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楽天インサイト、「終活に関する調査」結果を発表
楽天インサイト株式会社(以下「楽天インサイト」)は、「終活に関する調査」をインターネットで実施しました。今回の調査は、2022年1月12日(水)から1月14日(金)の3日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)の中から、全国の20~69歳の男女1,000人を対象に行いました。本調査では、回答者本人の「終活」(注1)の実施意向に加え、故人が遺したデジタルデータやSNSアカウントといった「デジタル遺品」や、家族の「終活」についても質問しました。
(注1)「終活」とは「人生の終わりのための活動」の略で、人生の最期を迎えるにあたって行う様々な活動のことを指します
調査結果概要
■「終活」の実施意向がある人は約7割。どの年代でも女性の方が10ポイント以上高く、特に30代では約25ポイントの差
「終活」の実施意向を聞いたところ、「意向あり」計(「実施している」(4.0%)、「近いうちに始める予定」(7.0%)、「予定はないが、時期が来たら始めたい」(58.6%)の合計)は約7割となった。また性年代別でみると、男女ともに年代が上がるにつれて高くなった。同じ年代の男女間ではどの年代でも女性の方が10ポイント以上高く、特に30代については男女間で25.2ポイントの差があった。
■「終活」でやってみたいことは「家の中の荷物整理」が約6割でトップ。「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」が約4割で続く
「終活」の実施意向がある人に、今後する予定があること、興味があることを聞いたところ、「家の中の荷物整理」(60.9%)がトップとなり、次いで「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」(39.8%)となった。性年代別でみると、女性の方が「終活」で今後する予定があること、興味があることが多い傾向がみられ、特に女性30代と40代では平均選択個数が3個を超えている。また、「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」については、50・60代で女性よりも男性の方が25ポイント以上高かった。
■「終活」をする・したい理由は「家族に迷惑をかけたくないから」が7割弱でトップ。「病気や怪我、老化などで寝たきりになった場合に備えるため」、「自分の人生の棚卸し、整理をしたいから」が約3割で続く
「終活」の実施意向がある人に、「終活」をする・したい理由を聞いたところ、「家族に迷惑をかけたくないから」(67.2%)がトップで、次いで「病気や怪我、老化などで寝たきりになった場合に備えるため」(30.2%)、「自分の人生の棚卸し、整理をしたいから」(28.3%)が続いた。性年代別でみると、これらトップ3の理由をあげた人の割合は、年代別でみても男性よりも女性の方が高い傾向となっており、とくに女性50代では「家族に迷惑をかけたくないから」が約8割となった。
■故人が遺したデジタルデータやSNSアカウントといった「デジタル遺品」の認知は4割超
故人が遺したデジタルデータやSNSアカウントといった「デジタル遺品」(注2)の認知について聞いたところ、「認知」計(「知っている」(13.1%)、「聞いたことはあるが、よく知らない」(28.7%)の合計)は4割超(41.8%)となった。「終活」の実施意向がある人に絞っても4割半ばとなり、大きな差はみられなかった。性年代別でみると、男性では年代が上がるにつれて「知っている」が高くなった。「知っている」と答えた人の割合は、女性30代が19.8%と最も高かった。
(注2)ここでの「デジタル遺品」は、故人が生前に利用していたパソコンやスマートフォンに保存されたデータや、SNSのアカウント、ネット銀行などウェブ上に保存されたデータのことを指します
■自身の死後、メッセージアプリやSNSの投稿を「すべて削除したい」が約7割。中でも「Twitterの投稿」と「TikTokの投稿」をすべて削除したい人が多く、それぞれ7割半ば
自身の死後、「デジタル遺品」であるメッセージアプリやSNSの投稿を遺したいか・削除したいかを各サービスごとに聞いたところ、提示したサービスすべてで「すべて削除したい」が約7割でトップとなった。中でも、「すべて削除したい」では「Twitterの投稿」(76.4%)と「TikTokの投稿」(76.7%)が7割半ばで、「LINEなどのメッセージアプリの投稿(メッセージ・タイムラインなど)」(68.2%)や「Instagramの投稿」(67.5%)と比べて8ポイント以上高かった。また「LINEなどのメッセージアプリの投稿(メッセージ・タイムラインなど)」は「一部は削除して必要なものは遺したい」が25.4%で、6つのサービスの中で最も高い結果となった。
■自身の父母の「終活」の実施状況は「わからない」が約7割、義父・義母は約8割。「終活」を「実施してほしい」計は約7割
家族の「終活」の実施状況について聞いたところ、いずれも「わからない」が最多となったが、自身の父母と義父・義母では、最大18ポイントの差がみられた(自身の父親:71.5%、自身の母親:66.3%、義父:84.3%、義母:79.7%)。自身の両親に比べると、義理の両親における「終活」の実施状況は把握しにくいという結果となった。
家族に「終活」を実施してほしいか聞いたところ、自身の父母でも義父・義母でも「実施してほしい」計(「すぐに始めてほしい」、「近いうちに始めてほしい」、「時期が来たら始めてほしい」の合計)は約7割となった。また、「すぐに始めてほしい」と「近いうちに始めてほしい」を合算すると、いずれも2割半ばであった(自身の父親:25.5%、自身の母親:24.6%、義父:28.0%、義母:27.7%)。「終活」の実施状況を把握している人の割合では、自身の父母と義父・義母で最大18ポイントの差があったが、実施してほしいかどうかについては大きな差はみられなかった。
より詳細な調査結果は以下よりご覧いただけます。
https://insight.rakuten.co.jp/report/20220217
【調査概要】
調査エリア : 全国
調査対象者 : 20歳~69歳 男女
回収サンプルサイズ: 1,000サンプルサイズ
調査期間 : 2022年1月12日(水)から1月14日(金)
調査実施機関 : 楽天インサイト株式会社
(注)本レポートでは小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100%とならない場合があります。
以 上