北海道帯広市(市長:米沢 則寿、以下「帯広市」)と楽天グループの競馬モール株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:木村 美樹、以下「競馬モール」)は、帯広市が主催する「ばんえい競馬(ばんえい十勝)(注1)」を通じた帯広市の地域振興に共同で取り組むことに合意しました。競馬モールは、運営する「楽天競馬」で2017年度に販売する「ばんえい競馬」の勝馬投票券(馬券)の売り上げの一部を、本地域振興の施策に活用します。帯広市と「楽天競馬」の連携は、今年度で5年目となります。
2017年度の連携における新たな取り組みとして、「ばんえい競馬」の重賞競走のうち古馬オープン競走の全11レースや、古馬準重賞ならびに特別競走の全レース(計37レース)において、上位を獲得したばん馬生産者を表彰する「楽天競馬 馬産応援賞」を新設します。農林水産省によると、ばん馬を含む農用馬の生産頭数や「ばんえい競馬」における競走馬の新規登録数は、年々減少する傾向にあり、10年前と比較すると4割~5割減っています(注2)。競走馬の減少は、今後のレース編制にも影響を及ぼす恐れがあるため、生産者への賞金授与といった生産振興を通して、「ばんえい競馬」の活性化を図ることを狙いとしています。
また、「ばんえい競馬」の魅力をより感じてもらえるよう、「ばんえい競馬」の実況アナウンサー陣が、レースの展望やレース結果の振り返りなどを、動画や写真を交えながら紹介するブログ『ばんブロ』を2017年5月中旬頃、楽天競馬ホームページ内に新しく開設します。なお、帯広競馬場で実施される「JRAジョッキーDay」などイベントへの協賛や、同競馬場の全厩舎(きゅうしゃ)への人参などの飼料贈呈、特典プログラム「『ばんえいコイン』プログラム」(注3)の実施などは、昨年度に引き続き実施予定です。
「楽天競馬」は昨年度、同競馬場の施設整備や、同競馬場で開催された各種イベントの実施、飼料の贈呈などに、計10,500,000円を拠出しました。
帯広市と「楽天競馬」は、本取り組みを通し、帯広市の地域活性化を図るとともに、「楽天競馬」の認知度を高め、利用者とファンの拡大を目指してまいります。
(注1) 「ばんえい競馬(ばんえい十勝)」は、農耕馬として利用されてきた馬体重約1トンの「ばん馬」に、騎手と荷物を載せた鉄そりを引かせ、坂のある障害コースで速さを競う競技です。公営競技としては世界で唯一、帯広競馬場で開催されています。北海道開拓時代の伝統を受け継ぐ独特の馬文化として、「北海道遺産」にも認定されています。
(注2) 平成27年の生産頭数は、平成17年の2,655頭と比較し1,101頭と5割以上減っており、競走馬新規登録数においても、同年484頭と比較し263頭と大幅に減少しています。
※ばん馬を含む農用馬の生産頭数の出所:
農林水産省生産局畜産部畜産振興課「平成29年3月 馬関係資料」
掲載の日本馬事協会調べの資料より
※「ばんえい競馬」における競走馬の新規登録数の出所:
農林水産省生産局畜産部畜産振興課「平成29年3月 馬関係資料」
掲載の地方競馬全国協会「登録馬主及び登録馬に関する統計資料」より
(注3) 詳細は、「『ばんえいコイン』プログラム」の概要ページ( http://keiba.rakuten.co.jp/event/banei_coin_guide )をご確認ください。