2023年4月21日
  • 帯広市
  • 競馬モール株式会社

北海道帯広市と「楽天競馬」を運営する競馬モール、馬券の一部を地域振興に充てる「ばんえい十勝応援企画」の2023年度継続を発表

- 関係人口の創出や競走馬の健康管理、レースの魅力向上等を目的とした施策を予定 -

 北海道帯広市(以下「帯広市」)と、インターネット勝馬投票券(馬券)購入サイト「楽天競馬」を運営する楽天グループの競馬モール株式会社(以下「競馬モール」)は、帯広市が主催する「ばんえい競馬(ばんえい十勝)」(注1)を通じた地域振興策の「ばんえい十勝応援企画」に、2023年度も継続して共同で取り組むことを本日発表しました。「ばんえい十勝応援企画」は、2013年4月から開始しており、本年度で11年目となります。

 「ばんえい十勝応援企画」は、「ばんえい競馬」の存続を応援することを目的に、「楽天競馬」で「ばんえい競馬」を購入した際の売上金の一部を積立て、帯広市と「楽天競馬」が共同で実施してきた企画です。昨年は、INCLUSIVE株式会社(以下「INCLUSIVE」)と共同で、「ばんえい競馬」に関わる人や仕事に焦点を当てた情報発信に注力しました。

 今年も同社と共同で情報発信の取り組みを継続し、「ばんえい競馬」の関係人口を創出することを図るとともに、楽天グループの強みを生かしたレースの魅力の最大化にも取り組みます。具体的には、レース中のコース上における馬ソリの位置をリアルタイムに計測して把握するための実証実験を、今回初めて行う予定です。楽天グループのICT事業会社である楽天コミュニケーションズ株式会社が日本国内で独占再販売をしている高精度の位置測位ソリューション「Ubisenseサービス」を計測システムに採用し、これまで目視で確認をしていた馬ソリの位置をよりタイムリーかつ正確に確認することで状況把握を容易にし、「ばんえい競馬」におけるレースの魅力向上に貢献することを目指します。

 さらに、2020年度から始めた帯広畜産大学との競走馬の健康管理および疾病の未然防止を目指す共同研究にも、新たに3カ年計画を策定して継続的に取り組みます(注2)。2022年度は、ばん馬の主要疾病の一つである疝痛(せんつう)の発症に関連する細菌群を早期に検出するための新規解析手法の確立に注力しました(注3)。今後は、新規手法の精度向上と過去3年間に実施した研究内容の現場における実用化を目指します。

 北海道開拓時代の文化を今に伝える「ばんえい競馬」は、2007年に帯広市による単独開催となり、今では帯広市の主要な観光資源となっています(注4)。「ばんえい十勝応援企画」を通じて競走馬の生産者支援や特別番組のオンライン配信など、様々な「ばんえい競馬」振興施策に取り組んできた結果、2022年度の「ばんえい競馬」の売上金額は、帯広市単独開催以来の最高額を更新し、554.7億円(前年同期比7%増)を達成しました(注5)。

 帯広市と競馬モールは、引き続き「ばんえい十勝応援企画」を通じて地域の活性化を図るとともに、「ばんえい競馬」の魅力を高め、ファンの拡大を目指してまいります。

(注1)「ばんえい競馬(ばんえい十勝)」は、農耕馬として利用されてきた馬体重約1トンのばん馬に、騎手と荷物を載せた鉄そりを曳かせ、坂のある障害コースで速さを競う競技です。公営競技としては世界で唯一、帯広競馬場で開催されています。北海道開拓時代の伝統を受け継ぐ独特の馬文化として、「北海道遺産」にも認定されています。

(注2)帯広市と楽天競馬は、競走馬の頭数維持・確保に向けて、2020年度より帯広畜産大学との共同研究に取り組んでいます。詳細は下記リリースをご覧ください。
https://corp.rakuten.co.jp/news/update/2020/0720_01.html

(注3)研究では、糞便からの微生物DNAの抽出方法を簡易化するとともに、これまでに特定した疝痛発症に関連する細菌のみを標的とした定量解析により、解析時間を大幅に短縮することで、未発病状態での予防治療に向けた手法の確立に取り組みました。

(注4)「ばんえい競馬」は2006年までは帯広市、旭川市、岩見沢市、北見市の4市で開催されていましたが、旭川市、北見市、岩見沢市が撤退したため、2007年度からは帯広市による単独開催となりました。

(注5)直近11年間の発売金額および本場入場者数は以下の通りです。

年度

発売金額(円)

本場入場者数(人)

2012年

10,494,580,600

254,081

2013年

11,662,642,800

268,693

2014年

13,218,352,600

278,263

2015年

14,579,315,600

282,932

2016年

16,154,093,000

267,997

2017年

21,992,641,500

281,632

2018年

24,429,193,700

289,457

2019年

31,085,678,100

298,624

2020年

48,352,787,900

161,944(※1)

2021年

51,795,173,200

171,135(※2)

2022年

55,479,885,100

279,837

「ばんえい十勝令和4年度 終了報告( https://banei-keiba.or.jp/tp_detail.php?id=8065 )」より。
帯広市単独開催となった2007年からの発売額及び本場入場者数は終了報告をご覧ください。
※1 新型コロナウイルス感染症対策により2020年4月24日(金)~2020年7月6日(月)までの34日間無観客競馬開催
※2 新型コロナウイルス感染症対策により2021年5月17日(月)~2021年6月20日(日)までの15日間及び2021年8月30日(月)~2021年9月27日(月)までの13日間無観客競馬開催



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帯広市と競馬モールの「ばんえい十勝応援企画」概要
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■ 時期: 2023年4月21日(金)~ 2024年3月17日(日)

■2023年度の主な施策(予定):
帯広市と「楽天競馬」を運営する競馬モールが共同で、「楽天競馬」で「ばんえい競馬」を購入した際の売上金の一部を積立て「ばんえい競馬」の存続を応援する施策に活用します。2023年度の主な施策は以下の通りです。

(1)INCLUSIVEと連携した情報発信やライター育成など情報発信強化、ばんえいスタジオ公式ブログ「ばんブロ」における継続的な情報発信
(2)馬ソリのコース上における位置取りをリアルタイムに計測するシステムの実証実験
(3)帯広競馬場で実施されるイベントへの協賛
(4)ばん馬資源の維持・確保に向けた帯広畜産大学への研究費拠出による生産振興策の継続
(5)帯広競馬場の全厩舎への人参や牧草ロールの贈呈

■ 競馬モールの2022年度の積立額・拠出額(実績): 計11,000,000円
2022年度に実施した施策は以下の通りです。

・ばんえいスタジオ公式ブログ「ばんブロ」やメディア、INCLUSIVEと連携した地元密着の情報発信環境整備、ドローン映像撮影実証実験、イベント協賛など: 5,350,000円
・帯広競馬場の全厩舎への人参や牧草ロールの贈呈、生産振興策としてばん馬資源の維持・確保に向けた帯広畜産大学への研究費拠出、厩務員等の“働く人”を紹介して人員の確保に繋げる連載記事「競馬場のおしごと」企画の実施: 5,650,000円

■ 参考URL:
「ばんえい十勝オフィシャルサイト」: https://www.banei-keiba.or.jp/
「楽天競馬」: https://keiba.rakuten.co.jp/
「楽天競馬 ばんえい競馬応援企画2023」: https://keiba.rakuten.co.jp/event/banei_cheer
「北海道Likers」: https://hokkaidolikers.com/

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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