2024年1月12日
  • 楽天シンフォニー株式会社

楽天シンフォニー、世界初となる4G/5G NSA方式「O-RAN End-to-End Badge認証」をJapan OTICより取得

- グローバル市場における通信事業者のOpen RANネットワーク導入拡大を促進 -

 楽天シンフォニー株式会社(以下「楽天シンフォニー」)は、自社の無線アクセス装置で構成するオープンな無線アクセスネットワーク(Open RAN)について、Japan OTIC(注1)から「O-RAN End-to-End Badge認証」(以下「本認証」)を取得したことをお知らせします。楽天モバイル株式会社が世界に先駆けて商用利用を実現した大規模な仮想化Open RANネットワーク構築の知見を生かすことにより、4G/5Gノンスタンドアローン(NSA)方式(注2)のマルチベンダー構成において世界初(注3)の本認証取得となりました。

 RANはRU(無線ユニット)、DU(分散ユニット)、CU(集約ユニット)などの無線アクセス装置から構成されており、Open RANでは、これらの装置を特定ベンダーに縛られないマルチベンダー構成にすることで、より柔軟な設備調達や価格競争などによるコスト削減が可能になります。Open RAN仕様策定推進団体のO-RAN ALLIANCEは、Open RANのアーキテクチャおよび装置間のインタフェース(以下「O-RAN仕様」)を国際的な規格として定義し、通信事業者やベンダーがO-RAN仕様に準拠したOpen RANを構築することを促進しています。

 本認証は、O-RAN仕様に基づく相互接続性の試験・認証を行う機関の一つであるJapan OTICが検証したうえで発行するものです。検証では、4G/5G NSAのマルチベンダー構成においてOpen RANを構成する楽天シンフォニーの無線アクセス装置DU・CUが、RUを組み合わせたRANのエンドツーエンドで、O-RAN仕様に準拠した基本機能およびセキュリティ機能を確保しながら相互接続することが確認されました。

 楽天シンフォニーは本認証の取得により、4G/5G NSAにおいても、O-RAN仕様に準拠した各装置をより迅速かつコスト効率よく通信事業者に展開することが可能となります。これにより、グローバル市場における通信事業者のOpen RANネットワーク導入拡大をさらに促進していきます。また、グローバルに展開するプラットフォーム「Symworld™」(注4)のOpen RANプロダクトの強化を引き続き進めます。

 今後も楽天シンフォニーは、多様なベンダーで構成されたOpen RANエコシステムの構築を容易にする技術の開発を図り、Open RANの普及促進に貢献してまいります。

■楽天シンフォニーについて
楽天シンフォニーは、通信事業者のあり方、サプライチェーンの常識、業界におけるイノベーションと成長の追求を妨げる旧態依然とした考え方を変えていきます。最新のインフラストラクチャを構築した実績に基づき、オープンインターフェースの通信プラットフォームをグローバルに展開しています。この通信プラットフォームは、ネットワーク品質やセキュリティを妥協せず、従来手法と比較し、わずかな時間とコストで高度なモバイルサービスの提供と運用を可能にします。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの提供サービスについては、以下のウェブサイトをご覧ください。https://symphony.rakuten.com (英語のみ)

(注1)関連プレスリリース:O-RAN ALLIANCEが定める国際規格に基づく基地局等の機器の試験・認証拠点Japan OTICを横須賀市に開設(2022年12月20日)https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2022/1220_01/
(注2)4GネットワークのRAN、ならびに5G基地局を4Gのコアネットワークに連携させるNSA方式のRAN
(注3)一般社団法人YRP研究開発推進協会調べ。(2024年1月12日時点)
(注4)「Symworld™」は楽天シンフォニーが提供する次世代の通信プラットフォームです。詳細は当社Webサイトをご覧ください。https://symphony.rakuten.com/automation/a-single-platform
また、Symworldは、シンガポールおよびその他の国や地域における楽天グループ株式会社またはその子会社の商標です。

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※本プレスリリースにおける各社の商標記載においては、™や®などの商標表示を省略する場合があります。

以 上

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