楽天シンフォニー、イギリス・フランス・ドイツに拠点を設立し、欧州での通信プラットフォーム事業を拡大

　楽天シンフォニー株式会社（以下「楽天シンフォニー」）は、 欧州における通信プラットフォーム事業を拡大するため、イギリス、フランス、ドイツに事業拠点を設立し、欧州の通信事業者やベンダーと連携することでモバイルネットワークの運用方法を変革させ、Open RAN（注1）技術の普及を加速させます。

 　欧州の主要市場に事業拠点を設立することで、欧州でのマーケティング強化と、同地域の既存顧客へのサービスを強化します。また、各拠点は、先進的で革新的な技術の開発に必要な次世代テック人材を惹きつけるハブとなることも目指します。

 　楽天シンフォニーのCEOであるタレック・アミンは、次のように述べています。「欧州はモバイルネットワークのインフラが成熟した市場ですが、各国の通信事業者と政府は、Open RAN技術の可能性に対して高い期待を示しています。私たちは、研究開発能力の向上と、より地域に根差したサービスを提供するために、欧州における事業を拡大することにしました。欧州の通信事業者やベンダー、政府、学術機関との密な連携を通じて、Open RAN技術の開発に貢献していきます。同時に、世界の通信事業者が革新的な通信サービスを提供できるよう、将来性と費用対効果の高いクラウドベースの通信プラットフォームを提供するという私たちが掲げるビジョンの実現を目指します」

　ロンドンを拠点とし、Nastasi Karaiskos（ナスタシ・カライスコス）が率いるRakuten Symphony UK LTDは、楽天シンフォニーの4Gおよび5G Open RANソフトウェアとハードウェアの開発と試験を行っています。同拠点は、2021年8月に完全子会社化した4Gおよび5Gネットワーク対応の仮想化Open RAN（Open vRAN）ソリューションを提供するアルティオスター（注2）の研究開発拠点とOpen RANのエンジニアリングラボを用いています。イギリス政府が掲げる、2030年までに同国のモバイルネットワークトラフィックの35％をオープンで相互運用可能なRAN­­­­アーキテクチャに移行するという目標の達成に貢献するための重要な拠点となります。

　パリを拠点とするRakuten Symphony France S.A.S.Uは、フランス国内で楽天シンフォニーが提供する製品やサービス、ソリューションを販売します。楽天シンフォニーのデジタルエクスペリエンス部門を統括するOlivier Alluis（オリビエ・アルイス）が事業を主導し、BSS（ビジネスサポートシステム）、デジタルビジネスプラットフォーム、国際卸売ビジネスを担当し、モンペリエにある既存のテクノロジーセンターの人材を率いて活動しています。

　デュッセルドルフを拠点とするRakuten Symphony Deutschland GmbHは、ドイツ国内において様々なプロジェクトに取り組んでいます。ドイツでの事業は急速に拡大しており、現地採用も強化しています。

楽天シンフォニーについて
　楽天シンフォニーは、通信事業者のあり方、サプライチェーンの常識、業界におけるイノベーションと成長の追求を妨げる旧態依然とした考え方を変えていきます。楽天シンフォニーは、最新のインフラストラクチャを構築した実績に基づき、オープンインターフェースの通信プラットフォームをグローバルに展開しています。この通信プラットフォームは、ネットワーク品質やセキュリティを妥協せず、従来手法と比較し、わずかな時間とコストで高度なモバイルサービスの提供と運用を可能にします。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、欧州・中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの提供サービスについては、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://symphony.rakuten.com/（英語のみ）

（注1）Open RANは、無線の送受信装置などの仕様をオープンにして、様々なベンダーの機器やシステムとの相互接続を可能とする標準化された無線アクセスネットワーク（RAN）です。
（注2）プレスリリース「Altiostar Networks, Inc. の株式の取得（連結子会社化）に伴う会計上の取扱いに関するお知らせ」https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2021/0804_01.html

※本プレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。

以 上