2021年3月22日
  • 楽天インサイト株式会社

楽天インサイト、「コロナ禍における食生活に関する調査」結果を発表

‐ インターネット通販サイトでの食品購入が増加したという人が約4割。 「オンライン飲み会」の参加経験者は約2割、 良かった点1位は「遠方の相手とも食事しながら交流ができる」こと ‐

>URL: https://insight.rakuten.co.jp/report/20210322/

 楽天インサイト株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:渡邉 秀文、以下「楽天インサイト」)は、「コロナ禍における食生活に関する調査」をインターネットで実施しました。今回の調査は、2021年2月16日(火)から2月18日(木)の3日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)の中から、全国の20~69歳の男女1,000人を対象に行いました。新型コロナウイルスの感染拡大による、食品の購入や普段の食生活に関する変化を調査しました。

調査結果概要

■新型コロナウイルス感染拡大の影響で、約2割の人で「スーパーマーケットや食品店などでの食料品購入費用」が増加。4割以上が「外食における飲食費用」が減ったと回答
 新型コロナウイルス感染拡大の影響による世帯1カ月あたりの飲食費用の変化を聞いたところ、最も増えた項目では「スーパーマーケットや食品店などでの食料品購入費用」と回答した人が21.7%、次いで「テイクアウトにおける飲食費用」(18.0%)、「オンライン(インターネット)での食料品購入費用」(13.8%)、「宅配、デリバリーにおける飲食費用」(13.3%)となった。一方、減った飲食費用の項目では「外食における飲食費用」(43.6%)と「外食におけるアルコール類(酒)飲用費用」(32.7%)と回答した人が他の項目に比べて多い結果となった。
 性年代別に見ると、特に女性20代における増えた飲食費用の項目について、前述の4項目に加え、「スーパーマーケットや食品店などでのアルコール類(酒)購入費用」(全体:11.5%、女性20代:23.1%)および「宅配、デリバリーにおけるアルコール類(酒)飲用費用」(全体:2.9%、女性20代:14.1%)の計6項目が、全体より10ポイント以上高い結果となった。また、女性30代では「テイクアウトにおける飲食費用」(全体:18.0%、女性30代:33.3%)、「宅配、デリバリーにおける飲食費用」(全体:13.3%、女性30代:31.1%)が全体より10ポイント以上高い結果となった。

■食品購入場所として「インターネット通販サイト」の利用が増えた人が40.3%
 新型コロナウイルス感染拡大前(2020年2月以前)と現在(2021年2月調査時点)を比較して食品購入場所の利用増減を聞いたところ、利用が増えた場所の1位と2位は「インターネット通販サイト」(40.3%)、「スーパーマーケット」(39.1%)の順となり、対して利用が減った場所の1位と2位は「飲食店」(42.4%)、「デパート・百貨店」(38.8%)であった。
 性年代別に見ると、特に男性20代、女性20代、女性30代で「インターネット通販サイト」(それぞれ52.4%、56.4%、54.4%)が増加したと答えた割合が全体より10ポイント以上高い結果となった。また、男性20代では「ネットスーパー」(34.5%)の利用が増えたと回答した人も全体(20.1%)より10ポイント以上高かった。

■「外食」が減り、「自炊」や「テイクアウト」、「デリバリー」利用の増加傾向が顕著。学生等は「冷凍食品」の活用が増え、有職者では「朝食を摂らない人」が減少
 新型コロナウイルス感染拡大前(2020年2月以前)と現在(2021年2月調査時点)について、平日(朝食・昼食・夕食ごと)の食事形態をそれぞれ聴取(複数回答)し、差分を比較した。
 全体では、朝食にはそれほど変化はみられなかったが、昼食・夕食で「外食(イートイン)」(以下「外食」)が減少し、「自炊」と「飲食店からの食品テイクアウト」(以下「テイクアウト」)が増加、さらに夕食では「デリバリー/宅配/出前」(以下「デリバリー」)が増加し、変化が目立つ結果となった。
 有職者で在宅勤務を週1回以上している人では、朝食・昼食・夕食での「自炊」の増加や、昼食・夕食時の「デリバリー」、夕食時の「テイクアウト」が増加した。対して朝食時の「冷凍食品」と「食事を摂らない」人、昼食時の「社食/まかない」は減少した。また、昼食・夕食時の「外食」は特に大きく減少する結果となった。
 一方、有職者で在宅勤務が週1回未満もしくはない人では、朝食にはそれほど変化はみられないが、昼食で「テイクアウト」の増加、夕食で「自炊」、「テイクアウト」、「デリバリー」の増加がみられる一方で、「外食」が減少するという結果となった。
 専業主婦・主夫層では、朝食・昼食・夕食のすべてにおいて「外食」の減少が目立ち、さらに朝食では「購入した出来合いの食事」(以下「出来合いの食事」)も減少となった。また、昼食時は「出来合いの食事」が減少し「自炊」、「テイクアウト」、「デリバリー」が増加、夕食時は「自炊」が減り、「冷凍食品」や「テイクアウト」が増加する結果となった。
 学生・その他・無職の層では、朝食で「自炊」が減り、「冷凍食品」が増加するといった他とは異なる傾向がみられた。昼食は「デリバリー」、「社食/まかない」、「外食」が減り、「冷凍食品」が増加、夕食では「テイクアウト」が増えるという結果となった。

 ■普段消費する飲料(アルコールを除く)において、「お茶類のティーバッグ」の利用が増加した人が3割以上
 新型コロナウイルス感染拡大前(2020年2月以前)と現在(2021年2月調査時点)を比較して、アルコールを除く飲料の普段の消費変化を聞いたところ、「利用が増えた」項目について「お茶類(紅茶・緑茶・ハーブティー等)のティーバッグ」(32.9%)が最も多く、次いで「インスタントコーヒー」、「ドリップコーヒー」、「紅茶・お茶等の茶葉」の利用増加が3割近くとなった。一方、「利用が減った」項目では「缶飲料」(27.2%)、「紙パック飲料(500ml程度)」(24.5%)が挙がった。

■コロナ禍における食生活の変化について「外での飲み会の機会が減った」と回答した人が半数以上
 コロナ禍においての食生活関連の変化について聞いたところ、「自宅外での飲み会の機会が減った」ことに対して「あてはまる(「とてもあてはまる」、「ややあてはまる」の合計値)」(51.8%)が半数を超え、「あてはまらない(「全くあてはまらない」「あまりあてはまらない」の合計値)」(29.6%)を上回る結果となった。次いで「あてはまる」の回答が多かった項目は「自分が料理をする機会が増えた」(30.6%)、「栄養バランスに気を遣うようになった」(30.1%)、「家族そろって食事をする機会が増えた」(26.7%)、「冷凍食品の利用が増えた」(24.1%)となった。  
 「あてはまる」の回答合計値自体は多くないが、「『オンライン飲み会』に参加するようになった」(12.6%)、「食事宅配を利用し始めた、利用頻度が増えた」(7.9%)、「ミールキットを利用し始めた、利用頻度が増えた」(5.8%)、「飲食店のサブスクリプションを利用し始めた、利用頻度が増えた」(5.5%)といった、コロナ禍において比較的注目されることが多い項目においても回答がみられた。

■「オンライン飲み会」の参加経験者は約2割。良かった点の1位は「遠方の相手とも食事しながら交流ができる」こと
 「オンライン飲み会」について、参加経験と今後の参加意向を聞いたところ、「参加したことがあるし、今後も参加したい」(14.3%)、「参加したことはあるが、今後は参加したくない」(8.1%)という結果となり、参加経験者は22.4%であった。また、「参加したことがあるし、今後も参加したい」(14.3%)、「参加したことはないが、今後は参加してみたい」(13.3%)を合わせると参加意向者は27.6%となった。一方、「参加したことはないし、今後も参加したくない」人は64.3%だった。
 「オンライン飲み会」の参加経験者に、参加して良かった点と悪かった点を聞いたところ、良かった点は「今まで参加できなかった遠方にいる相手とも食事しながら交流ができる」(46.9%)と回答した人が最も多く、次いで「節約になる」、「終電を気にしなくてよい」、「人にあわせず自分が食べたい・飲みたいものを選べる」がそれぞれ4割以上となった。
 悪かった点は「切るタイミングが分かりにくい」(51.3%)が最も多く、「オンライン越しだと話しづらい、打ち解けにくい」(43.3%)、「同居人に迷惑をかけないか心配になる」(26.8%)、「断りづらい」(25.4%)が続いた。

■自炊は8割以上が「週2~3日以上」、レシピの参照元は「レシピサイト」が過半数
 「自炊」について、全員に対して頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」(65.1%)、「週4~5日程度」(13.2%)、「週2~3日程度」(8.9%)、「自炊はしない」(5.6%)の順となり、87.2%の人が週2~3日以上自炊をしていると答えた。
 性年代別にみると、女性40代、50代、60代で「ほぼ毎日」自炊をする人が全体より10ポイント以上高く、逆に男性20代、30代、40代では全体より10ポイント以上低かった。また、男性20代の「自炊はしない」は16.7%で、全体より10ポイント以上高い結果となった。
 自炊頻度で「ほぼ毎日」~「月2~3日程度」と回答した人に対して、レシピの参照元を聞いたところ、「レシピサイト」(55.4%)が過半数となり、「特になし」(30.5%)、「レシピ本」(20.3%)、「SNS」(20.2%)が続いた。
 また、レシピ選びで重視していることについては、「手持ちの材料を活用できること」(51.2%)、「時短できること」(50.1%)、「コスパが良いこと」(42.1%)などとなった。自由回答では、「自分でもできそうなこと」(男性40代)、「子供が食べられるもの」(女性30代)、「健康的であること」(男性50代)といったコメントもみられた。


より詳細な調査結果は以下よりご覧いただけます。 
https://insight.rakuten.co.jp/report/20210322/

【調査概要】
調査エリア    : 全国
調査対象者    : 20歳~69歳 男女(人口構成比)
回収サンプルサイズ: 1,000サンプル
調査期間     : 2021年2月16日(火)から2月18日(木)
調査実施機関   : 楽天インサイト株式会社
(注)本レポートでは小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100%とならない場合があります。

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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