北海道帯広市(以下「帯広市」)と、インターネット勝馬投票券(馬券)購入サイト「楽天競馬」を運営する楽天グループの競馬モール株式会社(以下「競馬モール」)は、帯広市が主催する「ばんえい競馬(ばんえい十勝)」(注1)を通じた地域振興策の「ばんえい十勝応援企画」に、2024年度も継続して共同で取り組むことを本日発表しました。「ばんえい十勝応援企画」は、2013年4月から開始しており、本年度で12年目となります。
「ばんえい十勝応援企画」は、「ばんえい競馬」の存続を応援することを目的に、帯広市と「楽天競馬」が共同で実施してきた企画です。昨年度は、レースの魅力の最大化を目指し、コース上における馬ソリの位置をリアルタイムに計測して把握するための実証実験を行ったほか、帯広畜産大学と共同で、競走馬の健康管理および疾病の未然防止を目指す研究(注2)の実用化などに取り組みました。
今年度は、ばん馬の生産振興策として2020年度から帯広畜産大学と取り組んできた競走馬の健康管理および疾病の未然防止を目指す共同研究内容の現場における実用化にさらに注力していくとともに、帯広競馬場内の診療所等との連携を強化し、ばん馬の健康管理促進を図ります。さらに、新しく観光支援策として、市外から帯広競馬場を訪れる人々を対象に帯広市の魅力を発信し、観光などで継続的に帯広市を訪れるファンを醸成するための検討会議を立ち上げます。本会議体を通じて、楽天グループの強みを生かした観光振興策なども検討していく予定です。
北海道開拓時代の文化を今に伝える「ばんえい競馬」は、2007年度に帯広市による単独開催となり、今では帯広市の主要な観光資源となっています(注3)。「ばんえい十勝応援企画」を通じて競走馬の生産者支援や特別番組のオンライン配信など、様々な「ばんえい競馬」振興施策に取り組んできた結果、2023年度の「ばんえい競馬」の売上金額は、帯広市単独開催以来の最高額を更新し、559.5億円(前年同期比約4.8億円増)を達成しました(注4)。
帯広市と競馬モールは、引き続き「ばんえい十勝応援企画」を通じて地域の活性化を図るとともに、「ばんえい競馬」の魅力を高め、ファンの拡大を目指してまいります。
(注1)「ばんえい競馬(ばんえい十勝)」は、農耕馬として利用されてきた馬体重約1トンのばん馬に、騎手と荷物を載せた鉄そりを曳かせ、坂のある障害コースで速さを競う競技です。公営競技としては世界で唯一、帯広競馬場で開催されています。北海道開拓時代の伝統を受け継ぐ独特の馬文化として、「北海道遺産」にも認定されています。
(注2)帯広市と楽天競馬は、競走馬の頭数維持・確保に向けて、2020年度より帯広畜産大学との共同研究に取り組んでいます。詳細は下記リリースをご覧ください。
https://corp.rakuten.co.jp/news/update/2020/0720_01.html
(注3)「ばんえい競馬」は2006年度までは帯広市、旭川市、岩見沢市、北見市の4市で開催されていましたが、旭川市、北見市、岩見沢市が撤退したため、2007年度からは帯広市による単独開催となりました。
(注4)直近12年間の発売金額および本場入場者数は以下の通りです。