2022年3月3日
  • 楽天シンフォニー

楽天シンフォニー、元米連邦通信委員会委員長のアジット・パイ氏の社外取締役選任を発表

 楽天シンフォニーは、2022年4月1日(金)付けで楽天シンフォニー株式会社の取締役会に元米連邦通信委員会(以下「FCC」)委員長のアジット・パイ(Ajit Pai)氏が社外取締役として就任することを2022年3月2日(水)に発表しました。パイ氏は、楽天シンフォニーの取締役であるCEOのタレック・アミン、楽天グループ株式会社の代表取締役会長兼社長である三木谷浩史とともに、楽天シンフォニーの事業を監督していきます。

  パイ氏は、第44代バラク・オバマ元米国大統領からFCCの委員に任命された後、第45代ドナルド・トランプ元米国大統領からFCC委員長に任命され、約10年間に渡りFCCに在籍しました。FCC委員長在籍時は、次世代無線ネットワークとサービスにおけるイノベーションと投資の促進においてリーダーシップを発揮し、革新的な措置を講じました。特に、5G普及を推進するための包括的な戦略である「5G FAST Plan」を実行し、商用無線用に前例のない量の周波数を解放し、無線インフラ構築の促進に必要な規制改革を行いました。また、パイ氏はOpen RAN技術(注1)を初期から支持し、無線ネットワークの拡張とセキュリティに貢献するという見解を示してきました。現在は、Searchlight Capital Partnersのパートナーであり、American Enterprise InstituteのNon-Resident Fellowも務めています。

  パイ氏は、次のように述べています。「モバイルネットワークの設計や構築、展開において、長年に渡り存在していた障壁を打破しようとする楽天のビジョンに、以前から感銘を受けていました。楽天シンフォニーは、Open RAN、ネットワークの自動化、ネットワークの迅速な展開において業界をけん引しており、消費者や企業に提供する通信サービスを再定義する競争機会をもたらすユニークな立場にいる企業だと考えています」

  楽天シンフォニーのCEOであるタレック・アミンは、次のように述べています。「パイ氏は、モバイルネットワーク事業者がイノベーションを起こし、新たな道を切り開くために必要なことを熟知しており、業界の発展や様々な議論を主導してきた実績があります。楽天シンフォニーは、今後も世界の様々な地域の業界リーダーたちと連携し、通信企業により良い成果をもたらし、低価格でどこでもつながる社会(コネクテッド・ソサエティ)を実現してまいります」

 楽天シンフォニーは、昨年ドイツ・1&1社との大規模な契約を発表し、日本では、楽天モバイルが計画していた4G人口カバー率96%を4年前倒しで達成するなど、コストを大幅に削減したモバイルネットワークの構築を成功させており、通信業界に対してシンプルでアプリベースのネットワーク構築アプローチによる成果を示しています。2021年の発足以降、楽天シンフォニーは、通信事業者に対して新たなネットワーク運用手法やプラットフォームを提示し、運用改善、ベンダーロックインの低減、比類ないイノベーションを実現するプラットフォームを提供しています。

  日本、米国、シンガポール、インド、欧州、中東アフリカ地域で事業を展開する楽天シンフォニーは、全楽天グループの通信事業者向け製品、サービス、ソリューションを一つのグローバルブランドに集約し、世界中のお客様に最新のインフラとプラットフォーム・ソリューションを提供していきます。このソリューションには、企画・実装、セキュリティ、モニタリング、運用において、エンドツーエンドでネットワークを自動管理する製品が含まれています。また、共通のデータレイク(注2)とAI主導のフィードバックループ(注3)が全面的に導入されています。

 ■楽天シンフォニーについて
 楽天シンフォニーは、通信事業者のあり方、サプライチェーンの常識、業界におけるイノベーションと成長の追求を妨げる旧態依然とした考え方を変えていきます。楽天シンフォニーは、最新のインフラストラクチャを構築した実績に基づき、オープンインターフェースの通信プラットフォームをグローバルに展開しています。この通信プラットフォームは、ネットワーク品質やセキュリティを妥協せず、従来手法と比較し、わずかな時間とコストで高度なモバイルサービスの提供と運用を可能にします。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、欧州・中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの提供サービスについては、以下のウェブサイトをご覧ください。https://symphony.rakuten.com/(英語のみ)

(注1)Open RANは、無線の送受信装置などの仕様をオープンにして、様々なベンダーの機器やシステムとの相互接続を可能とする標準化された無線アクセスネットワーク(RAN)です。
(注2)データレイクとは、多種多様なデータを規模にかかわらずデータフォーマットのそのままで保存可能な一元化されたストレージリポジトリ(格納庫)のことです。
(注3)フィードバックループとは、システム出力の一部(またはすべて)が、そのシステムに次の操作の入力として使用される(フィードバックされる)ことで、システムを改善していく仕組みのことです。

※記載されている会社名・製品名・サービス名などは、各社の登録商標または商標です

以上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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