楽天独自のイラストデザインシステム「Rakuten Illustration System」が、「2022年度 グッドデザイン賞」を受賞

　楽天グループ株式会社（以下「楽天」）は、このたび、運営するウェブサイトやアプリ、その他制作物等で用いる独自のイラストデザインシステム「Rakuten Illustration System」が、「2022年度 グッドデザイン賞」（主催：公益財団法人日本デザイン振興会）を受賞したことをお知らせします。

　楽天グループでは、より良いUI／UXを提供できる仕組みづくりや、デザインにおける顧客志向の視点を全社横断的に浸透させていく取り組み「Rakuten Experience（以下「ReX」）」を推進しています。これまでも、オリジナルフォント「Rakuten Font」や各種アイコン、ウェブパーツ等の開発・社内展開を通じて、作業負担軽減、品質統一化、顧客体験向上に取り組んできており、このたび受賞した「Rakuten Illustration System」も「ReX」推進の観点から開発しました。

　「Rakuten Illustration System」において利用者は、頭、胴体、下半身、付属品などのパーツや色を入れ替えるだけで、30万通り以上の組み合わせのイラストを作成し、国内外における楽天グループのウェブサイトやアプリ、その他制作物に活用することができます。各種パーツの制作過程においては、楽天が企業戦略の一つとして掲げている「ダイバーシティ」をデザインに反映するため、社内のダイバーシティ推進部署や特例子会社の楽天ソシオビジネス株式会社と連携し、実在する楽天従業員をモデリングすることで、性別や身体的特徴、人種、文化、宗教等、人々の多様な個性の表現を可能としました。また、本システムはクラウドツール上で構築しているため、デザイン専用のソフトウェアを必要とせず、デザイナー以外の従業員も一貫性と品質が担保されたイラストを簡単に作成することができます。

　楽天は今後も、様々なブランド資産の開発、ブランディングの強化により、グループブランド価値の向上を図るとともに、イノベーションを通じて人々の暮らしをより豊かで便利なものにすべく挑戦を続けてまいります。

■ 受賞対象の概要
「Rakuten Illustration System」（楽天イラストレーションシステム）：
70以上の「楽天エコシステム（経済圏）」サービスのデザインに一貫性をもたせ、ブランド体験の向上促進、また、組み替えだけの非常にシンプルな操作で製作者の負担軽減にも貢献できるシステムです。さらに、制作過程で実在の従業員やお客様からモデリングしたことで、オリジナリティのある多様な文化・身体的特徴を表現することができます。

■ 審査委員による評価コメント
フリー素材を思いつきで使うという方法が広がっている中、現状、ブランド力の向上に向けて素材を一貫させる企業は多い。ただその中でもこの楽天イラストレーションシステムは、可愛く、楽しく、何より使いやすいという点で高い評価が集まった。使う側の立場で開発されているので、これがあるのとないのとでは、作業の軽減にもブランドへのコミットにも大きな違いが出るだろう。さらに、多種多様な文化や身体的特徴を表現することを前提にしている点から、人種や宗教、マイノリティへの思い、さらにはSDGsへの取り組みまでも含むブランドの可能性を拡張しているし、世界での共感を生み出すブランディングの礎となるデザインであることにも称賛を贈りたい。

■ グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ
https://www.g-mark.org/award/describe/54349

以 上