2022年2月28日
  • 楽天シンフォニー
  • ROBIN SYSTEMS, INC.

楽天シンフォニー、米・クラウド技術企業Robinを完全子会社化

- 通信業界向けに高度な統合クラウドの提供を目指す -

 楽天シンフォニーは、米国・シリコンバレーに拠点を置くクラウド技術のスタートアップ企業であるROBIN SYSTEMS, INC. (以下「Robin」、読み方:ロビン)を買収し、完全子会社化することをお知らせします。楽天シンフォニーは、製品ポートフォリオに、Robinのマルチクラウド(注1)、ハイパーオートメーション(注2)、オーケストレーション機能(注3)を加え、エッジから中央データセンターまでに対応した、効率的で高性能なクラウド基盤の構築と運用サービスを提供していきます。

 楽天モバイル株式会社(以下「楽天モバイル」)とRobinは、これまで、楽天モバイルのネットワーク構築におけるクラウド技術で協業してきました。楽天モバイルは、世界初(注4)となるエンドツーエンドの完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークの構築において、Robinの製品を活用しています。両社は、無線アクセスネットワーク(RAN)とネットワークアプリケーションの厳しい性能要求、コスト効率、運用自動化の必要要件に基づき、各種アプリケーションが求める厳しい要件を満たした完全にクラウドネイティブなインフラの実現に成功しています。今後、楽天シンフォニーとRobinは、協業関係を強化し、エンドツーエンドで完全自動化されたクラウドを通信事業者に提供することを目指していきます。

 楽天シンフォニーのCEOであるタレック・アミンは次のように述べています。「通信事業者が5Gへの移行を進めるにあたり、エッジクラウドはこれまで以上に重要となります。次世代のデジタル体験を実現するには、通信事業者や企業の変革を加速させ、次の10年を見据えたネットワーク体験をサポートするプラットフォームの構築、それに伴う性能、応答性、一貫性が求められます。Robinのクラウド機能は、モバイル業界における厳しいワークロード(負荷)に対して有効であることが実証されています。これを活用することで、楽天シンフォニーはお客様のクラウドネイティブな変革を確実に加速し、業界の未来に応えることができると考えています。Robinのクラウド製品群に投資を続けることで、楽天シンフォニーのサービスを向上させ、通信事業者が求める高度な統合クラウドプラットフォームを提供してまいります」

 RobinのCEOであるパルタ・シータラ(Partha Seetala)は、次のように述べています。「Robinの数年間にわたる技術イノベーションが、通信業界のクラウドネイティブへの変革を推進する大きな機会を得ることができ、大変嬉しく思っています。楽天シンフォニーとRobinは、使いやすく導入しやすい、大規模なオートメーションを提供する、という共通のビジョンを持っています。Robinのクラウドネイティブな技術イノベーションと、楽天シンフォニーのオープンで競争力のあるインフラソリューションとグローバル規模が相乗効果を生み出すことで、お客様は大きな利便性を得られると確信しています。楽天シンフォニーと協業することで、高い顧客価値を実現してまいります」

 現在、Robinのクラウド製品は、ペタバイト規模のソフトウェアを数万台のサーバー上で稼働させており、米国、欧州、アジアに拠点を置く大手企業が導入しています。

 今回の完全子会社化に伴い、楽天シンフォニーは、今後、Robinのクラウドネイティブな実装、ライフサイクル管理とオーケストレーションを自社の製品ポートフォリオに加えていきます。また、両社は、アプリケーション、データ管理、クラウド、仮想化の分野において、業界をリードするソリューションの提供を目指します。なお、RobinのCEOであるパルタ・シータラは、楽天シンフォニーのユニファイドクラウドビジネスユニットのプレジデントに就任する予定です。

 本取引は、1976年米国独占禁止法(ハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法)に基づく待機期間の満了または終了、およびその他の通常の取引完了を条件としています。買収の条件については、非公開です。

(注1)マルチクラウドとは、複数のクラウドサービスを組み合わせて自社独自のクラウドとして利用する方法です。
(注2)ハイパーオートメーションとは、AI(人工知能)などの技術を組み合わせて一連の業務全体を自動化することです。
(注3)オーケストレーションとは、設定、管理、調整の自動化する技術のことです。
(注4)大規模商用モバイルネットワークとして(2019年10月1日時点)/ステラアソシエ調べ

■ROBIN SYSTEMS, INC.について
 Robinは、「Kubernetes」上におけるエンタープライズおよび5Gアプリケーションの展開、拡張、ライフサイクル管理を自動化するクラウドネイティブ機能を提供します。同社のコア技術は、アプリケーションバンドルとアプリケーションパイプラインを使用しており、特許取得済みのインフラストラクチャとアプリケーショントポロジー認識技術によって自動化されています。Robinにより、開発者やプラットフォームエンジニアは、ビッグデータ、NoSQL、5Gなどのネットワーク中心のアプリケーションを、基盤となるインフラリソースに依存せずに、迅速にデータを展開し、容易に管理できるようになります。米国カリフォルニア州シリコンバレーに本社を置くRobinのソリューションは、その革新性と信頼性がGartner、IDC、GigaOmなどから高く評価されています。詳しくは、以下ウェブサイトをご覧ください。
https://www.robin.io/ (英語のみ)

■楽天シンフォニーについて
 楽天シンフォニーは、通信事業者のあり方、サプライチェーンの常識、業界におけるイノベーションと成長の追求を妨げる旧態依然とした考え方を変えていきます。楽天シンフォニーは、最新のインフラストラクチャを構築した実績に基づき、オープンインターフェースの通信プラットフォームをグローバルに展開しています。この通信プラットフォームは、ネットワーク品質やセキュリティを妥協せず、従来手法と比較して、わずかな時間とコストで高度なモバイルサービスの提供と運用を可能にします。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの提供サービスについては、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://symphony.rakuten.com/ (英語のみ)

※本プレスリリースに記載されている会社名および製品名・サービス名は、各社の登録商標または商標です。

以 上

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