2021年10月25日
  • 楽天モバイル株式会社
  • Estmob, Inc.

楽天モバイル、韓国・イストモブ社を完全子会社化

- 楽天シンフォニーのインターネットサービスやエコシステムサービスの開発を加速 -

 楽天モバイル株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:山田 善久、以下「楽天モバイル」)は、P2P(ピアツーピア)ファイル転送ソリューションを開発するスタートアップ企業のEstmob, Inc.(本社:大韓民国ソウル特別市、代表取締役:オ・ユンシック、以下「イストモブ社」)を買収し、完全子会社化すること(以下「本買収」)をお知らせします。本買収により、楽天グループの通信プラットフォーム事業組織であるRakuten Symphony(以下「楽天シンフォニー」)が韓国における研究開発拠点を設置し、イストモブ社の開発体制や技術を活用したインターネットやエコシステムに関するサービスの製品開発を加速させます。イストモブ社は、同社のサービスである「Send Anywhere」を引き続き強化し、将来的には同サービスを楽天シンフォニーが提供するサービスへ統合することも目指しています。

 楽天モバイル株式会社の代表取締役副社長 兼 CTOで楽天シンフォニーのCEOを務めるタレック・アミンは次のように述べています。「イストモブ社を楽天シンフォニーのメンバーとして迎え入れられることを非常にうれしく思います。優秀な開発チームを生かして、世界中の携帯キャリアに競争力のあるプラットフォーム製品を提供できると期待しています」

 イストモブ社のCEOであるオ・ユンシックは次のように述べています。「日本で最もイノベーティブな企業の1社である楽天グループに参画できることを非常にうれしく思います。イストモブ社と楽天シンフォニーが提供するサービスが、市場において強固で優位な地位を確立できるよう最善を尽くしていきます」

 イストモブ社の最高マーケティング責任者(CMO)であるソン・スンヒョンは、楽天シンフォニーでインターネット・エコシステムサービスを担当するプレジデントとして参画する予定です。楽天シンフォニーのインターネット・エコシステムサービス事業を担うチームは、楽天グループのソフトウェア開発部隊と協働し、メンバーシップ、ロイヤルティ、ペイメント、メディア、ゲーム、クラウドストレージプラットフォーム等のスタンドアローン製品を一元化された楽天シンフォニーのポートフォリオとして統合するために必要なメディエーション・レイヤーを開発していきます。また、同事業グループは、統一デザインガイドラインの開発や、ガイドラインに基づいたUIの一元管理・検証等を行う組織としても機能する予定です。

 韓国・ソウルに拠点を置くイストモブ社は、2つのデバイス間で最も効率的にファイルを送信する方法を課題に掲げ2012年に創業しました。同社は、世界中で4,300万人以上のユーザーを抱えるP2P(ピアツーピア)リアルタイムファイル転送サービス「Send Anywhere」を開発しています。日本、台湾、韓国、アメリカ合衆国、イギリスで幅広く利用されており、ユーザーは、モバイルアプリケーションやウェブを介して、あらゆるプラットフォーム上で安全にデジタルコンテンツを共有するためにサービスを利用しています。 2019年、イストモブ社はクラウドサービス「Sendy」の提供を開始、「Send Anywhere」の技術にクラウド機能を追加することで、コラボレーションツールに進化しました。「Sendy」は、主に日本で利用されており、次いで韓国とアメリカ合衆国での利用が拡大しています。月間アクティブユーザー数は、対前年245%、アプリのダウンロードは対前年623%と急成長しています。

 楽天グループのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)である楽天キャピタルは、アーリーステージの投資ファンド「Rakuten Ventures」を通じて、2014年のファーストシードラウンドからイストモブ社を支援しています。

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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