楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は、児童養護施設で生活する子供たちを対象に、東京フィルハーモニー交響楽団と協働し、様々な音楽体験を提供する取り組み「楽天ドリームプロジェクト」を開始いたします。
「楽天ドリームプロジェクト」は、児童養護施設で生活する子供たちに、東京フィルハーモニー交響楽団によるBunkamuraオーチャードホール(東京・渋谷)での定期演奏会への招待や楽団員による演奏指導、子供たちと楽団員の合同演奏会など、様々な音楽体験を提供する取り組みです。本プロジェクトの第一弾として、2016年9月25日(日)に開催される同楽団の定期演奏会に、首都圏の児童養護施設で生活し、吹奏楽部などで音楽活動に取り組む子供たちを中心に招待します。今後も、定期演奏会の年間シート15席を「楽天ドリームシート」として確保し、子供たちが上質な音楽に定期的に触れることのできる機会を提供していきます。
楽天は、これまで、公益財団法人「楽天未来のつばさ」(注1)を通じた自立奨学支援資金の支給やNPO法人「ブリッジフォースマイル」(注2)が行う自立に必要な生活用品提供に関わる支援など、児童養護施設で生活する子供たちの支援活動に取り組んできました。こうした活動を通じ、子供たちが視野を広げ新しい可能性を追求したり、将来に大きな夢を持ったりするためには、資金や必要物品の提供だけではなく、文化芸術やスポーツなどによる感動や刺激を受ける体験が重要であると認識しました。楽天は、CSR活動の一環として音楽振興を推進する中でも(注3)、音楽が子供の感性や創造力を伸ばすということを実感し、当社がオフィシャル・サプライヤーを務める東京フィルハーモニー交響楽団と協働で本プロジェクトを開始することになりました。
本プロジェクトが、子供たちの音楽への関心をさらに高めるとともに、より広い視野を持って将来像を描くことのできる一助になることを期待しています。
(注1) 2011年に楽天生命保険株式会社(旧 アイリオ生命保険株式会社)が設立した「公益財団法人未来のつばさ財団」が前身となる団体。児童養護施設や里親のもとから自立する子供に、15万円の自立奨学支援資金を提供するなどの支援を行っています。
(注2) 「巣立ちプロジェクト」などを通じて、児童養護施設から社会に出る子供たちの自立支援を行うNPO法人。楽天は、同プロジェクトに賛同し、同法人の寄付仲介活動をITシステムにより支援するために「楽天マーチャントサーバー(RMS)」を無償提供しています。
(注3) これまでに福島県相馬市で一般社団法人エル・システマジャパンが展開する「相馬こどもオーケストラ」のサポートや、福島県内の小・中・高校生に音楽に関係するパフォーマンス発表の機会を提供する「楽天こども音楽祭」などの活動を行ってきました。
■東京フィルハーモニー交響楽団について
東京フィルハーモニー交響楽団は、1911年に創立した日本で最も古い歴史と伝統を誇るオーケストラです。約130名のメンバーを擁し、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもっています。
Bunkamuraオーチャードホールで開催される定期演奏会をはじめ、毎年約2万人の子供たちと交流する「こども音・楽・館」などクラシック音楽を広く普及させる自主公演のほか、新国立劇場を中心としたオペラ・バレエ演奏、NHKの番組『ニューイヤー・オペラコンサート』『名曲アルバム』など、全国の音楽ファンに親しまれる存在として高水準の演奏活動と様々な教育的音楽活動を展開しています。
2011年には当社三木谷が理事長に就任しており、楽天はオフィシャル・サプライヤーを務めております。