北海道帯広市(市長:米沢 則寿、以下「帯広市」)と、インターネット勝馬投票券(馬券)購入サイト「楽天競馬」を運営する楽天グループの競馬モール株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:木村 美樹、以下「競馬モール」)は、同市が主催する「ばんえい競馬(ばんえい十勝)(注1)」を通じた地域振興策の「ばんえい十勝応援企画」に、2019年度も共同で取り組むことを発表しました。
2019年度の新たな生産振興策のひとつとして、ばん馬の安定的な生産に向け、本年度の馬券販売額の一部を積み立てし、2020年度に、国立大学法人帯広畜産大学(住所:北海道帯広市、学長:奥田 潔、以下、「帯広畜産大学」)と連携し、獣医畜産学のアプローチによるばんえい競走馬資源の確保および生産数増加に向けた取り組みを検討していく予定です。
また、より広く「ばんえい競馬」の魅力を伝えるため、2020年3月21日に開催される最高峰レース「ばんえい記念」に合わせ、「ばんえい競馬」に所縁のある馬や関係者を訪ねたインタビュー記事を制作し、ばんえいスタジオ公式ブログ「ばんブロ」にて展開する等の情報提供の充実を図っていきます。
北海道開拓の歴史を伝える「ばんえい競馬」は、今や帯広市の主要な観光資源となっており、帯広市の単独開催となって今年で13年目を迎えます(注2)。同市と「楽天競馬」を運営する競馬モールは2013年より継続的に同企画を共同実施しており、今年で7年目となります。帯広市の単独開催が始まった2007年度に129億円だった「ばんえい競馬」の売上金額は、2018年度には244億円にまで増加し、帯広市単独開催としての最高額を更新しました(注3)。
帯広市と競馬モールは、今後も本取り組みを通じて、同市において地域活性化を図るとともに、「ばんえい競馬」の認知度を高め、利用者とファンの拡大を目指してまいります。
(注1) 「ばんえい競馬(ばんえい十勝)」は、農耕馬として利用されてきた馬体重約1トンのばん馬に、騎手と荷物を載せた鉄そりを引かせ、坂のある障害コースで速さを競う競技です。公営競技としては世界で唯一、帯広競馬場で開催されています。北海道開拓時代の伝統を受け継ぐ独特の馬文化として、「北海道遺産」にも認定されています。
(注2) 「ばんえい競馬」は2006年までは帯広市、旭川市、岩見沢市、北見市の4市で開催されていましたが、旭川市、北見市、岩見沢市が撤退を表明したため、2007年度からは帯広市による単独開催となりました。
(注3) 帯広市単独開催になってからの、発売金額および本場入場者数は以下の通りです。
年度 |
発売金額(円) |
本場入場者数(人) |
2007年 |
12,933,971,600 |
237,165 |
2008年 |
11,555,358,700 |
214,808 |
2009年 |
10,736,137,400 |
200,176 |
2010年 |
10,568,312,900 |
247,416 |
2011年 |
10,364,421,300 |
245,782 |
2012年 |
10,494,580,600 |
254,081 |
2013年 |
11,662,642,800 |
268,693 |
2014年 |
13,218,352,600 |
278,263 |
2015年 |
14,579,315,600 |
282,932 |
2016年 |
16,154,093,000 |
267,997 |
2017年 |
21,992,641,500 |
281,632 |
2018年 |
24,429,193,700 |
289,457 |
「ばんえい十勝平成30年度 終了報告」より
( http://www.banei-keiba.or.jp/tp_detail.php?id=3762 )