楽天グループとVEON、ウクライナのインフラ再構築に向けてOpenRANとデジタルサービス分野における協業で基本合意

　楽天グループで通信プラットフォーム事業を展開する楽天シンフォニー株式会社（以下「楽天シンフォニー」）と、統合接続とオンラインサービスを提供する世界的なデジタルオペレーターのVEON Ltd.（以下「VEON」、読み方：ビオン）は、ウクライナのインフラ再構築を加速することを目的として、Open RANとデジタルサービス分野における協業に関する基本合意書 （以下「本合意」）を締結したことをお知らせします。 

　本合意に基づき、両社はウクライナでの次世代デジタルサービスの提供に向けて、高速通信規格の5Gをシームレスに提供できる、強固で将来性のある通信インフラの構築に取り組んでまいります。本取り組みを通じて、ウクライナの政府機関が行っているデジタルインフラと経済の再建に向けた「We Build Ukraine」イニシアチブを支援していきます。両社は、VEONがサービスを提供する、ウクライナ以外の市場における協働も検討していく予定です。 

VEONのGroup CEO、カーン・テルツィオール（左）と楽天グループ株式会社代表取締役会長兼社長（楽天シンフォニー代表取締役会長）、三木谷 浩史（右）

　VEONは、ウクライナの大手通信事業者Kyivstar（読み方：キーウスター）の親会社で、総人口5億1,000万人となる6つの市場において事業を展開しています。2023年6月21日には、ウクライナのインフラを再建するために6億USドルを投資することを発表（注1）しています。VEONは、同発表においてウクライナでの将来の5G展開について言及しており、Open RANテクノロジーは同国における5G展開の実現に向けた有力な選択肢となります。楽天シンフォニーはOpen RANの大手プロバイダーであり、大規模商用の完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク構築に世界で初めて（注2）成功したことで得られた豊富な知見を持っています。

　両社はデジタルエコシステムにも重点を置いています。Kyivstarは健康、エンターテインメント、情報、教育の分野でウクライナの主要なデジタルサービスを運営しており、楽天グループはメッセージングサービスや金融サービスにおいて国際的な経験を持っています。楽天グループのViber Media S.a.r.l.が提供するメッセージングアプリ「Rakuten Viber」は、ウクライナにおける主要なデジタルコミュニケーションアプリとして、国内外のウクライナ人に日常的に広く利用されています。また、「Rakuten Viber」は、Kyivstarとの既存のパートナーシップを通じて、ウクライナの企業にもサービスを提供しています。 

　VEONのGroup CEOであるカーン・テルツィオールは次のようにコメントしています。「VEONと楽天グループは共通のビジョンを持っています。私たちはどちらも顧客をとても重視し、それぞれの市場でのコミュニケーションを再定義するデジタルエクスペリエンス指向の企業です。楽天グループと共に、様々な市場機会において協業できることをとても楽しみにしています。また、6億USドルの投資についての発表で示したように、ウクライナの復興も共通の優先事項であり、ウクライナでこの取り組みを始動できることを嬉しく思います」 

　楽天グループ株式会社の代表取締役会長兼社長で楽天シンフォニーの代表取締役会長である三木谷 浩史は次のようにコメントしています。「楽天は、ウクライナにとって重要な通信インフラを強化するために、VEONとの協業を通じて『We Build Ukraine』イニシアチブを支援できることを光栄に思います。私たちは、Open RANテクノロジーや、『Rakuten Viber』を含む幅広いデジタルサービスから得た技術的専門知識を活用して、ウクライナのデジタル環境の変革を支援するとともに、他国においてもVEONとのさらなる協働の機会について模索していきたいと考えています」 

（注1） VEONの発表内容については、以下ウェブサイト（英語のみ）をご覧ください。https://www.veon.com/newsroom/press-releases/veon-to-invest-usd-600-million-in-ukraines-recovery
（注2） 大規模商用モバイルネットワークとして（2019年10月1日時点）/ステラアソシエ調べ


■VEONについて
VEONは、世界的なデジタルオペレーターであり、現在 6つのダイナミックな市場で約 1 億 6,000 万人の顧客に統合接続とオンラインサービスを提供しています。世界人口の7% 以上が住む国々で、人々の生活を変革し、個人をエンパワーメントし、より広くデジタルインクルージョンの機会を創出し、経済成長を推進しています。アムステルダムに本社を置くVEONは、NASDAQとEuronext Amsterdamに上場しています。詳細については、https://www.veon.com  （英語のみ）をご覧ください。

■楽天シンフォニーについて
楽天シンフォニーは、通信事業者のあり方、サプライチェーンの常識、業界におけるイノベーションと成長の追求を妨げる旧態依然とした考え方を変えていきます。最新のインフラストラクチャを構築した実績に基づき、オープンインターフェースの通信プラットフォームをグローバルに展開しています。この通信プラットフォームは、ネットワーク品質やセキュリティを妥協せず、従来手法と比較し、わずかな時間とコストで高度なモバイルサービスの提供と運用を可能にします。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの提供サービスについては、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://symphony.rakuten.com（英語のみ）


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以 上