「楽天テクノロジー・エクセレンスアワード2023」を発表

　楽天グループ株式会社（以下「楽天」）は、「楽天テクノロジー・エクセレンスアワード2023」の受賞者を決定しましたのでお知らせします。また11月18日（土）には、楽天が開催するテクノロジーイベント「Rakuten Technology Conference 2023」（入場無料）において表彰式を実施します（公式ページ：  https://tech.rakuten.co.jp ）。

　「楽天テクノロジー・エクセレンスアワード」は、国内外のテックリーダーやエンジニア、研究者が集まり、多様な講演やパネルディスカッションを通して、未来に向けたテクノロジーの可能性を考えるきっかけとなる場を提供することを目的に開催する「Rakuten Technology Conference 2023」において、先進的なテクノロジーにより社会にイノベーションをもたらした個人または組織を表彰します。14回目の開催となる本年は、AI化を意味する造語「AI-nization（エーアイナイゼーション）」テーマとし、3つの「エクセレンス賞」を授与します。

エクセレンス賞
各業界または分野において、技術を通じて社会の進化を促進した個人または組織に授与。

【受賞者】
LLM-jp

＜授賞理由＞
　LLM-jpは、日本で創設された大規模言語モデル（LLM）に関する研究開発団体です。国立情報学研究所（NII）所長の黒橋 禎夫氏の呼びかけのもと、2023年5月15日に初回勉強会が開催されました。同団体は、計算基盤とLLM構築基盤（エンジニア等の人材を含む）を整備し、国内外の研究者が様々な試行錯誤を行う環境を構築することを目的としており、大学・企業等から600名以上 の研究者等が参加しています。同団体の貢献により、複数の日本語LLMモデルの構築が進んでいます。
　以上の功績をたたえ、LLM-jpに本賞を贈ります。

【受賞者】
rinna株式会社

＜授賞理由＞
　rinna株式会社は、自由対話技術の研究・開発を実施しているAIスタートアップ企業です。同社は、2023年7月に、40億パラメータ規模の日英バイリンガルLLMを構築し、オープンソースソフトウェアとして公開しており、日本におけるLLM活用の拡大に貢献しています 。
　さらに、言語処理分野 トップクラスの国際会議 である「ACL 2023」や、音声処理分野トップクラスの国際会議である「INTERSPEECH 2023」への論文発表を通して、学術界の発展にも貢献しています。
　以上の功績をたたえ、rinna株式会社に本賞を贈ります。

【受賞者】
中島 明日香氏

＜授賞理由＞
　中島氏は、過去10 年以上サイバーセキュリティの研究に取り組み、セキュリティ分野における世界トップレベルの産業系国際会議である「BlackHat」にも採択された実績があります。また同会議にてプログラム委員にも就任し、合計約1,000件の査読を通じて世界のセキュリティ研究の推進に尽力しました。
　また、日本初となる女性セキュリティ技術者団体・コミュニティ「CTF for GIRLS」を設立し、コミュニティの多様性向上に貢献しました。加えて、現在所属しているElastic社におけるエンドポイントセキュリティの研究開発を通じて、サイバー空間のセキュリティにも寄与しています。
　以上の功績をたたえ、中島氏に本賞を贈ります。

【審査委員】
委員長　　楽天グループ株式会社 代表取締役会長兼社長　三木谷 浩史
委員　　　楽天グループ株式会社 副社長執行役員　　　　平井 康文
委員　　　楽天グループ株式会社 専務執行役員　　　　　黒住 昭仁
委員　　　楽天グループ株式会社 専務執行役員　　　　　ティン・ツァイ
　　　　　楽天テクノロジーカンファレンスチーム

　楽天は今後も、本表彰を通じて、テクノロジーの革新的な進化やイノベーションの推進に取り組む個人および組織を支援してまいります。

■開催概要
・名称： 「Rakuten Technology Conference 2023」
・日時： 2023年11月18日（土）10:00～18:00
・会場： 楽天クリムゾンハウス（本社）
　　　　（〒158-0094 東京都世田谷区玉川1-14-1）
　　　　https://corp.rakuten.co.jp/about/map/crimsonhouse/
・主催： 楽天グループ株式会社
・公式サイトURL： https://tech.rakuten.co.jp/
・参加申し込みURL： https://www.eventbrite.com/e/rakuten-technology-conference-2023-tickets-708288248217
※本イベントは一部を除き英語での実施となります。

以 上