楽天、3回目「職域接種」を地域包括的に実施

　楽天グループ株式会社（以下「楽天」）は、感染・重症化・クラスター発生を予防し、ひいては日本全体における集団免疫の早期獲得・経済活動再開へ貢献することを目的に、新型コロナウイルスワクチンの3回目「職域接種」を地域包括的に実施します。

　1回目・2回目の職域接種（注1）に続き、今回も当初よりエッセンシャルワーカーを含む世田谷区・横浜市・川崎市など近隣自治体住民（注2）や自社単独で実施困難な中小企業数千社といった事業者等を含めた地域包括的な職域接種を念頭に準備を進め、一人でも多くの方が迅速かつ安心してワクチン接種を受けられる環境を整えてまいります（注3）。

　今回は、東京・二子玉川の楽天本社オフィス「楽天クリムゾンハウス」にて実施する予定です。2月28日（月）から、まずは日本国内における楽天のグループ会社従業員（間接雇用含む）、およびその家族（配偶者・事実婚・同性パートナー、およびその二親等含む）を対象に開始し、さらに近隣自治体住民・取引企業・関連企業等において条件・準備が整ったところから、ワクチン接種機会（合計約12万回～を想定）を順次提供していきます。

　「職域接種」は、企業が自前で医療従事者や会場・運営人員等を確保し、医療機関からの協力を得て体制を整えることが要件とされています。対応できる企業に、近隣住民や関係する企業含め接種機会を広く提供可能にすることで、ひいては地域自治体の負担軽減、接種の加速化につなげるため、企業に協力が呼び掛けられています。また、ワクチンは申請計画に基づいて順次供給され、接種実績に基づき調整されることもあることから、当社では綿密な計画と効率的なオペレーション体制のもと、順次確定されるワクチン量に応じて予約枠を都度設定し、当初より速やかに無駄なく接種を進めてきております。

　本接種は、近隣住民におけるワクチン接種へのニーズや、自社単独での実施が困難な事業者も存在する状況を鑑み、「職域接種」の実施要件を満たすことのできる企業として、自社の従業員とその家族に加え、少しでも多くの近隣住民や事業者等の方への接種機会提供を図るものです。自治体等の既存計画への影響が生じない範囲で、当社として用意可能な会場規模や運営人員（最大約230名体制）、ご協力いただける医療法人等の体制、関係各所からの要望状況を踏まえ、対応可能な接種数を試算・申請し承認を受け、順次供給されるワクチン供給量に応じて実施します。

　なお、1回目・2回目の「職域接種」実施においては、受付から接種までの所要時間を約3分半にまで短縮できるオペレーションや、接種者側が衝立を挟んで2つのブースに入れる構造を採用するなど、最少人数で安全かつ迅速な接種を実現しています。また、オンライン予診も導入し、医師が接種会場に来ることなく接種業務を担える体制を整備することで、効率的な医師の確保を可能としています。これにより、「楽天クリムゾンハウス」「楽天生命パーク宮城」「マリンメッセ福岡」の各会場において1日あたり最大5,000回規模で、順次供給されたワクチンを速やかに接種しました。国内初の産学官連携により1日あたり7,000回以上の接種能力を実現した、「ノエビアスタジアム神戸」における神戸市の大規模接種運営支援を合わせると、これまでに約90万回（2022年1月時点）の接種を実施しています。3回目の実施を合わせると、楽天が運営に関わるワクチン接種回数は100万回を超える見込みです。

　3回目ワクチン接種の概要は以下の通りです。

接種開始日： 従業員・同家族は2月28日（月）、他条件・準備が整い次第順次（終了時期は未定）
場所　　　： 東京・二子玉川の楽天本社オフィス「楽天クリムゾンハウス」
ワクチン　： 政府より配布されるモデルナ社製ワクチン
対象者　　： 希望する楽天のグループ会社従業員（間接雇用含む）
　　　　　　とその家族（配偶者・事実婚・同性パートナー、およびその二親等含む）、
　　　　　　および条件・準備が整えば近隣自治体住民・取引企業・関連企業の接種希望者
運営　　　： 楽天グループのスタッフ等、最大230名体制で実施
協力事業者： 関係医療法人
接種可能数： 1日あたり約3,000回規模から開始し、最大5,000回規模へと順次拡大予定
接種回数　： 合計約12万回～
　　　　　　 ー従業員／従業員家族 ： 約20,000回～
　　　　　　 ー取引企業・関連企業 ： 約10,000回～
　　　　　　 ー近隣自治体住民 　　： 約95,000回～
　　　　　　 ー近隣教育機関　　　 ： 数千回を目途
　　　　　　 ※希望者数や順次申請し供給されるワクチン量に応じて実施するため変動する場合がございます

　なお、楽天では昨年6月1日からワクチン接種時の特別休暇を設けています。本人のワクチン接種に際して、接種1回目は1日（接種日）、接種2回目・3回目は2日（接種日および翌日）の特別休暇取得を可能としています。また、家族のワクチン接種に際して、サポート付き添い・接種後の副反応の看病などが必要な場合も同様に特別休暇の取得を可能としています。ワクチン接種は希望制としており、PCR検査を社費で受けることのできる体制も整えています。

　楽天は今後も、一日も早いコロナ禍の終息に向けて、できる限りの協力を進めてまいります。

（注1）楽天のこれまでの取り組みについては、以下URLをご覧ください。
　　　　https://rakuten.today/blog-ja/workplace-vaccination-2021-j.html
（注2）近隣自治体住民については、準備が整い次第、各自治体のホームページにて予約の時期・方法等の詳細が順次案内される予定です。
（注3）実施主体は楽天となります。楽天が提供している会場・運営に関わる人員・その他管理費用等のオペレーション費用は基本的に楽天で負担しています（ワクチン接種に要する費用の一部は、職域接種にご協力いただける医療法人・医療従事者へ国から支払われ、楽天が医療報酬として受け取るものではありません）。

以 上