楽天グループ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は、2020年12月から提供しているPCR検査サービス「新型コロナウイルス唾液PCR検査キット」の受検者を対象に、社会的なコロナ対策の充実を目的とした背景調査を実施してまいりました(注1)。このたび、13,000件以上の受検者の自己申告による協力を得て、「どういう場合に感染しやすいのか」「どういう個人が感染するのか」という観点から、検査前の状態や日常活動・意識について調査した結果を発表します。
本調査では、新型コロナウイルス感染症の感染リスクについて、手洗いやソーシャルディスタンス、食生活を通じた健康管理、感染リスクへの意識といった、日常生活における個々人の行動や意識が感染予防につながる可能性が改めて示唆されています(詳細は、以下「調査報告結果概要」および「調査質問回答抜粋」参照)。なお、すべての回答は陰性・陽性の結果が通知される前に行われており、報告内容は検査結果によって影響を受けていません。
新型コロナウイルス感染症の蔓延後に、政府や関連機関が導入した3密回避等の感染抑止策は合理的であると考えられます。一方で、本調査における陽性者の回答分析からは、個々人の日常活動における意識や注意の程度に濃淡が想起され、個人単位での感染抑止に対する意識向上が引き続き課題であることがうかがえます。ワクチン接種が進み、社会活動の再開が期待されるにつれ、感染リスクに対する意識に緩みが生じ、意図せざる感染拡大も懸念されます。
感染の再拡大を避けるために、官民・関連機関・報道機関が協力し、ワクチン普及が進む中においても、日常活動事例で注意すべき点を明示し、気づかないうちに感染者となった具体的な事例を積極的に啓発していくことを提唱します。本調査が少しでも参考となり、国民一般の日常生活における感染リスクに対する意識向上、感染症を予防する健康管理や行動が促進されることを期待しています。
楽天は今後も、全国へのPCR検査キットの提供や、ワクチン接種をサポートすることで、個々人の日常生活における衛生・健康管理や労働環境維持を、政府・関連機関・医療機関と協力しながら支援してまいります。
(注1)本調査は、本PCR検査の受験者に対して、任意でアンケートへの参加・協力をよびかけたものです。個人情報非開示のまま集計したデータを基に分析しています。