2021年4月23日
  • 楽天グループ株式会社

株式会社ぐるなびとの会社分割(簡易吸収分割)による「楽天デリバリー」 事業及び「楽天リアルタイムテイクアウト」事業の承継に関するお知らせ

 楽天グループ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷浩史、以下「楽天」といいます。)は、2021年7月1日を効力発生日(予定)として、当社が行う「楽天デリバリー」事業及び「楽天リアルタイムテイクアウト」事業を、会社分割の方法により株式会社ぐるなび(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:杉原 章郎、以下「ぐるなび」といいます。)に承継すること(以下「本会社分割」といいます。)を本日決定いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。 

 

 

1.本会社分割の目的

 楽天とぐるなびは2018年7月に資本業務提携契約を締結し、同年8月に楽天がぐるなびの株式 4,677,600株(発行済株式総数の9.61%)を取得、また同年10月より楽天IDとぐるなび会員IDとの連携を開始し、ぐるなびのオンライン予約において「楽天ポイント」を貯めることを可能にするなどの取り組みを進めました。

 2019年5月に、楽天がぐるなびの株式 2,339,700株(発行済株式総数の 4.81%)を追加取得して以降は、楽天がコロナ禍で始めたテイクアウト支援サービス「楽天リアルタイムテイクアウト」と「ぐるなび」サイトとのサービス連携を2020年7月より開始するなど、両社間の連携をより一層強化してまいりました。こうした取り組みにより、楽天はぐるなびが持つ集客力と飲食店との幅広いネットワークを通じて、サービスの利便性を強化しており、またぐるなびは「楽天エコシステム」を活用してユーザーとの接点を増やし、提供価値を広げていくことで、会員及びぐるなびネット予約件数の拡大ペースを加速させ、加盟飲食店への送客力の向上に繋げています。

 そしてこの度、両社におけるアセットを効率的に活用しながら、今後の協業体制をより一層強固にし、さらなる成長を目指すため、楽天が運営する「楽天デリバリー」事業及び「楽天リアルタイムテイクアウト」事業をぐるなびに譲渡することを決定しました。「楽天デリバリー」は、2002年2月にサービスを開始し、現在では全国12,000以上の店舗から幅広いメニューを出前・宅配注文できるサービスへと成長しました。また「楽天リアルタイムテイクアウト」は2020年5月に誕生し、飲食店の商品を事前注文・決済して指定した時間に店頭で受け取りができるテイクアウト支援サービスとして、ぐるなびとも協業を重ねてきました。

 本会社分割により、楽天の外食関連事業をぐるなびへ集約することで、消費者のニーズに合わせ、イートイン予約に加えてデリバリー、テイクアウトサービス等のクロスユースを実現する食の総合サービスを提供します。ユーザーの利便性向上を図るとともに、ぐるなびは、サービス領域の拡大による加盟店舗数の拡大等を見込んでいます。

 引き続き楽天は、楽天IDや「楽天ポイント」の連携を通じたぐるなびとの協業を推進し、外食領域における「楽天エコシステム」の拡大とぐるなびを中心とした体制で市場シェアの獲得を目指します。

 

2.本会社分割の概要

(1)本会社分割の日程

ぐるなび取締役会決議日

2021年4月23日

当社取締役会決議日

2021年4月23日

契約締結日

2021年4月23日

効力発生日

2021年7月1日

(注)本会社分割は、当社においては会社法第784条第2項、ぐるなびにおいては、会社法第796条第2項に規定する簡易吸収分割に該当するため、株主総会の承認決議を経ずに行います。

 

(2)本会社分割の方式

当社を分割会社とし、ぐるなびを承継会社とする吸収分割です。

 

(3)本会社分割に係る割当ての内容

ぐるなびは本会社分割に際して、当社に対し承継する権利義務に代わる対価として金13百万円を支払います。

 

(4)本会社分割に伴う新株予約権及び新株予約権付社債に関する取扱い

該当事項はありません。

 

(5)会社分割により増減する資本金

本会社分割による当社の資本金の増減はありません。

 

(6)承継会社に譲渡する権利義務

本会社分割に関する資産、負債及び契約上の地位等の権利義務のうち、吸収分割契約において定めるものを譲渡します。

 

(7)債務履行の見込み

本会社分割において、当社が負担すべき債務の履行の見込みに問題はないと判断しています。

 

3.本会社分割に係る割当ての内容の根拠等

(1)割当ての内容の根拠及び理由

 本会社分割において、当社が受領する金銭の算定については、分割対象事業の過去の業績、現在のユーザー数・加盟店数などのデータや国内フードデリバリー・テイクアウト市場における競争環境、今後の事業の成長性等を考慮に入れた上で本事業の価値を算出し、両社協議の上決定しました。

 

(2)算定に関する事項

 本件、第三者算定機関からの算定書は取得しておりませんが、当社にてDCF法等の一般的な企業価値算定方法により算出を行い、分割対象事業の対価について妥当であると判断しています。

 

(3)上場廃止となる見込み及びその理由

 本件、対価が金銭の授受であり、上場廃止となる見込みはありません。

 

(4)公正性を担保するための措置

 該当事項はありません。

 

(5)利益相反を回避するための措置

 該当事項はありません。

 

4.本分割当事会社の概要

① 吸収分割会社(2020年12月31日時点)

(1)

名称

楽天グループ株式会社

(2)

本店所在地

東京都世田谷区玉川一丁目14番1号

(3)

代表者の役職・氏名

代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史

(4)

事業内容

インターネットサービス、フィンテック、その他

(5)

資本金

205,924百万円

(6)

設立年月日

1997年2月7日

(7)

発行済株式数

1,434,573,900株

(8)

決算期

12月31日

(9)

従業員数

23,841名

(10)

主要取引先

楽天カード㈱、楽天ペイメント㈱

(11)

主要取引銀行

㈱みずほ銀行、㈱三井住友銀行、三井住友信託銀行㈱、㈱三菱UFJ銀行、㈱日本政策投資銀行

(12)

大株主及び持株比率

合同会社クリムゾングループ(16.62%)

三木谷 浩史(12.94%)


(13)

楽天とぐるなびとの間の関係

 

資本関係

楽天はぐるなびの株式 7,017,300株(発行済株式総数の14.42%)を保有しております。

人的関係

ぐるなび社外取締役に楽天の業務執行者2名が就いております。またぐるなびと楽天及びその連結子会社との間で双方に従業員が出向しております。

取引関係

会員ID・ポイントサービスの連携、両社の商品・サービスの販売、利用促進における協業等を行っております。

関連当事者への該当状況

楽天はぐるなびのその他の関係会社及び筆頭株主である主要株主に該当します。またぐるなびは楽天の持分法適用関連会社に該当します。

(14)

最近3年間の経営成績及び財政状態

 

決算期(連結)

2018年12月期

2019年12月期

2020年12月期

 

資本合計

776,207

737,200

629,014

 

総資産額

7,345,002

9,165,697

12,524,438

 

1株当たり親会社所有者帰属持分(円)

572.83

542.43

446.78

 

売上収益

1,101,480

1,263,932

1,455,538

 

営業利益

170,425

72,745

△93,849

 

当期利益

141,889

△33,068

△115,838

 

親会社の所有者に

帰属する当期利益

142,282

△31,888

△114,199

 

基本的1株当たり当期利益(円)

105.43

△23.55

△84.00

 

1株当たり配当金(円)

4.50

4.50

4.50

(注)1.単位は百万円。ただし、特記しているものを除きます。

   2.持株比率は自己株式を控除して計算しております。

 ② 吸収分割承継会社(2021年3月31日時点)

(1)

名称

株式会社ぐるなび

(2)

本店所在地

東京都千代田区有楽町一丁目2番2号

(3)

代表者の役職・氏名

代表取締役社長 杉原 章郎

(4)

事業内容

パソコン・スマートフォン等による飲食店等の情報提供サービス、飲食店等の経営に関わる各種業務支援サービスの提供その他関連する事業

(5)

資本金

2,334百万円

(6)

設立年月日

1989年10月2日

(7)

発行済株式数

48,675,100株

(8)

決算期

3月31日

(9)

従業員数

1,791名

(10)

主要取引先

国内の外食企業、飲食店等

(11)

主要取引銀行

㈱三井住友銀行、㈱みずほ銀行、㈱三菱UFJ銀行、楽天銀行㈱

(12)

大株主及び持株比率

楽天グループ株式会社(14.96%)

滝 久雄(12.72%)

(13)

最近3年間の経営成績及び財政状態

 

決算期(連結)

2018年3月期

2019年3月期

2020年3月期

 

連結純資産

19,186

18,704

19,270

 

連結総資産

25,457

23,797

23,979

 

1株当たり連結純資産(円)

409.70

398.48

409.90

 

連結売上高

36,226

32,728

30,927

 

連結営業利益

4,742

1,216

1,821

 

連結経常利益

4,809

1,289

1,894

 

親会社株主に帰属する
当期純利益

3,192

581

949

 

1株当たり連結当期純利益(円)

68.27

12.42

20.26

 

1株当たり配当金(円)

44.00

8.00

8.00

(注)1.単位は百万円。ただし、特記しているものを除きます。

   2.持株比率は自己株式を控除して計算しております。

 

5.分割又は承継する事業の概要

(1)分割又は承継する事業内容

出前・宅配注文サービスを提供する「楽天デリバリー」事業及びテイクアウト支援サービスを提供する「楽天リアルタイムテイクアウト」事業

 

(2)分割又は承継する部門の経営成績

売上高915百万円(2020年度)

 

(3)分割又は承継する資産、負債の項目及び帳簿価額

契約獲得資産:13百万円

 

6.本会社分割後の当社の状況

 本会社分割による当社の商号、事業内容、所在地、代表者の役職氏名、資本金、決算期の変更はありません。また、純資産及び総資産については、現時点では確定しておりません。

 

7.今後の見通し

 本会社分割が当社連結業績に与える影響は軽微です。

 

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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