楽天シンフォニー株式会社(以下「楽天シンフォニー」)は、グローバル規模での無線アクセスネットワーク(RAN)技術の民主化を目指した革新的な取り組みとして「リアルOpen RANライセンシングプログラム」(以下「本プログラム」)を開始します。本プログラムでは、日本およびドイツですでに広く展開しているOpen RAN対応の集約ユニット(CU)と分散ユニット(DU)ソフトウェア(以下「本ソフトウェア」)への商用アクセスをオープンコミュニティのサブスクリプション型により提供します。
本プログラムにより、通信エコシステムにおけるすべての事業者の参入障壁を下げ、市場投入までの時間を短縮します。Open RANで必要とされる最も重要なソフトウェアのスタックのワークロードへのアクセスを加速・簡素化し、通信業界におけるイノベーションとパフォーマンスの新たな基準を設定します。
本ソフトウェアは楽天モバイル株式会社(以下「楽天モバイル」)のネットワークに採用しており、卓越したネットワーク・パフォーマンスとユーザー・エクスペリエンスに対して、Opensignal社から数々の賞を受賞しています。また、従来のRANソリューションと比較して優れた品質とパフォーマンスを提供しています。本プログラムは従来の通信インフラ・モデルとは大きく異なり、ネットワークの展開と管理において、より柔軟で効率的なアプローチを提供するものとなります。
楽天シンフォニーは本プログラムの提供を通じて、Open RANエコシステム内の企業に対して、楽天モバイルのネットワークで実証済みの先進技術を活用可能とすることでイノベーションの促進を図ります。これにより、企業による適応性と拡張性のより高いネットワークソリューションへの移行を推進し、電気通信業界全体の効率を向上させることを目指します。
楽天グループ株式会社で楽天シンフォニーの代表取締役会長兼CEOである三木谷 浩史は、次のように述べています。「あまりにも長い間、RANはレガシーシステムに支配され、イノベーションの阻害を受け、コストを膨張させてきました。本プログラム提供により、こうした障壁を取り払い、受賞歴のある当社のOpen RANソフトウェアを利用できるようにし、業界の変革を推進します。これは単なる一つの取り組みではなく、業界全体としてオープンなコラボレーションとイノベーションを受け入れ、より効率的な通信の成果への道を切り開くための取り組みとなります」
本プログラムには、Open RAN対応のCU・DUのすべてのコードベースが含まれており、世界中で数百万もの基地局を展開する上で不可欠なものとなります。これらのコードベースは、LTE eMTC、5G FWA(固定無線アクセス)、5G SA・NSA、5Gプライベート・ネットワークなど、4G・5Gネットワークにわたる幅広い技術をサポートするように設計されています。楽天モバイルがOpensignal社のレポートにおいて高い評価を受けたように、これらのコードベースの成功と広範な採用は、通信分野におけるソフトウェアの機能性が最先端といえることを示しています。なお、本プログラムの詳細な条件は、各ステークホルダーとの協議後に別途お知らせする予定です。
■楽天シンフォニーについて
楽天シンフォニーは、革新的なモバイルネットワーク技術を用いた通信プラットフォーム事業をグローバルに展開しています。楽天モバイル株式会社が世界でも先進的に商用利用を実現した大規模な仮想化 Open RAN ネットワーク構築の知見を生かし、通信事業者向けのプラットフォームを含む次世代ネットワークの計画・構築・運用に必要なすべての機能を提供しています。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの提供サービスについては、以下のウェブサイトをご覧ください。https://symphony.rakuten.com (英語のみ)
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