・KKRは保有する西友の株式持分が85%に増加
・楽天と西友はネットスーパー、キャッシュレス決済、データドリブンマーケティングの分野における協業を継続
世界的な投資会社であるKKRと楽天グループ株式会社(以下「楽天」)は本日、KKRが運用するファンドが、楽天が保有する大手スーパーマーケットチェーンである株式会社西友の完全親会社である株式会社西友ホールディングス(株式会社西友と併せ、以下「西友」)の株式を取得することで合意しましたのでお知らせします。本取引により、KKRが保有する西友の株式持分(議決権ベース)は現在の65%から85%に増加します。
KKRと楽天は2021年に西友への出資を完了して以来、西友の第三株主であるウォルマートとともに商品の品質、顧客体験、店舗運営、店舗改装・改修等多岐にわたって西友の成長を支援してきました。その結果西友は、以下のような様々な取り組みにより、お客様により高い価値と利便性を提供しています。
・楽天ペイ、楽天Edyをはじめとする西友店舗でのキャッシュレス決済や、日本を代表するロイヤリティ・プログラムである楽天ポイント(注1)を通じた利便性向上
・生鮮および惣菜を中心とする、商品の品質と品揃えの向上
・KKRの知見を活かした店舗運営およびプロセスの最適化および改善
・西友の株主との戦略的協業によるOMO(注2)戦略の展開
本取引後も、楽天は西友にとって重要な戦略的パートナーであり、西友の経営陣および株主と緊密に連携し、西友がお客様に提供する価値と利便性の向上を支援してまいります。
KKRアジアプライベートエクイティ共同代表兼KKRジャパン代表取締役社長の平野博文は次のように述べています。「国内有数の小売業者として進化を遂げている西友との関係をさらに深化できることを光栄に思っています。今後も西友の潜在力をさらに高めるべく、楽天やウォルマートとの戦略的パートナーシップを維持し、それぞれの強みに注力した成長力、最良のグローバル・プラクティス、優れた顧客体験の実現に向け支援を継続します。西友が日本の消費者の皆さまに優れた価値や利便性を提供し、力強い成長を実現できるよう3社は継続して協業してまいります。」
株式会社西友ホールディングスおよび株式会社西友の代表取締役社長、大久保恒夫は次のように述べています。「⻄友は、2021 年の経営体制変更後、2025 年に『食品スーパーで業界ナンバーワン』『ネットスーパーで業界ナンバーワン』をめざす中期経営計画を策定しました。『商品力』と『販売力』の 2 本柱を強化することで、価値を創造し、それによって生み出される利益をアソシエイト・店舗・システム等に投資し、更なる成長を実現するサイクルを築いているところです。西友が既に持っていたEDLP(エブリデー・ロー・プライス=毎日低価格)を維持・強化しつつ、鮮度・品質を向上し、よりお客様に満足頂けるサービス・商品の提供をめざしております。変革は順調に進捗し、2022 年度の営業利益は前年比約 150%を達成しました。今後も継続される楽天との戦略的協業を通じて、デジタルマーケティングを強化し、日本を代表するOMOリテーラーを目指してまいります。」
楽天の取締役兼副社長執行役員 コマース&マーケティングカンパニー プレジデントである武田 和徳は次のよう述べています。「KKRの知見と支援があり、楽天と西友との協業は、『楽天西友ネットスーパー』の大きな成長、楽天グループの各種キャッシュレス決済の導入、『楽天ポイント』を活用した顧客獲得プロモーションや商品販促の強化など、非常に実り多いものとなっています。今後も、協業を一層深め、お客様の利便性向上に貢献してまいります。」
KKRは本投資をアジア4 号ファンドから実行します。なお、投資の詳細については開示しておりません。
(注1)「ポイント総合満足度」等、複数項目で1位。ポイントに関する調査、有効回答=1,000、インターネット調査、2022年11月、実施機関:マイボイスコム
(注2)OMO(Online Merges with Offline)は、オンラインとオフライン(実店舗)の垣根をなくすことで、顧客がより効率の良い購買体験ができるようにするためのマーケティング施策