楽天グループ株式会社(以下、「当社」という。)は、海外市場における2029年満期米ドル建シニア債を以下の条件で発行することを決定いたしましたので、お知らせいたします。
【背景及び目的】
当社は、2023年2月14日付の「2022年度第4四半期および通期決算説明会CEOグループ戦略」において公表したとおり、有利子負債に過度に依存することなく、成長投資と中長期的な財務健全性のバランスに十分配慮した規律ある経営を行うとの方針を掲げ、財務健全性の強化に取り組んでいます。
当社はこれまで、公募及び第三者割当による新株式発行、当社が所有する楽天銀行株式会社の株式の売出しや楽天証券ホールディングス株式会社によるみずほ証券株式会社に対する楽天証券株式会社の一部株式譲渡をはじめとして、様々な非有利子負債性の資金調達を実行してまいりました。
このような背景の下、当社は現在、有利子負債残高の削減と、能動的な社債償還スケジュールのコントロールによる、バランスシートマネジメントに注力しています。
当社は、社債償還スケジュールのコントロールの一環として、本年2月に2027年満期米ドル建シニア債の発行及び2024年満期米ドル建シニア債の公開買付けを実施しております。また、資金調達手段の多様化、投資家層の拡充等を目的として、本年2月に社債型種類株式の発行登録を行っております。
とりわけ、上記2月の米ドル建シニア債の起債時に於いては、有利子負債残高の削減、能動的な社債償還スケジュールのコントロール等の当社が掲げる財務方針を訴求した結果、引受証券会社より、投資家からの強い需要が確認されたと伺っています。以降、多数の投資家から、より年限の長い次回債についての要望を受けたこと、及び上記財務方針を踏まえ、2029年満期米ドル建シニア債の発行条件を決定しておりますので、発行条件を下記のとおりお知らせいたします。なお、当該シニア債の手取り金は、本年以降に償還期限の到来する当社発行のシニア債の償還または買入れ、又はその両方に充当する予定です。