2021年11月24日
  • 楽天グループ株式会社
  • DISH Network Corporation

楽天シンフォニー、米国・DISHにオブザーバビリティ・フレームワーク(OBF)とサービス品質管理のソリューションを提供

 Rakuten Symphony(以下「楽天シンフォニー」)は、米国の衛星放送事業者で新興通信会社のDISH Network Corporation(本社:アメリカ合衆国コロラド州リトルトン、President and CEO:Erik Carlson(エリック・カールソン)、以下「DISH」)に、ネットワークを構成する機器から取得する計測データを元に、ネットワークが正常動作していることをリアルタイムに監視するオブザーバビリティ・フレームワーク(OBF)を提供する事業者として選定されたことをお知らせします。移動体通信事業者(MNO)としてDISHが構築する5Gモバイルネットワークにおいて、ネットワーク上の各機能からテレメトリーデータ(注1)を収集し、人工知能(AI)と機械学習により5Gネットワークの運用と最適化を支援するソリューションを楽天シンフォニーが提供します。なお、楽天シンフォニーは楽天グループ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)の通信プラットフォーム事業組織です。

  DISHは、楽天シンフォニーをOpen RANとクラウドネイティブ技術領域における先進的な通信インフラのベンダーとして選定し、今回、同社のネットワーク運用システム(OSS)の1ベンダーとして採用しました。DISHのOSSベンダーは、DISHの5Gネットワークを運用するためにサービス品質管理、ネットワーク監視、顧客体験や自動化ソリューションの集約を行っています。

  OBFにより、クラウドネイティブなネットワーク機能のパフォーマンスや運用に必要とされる、より優れた可観測性(オブザーバビリティ)を、ほぼリアルタイムな状況に応じて監視することが可能となります。収集されたデータは、クローズドループ・オートメーション(注2)のモジュールを通じたネットワーク最適化に活用され、人手による作業を最小化し、ヒューマンエラーを削減しながら、オートスケールアウト、オートヒーリング(注3)に必要となる手順を実行することができます。

  今後、両社は、DISHのOpen RAN導入とクラウドネイティブネットワーク技術の発展に向けて協力してまいります。

 ■楽天シンフォニーについて
楽天シンフォニーは、日本、米国、シンガポール、インド、欧州、中東・アフリカで通信事業者向けにソリューション事業を提供する事業組織です。クラウドネイティブかつOpen RANベースの通信インフラプラットフォーム、サービス、ソリューションを開発し、革新的な通信プラットフォームを世界で提供していきます。

■DISHについて
DISH Network Corporationは”Connectivity”を提供し、1980年以来、革新と価値を推進する役割を果たしてきました。また、子会社を通じて衛星放送の「DISH TV」とストリーミングの「SLING TV」を提供し、テレビを通じたエンターテインメントと受賞歴のある高い技術を、何百万人ものお客様に提供しています。2020年には、Boost Mobile社の買収により、米国全土をカバーする無線通信事業者となりました。DISHは、米国初の仮想化されたO-RAN 5Gブロードバンドネットワークを構築する等、ワイヤレス領域における革新を続けています。DISH Network  Corporation(NASDAQ:DISH)は、Fortune 200に選出されています。同社の詳細は、about.dish.com をご覧ください。

(注1)通信ネットワークを使って遠隔にある計測器から取得するデータのことです。
(注2)クローズドループ・オートメーションとは、ネットワークの運用において、自動的に様々なログやデータから分析・可視化して見つけられる問題の兆候に対する対処法を判断し、サービスや機器に対して必要な変更を行うことです。
(注3)オートヒーリングとは、システムに障害が発生した際に、異常のあるインスタンスを削除し、新しいインスタンスを起動して、常に一定数のインスタンスを維持する自動復旧の構成です。

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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