2022年3月15日
  • 楽天インサイト株式会社

楽天インサイト、「成年に関する調査」結果を発表

- 成年年齢引き下げの認知は約8割。「成年(成人)になったと感じた瞬間」1位は、20歳で可能になる「お酒を飲んだとき」 -

https://insight.rakuten.co.jp/report/20220315/

 楽天インサイト株式会社(以下「楽天インサイト」)は、「成年に関する調査」をインターネットで実施しました。今回の調査は、2022年2月8日(火)と2月9日(水)の2日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)の中から、全国の20~69歳の男女1,000人を対象に行いました。本調査では、民法改正により2022年4月1日(金)から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられることについて、改正内容に関する認知状況に加え、19歳以下の子どもがいる方を対象にした意識調査も実施しました。

調査結果概要

■「2022年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられること」の認知状況は約8割
 「2022年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられること」の認知状況を聞いたところ、「知っている」と回答した人は全体の約8割(80.3%)となった。

■「成年年齢の引き下げ後、18歳になれば親の同意がなくてもできるようになること」として提示した11項目のうち、平均認知数は3項目。認知度が最も高いのは「クレジットカードの契約」で約5割
 成年年齢が18歳に引き下げられることを認知していた人に対し、「成年年齢の引き下げ後、18歳になれば親の同意がなくてもできるようになること」として提示した11項目の認知状況を聞いたところ、平均認知数は3項目となった。項目別でみると、「クレジットカードの契約」が52.8%と最も高く、次いで「結婚」が47.9%となった。一方で「あてはまるものがない」と回答した人(法改正後に18歳になれば親の同意がなくてもできるようになることを知らない人)は24.9%と、約4人に1人となった。

■「成年年齢の引き下げ後も、引き続き20歳にならないとできないこと」の認知状況は「飲酒」79.1%、「喫煙」73.7%
 同様に、「成年年齢の引き下げ後も、引き続き20歳にならないとできないこと」の認知状況を聞いたところ、「飲酒」と「喫煙」が7割以上(飲酒:79.1%、喫煙:73.7%)で、他の項目に比べ認知が高かった。

■「成年(成人)になったと感じた瞬間」のランキングでは、1位が20歳で可能になる「お酒を飲んだとき」で4割弱。次いで「成人式に出席したとき」、「クレジットカードを持ったとき」
 「成年(成人)になったと感じた瞬間」について聞いてみたところ、「お酒を飲んだとき」が最も高く39.0%、次いで「成人式に出席したとき」(32.6%)、「クレジットカードを持ったとき」(19.5%)が続いた。1位の「飲酒」については法改正後も引き続き20歳にならないと可能にはならず、また2位の「成人式」も自治体によって20歳になるタイミングで実施としている。法改正後も、成年(成人)になったと実感するのは20歳以降である人が多い傾向がみられた。

■実際に「いつから親の同意を不要にしてもいいと思うか」について、「クレジットカードの契約」、「携帯電話の契約」など金銭にまつわる項目では「自分で働くようになったら」が半数以上
 成年年齢の引き下げ後、様々な項目について実際には「いつから親の同意を不要にしてもいいと思うか」を聞いたところ、「クレジットカードの契約」、「携帯電話の契約」、「賃貸物件の契約」、「ローン契約」、「消費者金融の利用」、「美容整形の施術を受ける」の6項目で「自分で働くようになったら」が1位となった。特に金銭にまつわる3項目ではいずれも「自分で働くようになったら」(「クレジットカードの契約」:58.7%、「ローン契約」:65.6%、「消費者金融の利用」:61.3%)が半数以上を占めた。一方で「結婚」や「10年用パスポートの作成」、「性別の変更申請」、「民事裁判を起こす」といった項目では「18歳(成年)になったら」が1位という結果となった。

■高校生以上の子どもを持つ親では、7割弱が成年年齢引き下げについて子どもと話したことがあると回答
 19歳以下の子どもがいる親に、成年年齢引き下げについて子どもと会話したことがあるか聞いたところ、全体では37.3%が「話したことがある」(「よく話題に上がる」と「話したことがある程度」の合計)と回答した。子どもの学齢別では、学齢が上がるにつれて「話したことがある」割合が高く、高校1年生以上の子どもを持つ親では7割弱が成年年齢引き下げについて子どもと話したことがあることが分かった。

■2022年4月に成年になる子どもを持つ親の71.4%が自身の子どもが18歳で成年を迎えることについて「早い」と回答 
 19歳以下の子どもがいる親に、自身の子どもが18歳で成年を迎えることについてどう思うかを聞いたところ、半数を超える54.9%が「早い」(「早すぎる」と「やや早すぎる」の合計)と回答した。とくに2022年4月に成年になる子ども(高校3年生~(18~19歳))を持つ親は71.4%が「早い」と回答し、子どもの学齢が上がるにつれて、「早い」と思う親が増える結果となった。

■法改正後、成人式を開催する適切なタイミングについて「20歳になる年度」が6割強
 19歳以下の子どもがいる親に、法改正後の成人式を開催するタイミングについていつが適切か聞いたところ、全体では「20歳になる年度」が62.0%だった。子どもの学齢別でみると、2022年4月に成年になる子ども(高校3年生~(18~19歳))を持つ親においては「20歳になる年度」が76.2%であり、他の学齢の子どもを持つ親と10ポイント以上の差がみられた。

■自身の子どもが成年になるときに期待することは「成年として自分の行動に責任をもってほしい」がトップで7割超
 19歳以下の子どもがいる親に、自身の子どもが成年になるときに期待することを聞いたところ、「成年として自分の行動に責任をもってほしい」が73.9%でトップとなった。次いで「自分の将来設計を立てられるようになってほしい」が60.2%となった。

■自身の子どもが成年になるときに不安に思うことは「知識がないことで消費者被害などにあってしまうのではないか」が半数以上
 19歳以下の子どもがいる親に、自身の子どもが成年になるときに不安に思うことを聞いたところ、「知識がないことで消費者被害などにあってしまうのではないか」(51.1%)と「知識がないことで自分でとった行動に対して責任をとれないのではないか」(50.4%)が半数以上で上位となった。2022年4月に成年になる子ども(高校3年生~(18~19歳))を持つ親をみると「知識がないことで不利な労働契約での労働を強いられてしまうのではないか」が40.5%と他の学齢の子どもを持つ親と比べて高い結果となった。一方で「成年になった自覚を持たないまま大人になってしまうのではないか」については26.2%と、他の学齢の子どもを持つ親より懸念のある人が少ないことが分かった。

より詳細な調査結果は以下よりご覧いただけます。
URL: https://insight.rakuten.co.jp/report/20220315/

【調査概要】
調査エリア    : 全国
調査対象者    : 20歳~69歳 男女
回収サンプルサイズ: 1,000サンプルサイズ
調査期間     : 2022年2月8日(火)から2月9日(水)
調査実施機関   : 楽天インサイト株式会社
(注)本レポートでは小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100%とならない場合があります。

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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