楽天グループで通信プラットフォーム事業を展開する楽天シンフォニー株式会社(以下「楽天シンフォニー」)と、VEON Ltd.(以下「VEON」、読み方:ビオン)の子会社でウクライナの大手通信事業者であるKyivstar(読み方:キーウスター)は、Kyivstarがウクライナで展開するネットワークに、楽天シンフォニーの持つOpen RANのテクノロジーを導入することについて、基本合意書(以下「本合意書」)を締結しました。
両社は本合意書に基づき、楽天シンフォニーの持つOpen RANや5Gに関わるテクノロジーをKyivstarのネットワークへ導入し、ウクライナのデジタルインフラ再構築や、同国の再建と復興に向けた支援の取り組みを推進します。導入の開始は、2024年内を予定しています。両社は今後、それぞれの取り組みの範囲について協議・検討してまいります。
楽天シンフォニーとVEONは、世界最大の携帯関連見本市「MWC Barcelona 2024」にて、本合意書の締結を記念し撮影を行いました。
- 楽天シンフォニー株式会社
- Kyivstar
楽天シンフォニーとKyivstar、ウクライナにおけるOpen RAN導入について基本合意を締結
左から: ウォロディミル・ルチェンコ(Kyivstar CTO)、ラシャ・タビドゼ(VEON Group デジタルオペレーター責任者)、三木谷 浩史(楽天シンフォニー 代表取締役会長兼CEO)、吉田 博史様(総務省 総務審議官)、カーン・テルツィオール(VEON Group CEO)、 オレクサンドル・コマロフ(Kyivstar CEO)、平間 英之(楽天シンフォニー 取締役副社長 COO & CSO)
楽天シンフォニーの取締役副社長 COO & CSOである平間 英之とセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使は、本年2月19日に東京都で開催された日・ウクライナ経済復興推進会議において、日本の岸田 文雄首相とウクライナのデニス・シュミハリ首相に、本合意書の締結を報告しました。
(C)Keidanren
楽天グループ株式会社(以下「楽天」)の代表取締役会長兼社長で楽天シンフォニーの代表取締役会長兼CEOである三木谷 浩史は、次のようにコメントしています。「KyivstarのOpen RAN導入やウクライナの通信インフラ再構築を支援することができ、大変光栄に思います。私たちは、両社の協力を促進し、ウクライナの通信インフラの再構築を通じて、ウクライナのデジタル社会の発展に寄与していくことを楽しみにしています」
VEONのGroup CEOであるカーン・テルツィオールは次のようにコメントしています。「私たちは現在、ウクライナ再建のため、6億米ドル規模の取り組みの実行段階に入っています。KyivstarのCEOであるオレクサンドル・コマロフのリーダーシップのもと、楽天と協力し、この取り組みの一環としてOpen RANを活用した通信インフラの再構築を行えることを嬉しく思います。私たちはウクライナのデジタル機能の構築に対して共通の情熱を持っており、共同の取り組みが進展していることを嬉しく思っています」
今回の基本合意書の締結は、戦時下のウクライナの人々、経済、そして戦後の復興に向けて支援する楽天グループとVEONの取り組みの一環です。2023年8月に楽天シンフォニーとVEONは、ウクライナの通信インフラ再構築を加速することを目的として、Open RANとデジタルサービス分野における協業に関する基本合意書を締結しています。
三木谷 浩史は、2023年9月の日本閣僚によるウクライナへの訪問に同行し、同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領やミハイロ・フェドロフ副首相らと会談しました。また、楽天はインターネット募金「楽天クラッチ募金」を通じた「ウクライナ人道危機 緊急支援募金」や、「ウクライナ支援チャリティーTシャツ募金」を実施し、募金総額は13億円を超えています(注)。
ウクライナ最大の通信事業者であるKyivstarは、過去2年間で国内外に2,400万人規模のネットワーク接続を維持し、ネットワークとデジタルサービスに多額の投資を続けてきました。同社は、ウクライナの地雷除去のために480万米ドルを集めるなど、多くの慈善活動も支援しています。また、親会社であるVEONは、ウクライナの再建と復興を支援するために、3年間で6億米ドルの投資を行ってきました。さらに、マーケットの状況次第で投資規模を5年間で10億米ドルに拡大する意向を示しています。
(注)それぞれの募金総額は以下の通りです。両募金とも2022年6月30日に終了しています。
「ウクライナ人道危機 緊急支援募金」約12.9億円
「ウクライナ支援チャリティーTシャツ募金」約5,100万円
■楽天シンフォニーについて
楽天シンフォニーは、革新的なモバイルネットワーク技術を用いた通信プラットフォーム事業をグローバルに展開しています。楽天モバイル株式会社が世界でも先進的に商用利用を実現した大規模な仮想化 Open RAN ネットワーク構築の知見を生かし、通信事業者向けのプラットフォームを含む次世代ネットワークの計画・構築・運用に必要なすべての機能を提供しています。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの提供サービスについては、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://symphony.rakuten.com(英語のみ)
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以 上