2022年3月4日
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  • MTN Group Limited

楽天シンフォニーと南アフリカ・MTNグループ、南アフリカ・ナイジェリア・リベリアでの4Gおよび5GのOpen RAN試験実施に関する覚書を締結

- クラウドオーケストレーション、自動化、自律型ネットワーク機能など、「Rakuten Communications Platform」の機能を実証 -

 楽天シンフォニーと中近東およびアフリカ地域を中心に通信サービスを提供するMTN Group Limited(以下「MTNグループ」)は、南アフリカ・ナイジェリア・リベリアで「Rakuten Communications Platform」(以下「RCP」)を活用した4Gおよび5GのOpen RAN(注1)試験を行うための覚書(MoU)(以下「本合意」)を、2022年3月3日(木)に締結したことをお知らせします。

 RCPは、完全にクラウドネイティブなネットワークサービスの展開において、世界中の通信事業者を支援しています。今回実施するOpen RAN試験は、2022年内に開始予定です。楽天シンフォニーは、アフリカ地域で最大規模の通信事業者の1社であるMTNグループの既存通信ネットワークシステムで、高度な自動化と自律型ネットワーク機能を備えたRCPのOpen RAN技術を実証していきます。日本の楽天モバイルが導入しているこの技術は、クラウドオーケストレーション、ゼロタッチプロビジョニング(ZTP)、携帯電話基地局の試運転とネットワーク統合の自動化が含まれています。

  楽天シンフォニーのChief Revenue Officer(CRO)であるラビー・ダブーシは、次のように述べています。「MTNグループとのパートナーシップにおいて、次のステップを踏み出せることを嬉しく思います。試験では、世界トップクラスの通信事業者であるMTNグループに楽天シンフォニーのネットワーク自動化およびオーケストレーション技術を活用いただき、コスト効率の高いネットワークへの変換と、次世代ネットワークサービスをアフリカ地域における同社の顧客に迅速に提供する方法を検証していきます」

 MTNグループのChief Technology & Information Systems Officerであるマゼン・ムルエ(Mazen Mroue)は、次のように述べています。「このたびの楽天シンフォニーとのパートナーシップ締結で、南アフリカ・ナイジェリア・リベリアで4Gおよび5GでのOpen RAN試験について発表できることを嬉しく思っています。当社は、『すべての人に現代の”コネクテッド・ライフ”の恩恵を受ける権利がある』という信念に基づき、アフリカ市場で手頃な価格で利用できる4Gおよび5Gサービスエリアの急速な拡大を積極的に推進します。無線アクセスネットワークを近代化するため、2021年にOpen RAN技術の展開に向けた支援を発表しました。このたびのパートナーシップを通じ、卓越した顧客体験を提供し続けていくことを可能にするイノベーションと、コスト効率の向上を目標にしたいと考えております」

 楽天モバイルは、2020年に世界初の完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク(注2)の商用サービス利用を本格的に開始し、通信業界において画期的な成果を上げました。2021年に始動した楽天シンフォニーは、楽天モバイルのネットワーク構築で培った技術を世界の事業者に提供し始めています。楽天シンフォニーは、楽天グループの通信関連のプロダクトやサービス、ソリューションを一つに集約し、4Gおよび5Gのインフラストラクチャとプラットフォームソリューションを世界規模で事業者向けに展開します。

 アフリカの発展のためのデジタルソリューション開発をリードすることを目指すMTNグループの戦略「Ambition 2025」に沿って、本合意は、より迅速かつコスト効率良く、シームレスに新サービスを立ち上げることを可能にします。

 楽天シンフォニーとMTNグループは、アクセンチュアとテックマヒンドラと共同で、南アフリカ・ナイジェリア・リベリアで試験を行う予定です。

 アクセンチュアのCommunications Media and Technology Lead for Africaのニテッシュ・シン(Nitesh Singh)氏は、次のように述べています。「テクノロジーとネットワークの分野を代表するプロフェッショナル・サービス企業の一社として、今はOpen RANに関わるすべての業界関係者にとってエキサイティングな時期だと考えています。アフリカのデジタルソリューションをリードするというMTNグループの『Ambition 2025』に沿って、私たちは、楽天シンフォニーとMTNグループの両社とのパートナーシップに参画し、最終的にMTNグループの顧客にメリットを提供できることを楽しみにしています」

 テックマヒンドラのPresident of Communication, Media and Entertainment(CME)and Chief Executive of Network Servicesのマニッシュ・ヴィヤス(Manish Vyas)氏は、次のように述べています。「通信サービスプロバイダー各社は、5Gネットワークの近代化にますます注力しています。未来型のネットワーク構築で業界をリードするシステムインテグレーターとして、世界中の通信事業者に信頼されるトランスフォーメーション・パートナーになることは私たちの使命です。私たちは、Open RANのサブシステムを統合し、企画、設計、試験、実装、運用を通じてエンドツーエンドでの変革を可能にする専門知識を提供します。今回の協業は、MTNグループのOpen RAN変革プログラムを実現し、アフリカの消費者と企業に革新的なOpen RANアーキテクチャの利点を提供できると考えています」

■MTNグループについて
 1994年に設立したMTNグループは、お客様に大胆で新しいデジタル世界を提供するという明確なビジョンを持つ、新興市場をリードする通信事業者です。私たちは、「すべての人が現代における”コネクテッド・ライフ”の恩恵を享受する権利がある」という信念に基づいています。MTNグループは、南アフリカのJSE証券取引所に上場しており、株式コードは「MTN」です。私たちの戦略は「Ambition 2025」(アフリカの発展のためのデジタルソリューション開発をリードする)です。
https://twitter.com/MTNGroup
https://www.linkedin.com/company/mtn

■楽天シンフォニーについて
 楽天シンフォニーは、通信事業者のあり方、サプライチェーンの常識、業界におけるイノベーションと成長の追求を妨げる旧態依然とした考え方を変えていきます。楽天シンフォニーは、最新のインフラストラクチャを構築した実績に基づき、オープンインターフェースの通信プラットフォームをグローバルに展開しています。この通信プラットフォームは、ネットワーク品質やセキュリティを妥協せず、従来手法と比較してわずかな時間とコストで高度なモバイルサービスの提供と運用を可能にします。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの提供サービスについては、以下のウェブサイトをご覧ください。https://symphony.rakuten.com/(英語のみ)

(注1)Open RANは、無線の送受信装置などの仕様をオープンにして、様々なベンダーの機器やシステムとの相互接続を可能とする標準化された無線アクセスネットワーク(RAN)です。
(注2)大規模商用モバイルネットワークとして(2019年10月1日時点)/ステラアソシエ調べ

※本プレスリリースに記載されている会社名および製品名・サービス名は、各社の登録商標または商標です。

 

以  上

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