」という相談を受けることも増えてきた。Soraは、既存のメニューを複数組み合わせて新しいフローを構築し、クライアントに提案することに、面白さとやりがいを見出している。組み合わせ次第で無限の可能性を追求できる。チーム内では「超ミニバイトにできないことはない」というフレーズが合言葉になっている。
何か思いつくことがあったら、すぐチームのチャットに投げかけてみる。誰かが応えることで、新しいプロジェクトが動き出す。小回りのきくチームならではの機動力こそ、大きな武器だ。
クライアントの要望やトレンドの変化を追いながら、ユーザーに楽しく使ってもらえるコンテンツを提供してきた超ミニバイト。だが、世の中にはまだカタチになっていないニーズが眠っているはずだ。超ミニバイトにしか創造できない価値を大事にしながら、ユーザーには楽しさとポイントを、クライアントには必要なデータを提供することを目指して、チャレンジは続く。
※所属表記・記事の内容は、取材当時の内容に基づきます。
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