2021年3月1日
  • 西友合同会社
  • KKR & CO. INC.
  • 楽天株式会社
  • ウォルマート・インク

KKRと楽天、ウォルマートから西友株式取得完了

- 新株主は大久保恒夫のCEO就任を承認 -

 KKR & Co. Inc. (本社:米ニューヨーク州ニューヨーク、共同創設者、共同最高経営責任者:ヘンリー・R・クラビス、共同創設者、共同最高経営責任者:ジョージ・R・ロバーツ、以下「KKR」)、楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)およびウォルマート・インク(本社:米アーカンソー州ベントンビル、最高経営責任者:ダグ・マクミロン、以下「ウォルマート」)は本日、KKRおよび楽天の子会社である楽天DXソリューション合同会社(本社:東京都世田谷区、最高経営責任者:小森 紀昭、以下「楽天DXソリューション」)がウォルマートから合同会社西友(本社:東京都北区、最高経営責任者:大久保 恒夫、以下「西友」)の株式取得を完了したことをお知らせします。

 株式取得完了により、KKRが65%、楽天DXソリューションは20%の西友株式を保有します。ウォルマートは引き続き西友株式の15%を保有します。KKR はアジア・プライベート・エクイティ・ファンドから投資を実行します。

 株主であるKKR、楽天、そしてウォルマートは、それぞれの専門性を相互に活用しながらイノベーションとデジタル・トランスフォーメーション(DX)を加速させ、西友が日本を代表するOMOリテーラーとして躍進できるよう協業します。さらに、地域密着型の小売業者としてさらなる成功を実現できるよう、長期的な戦略遂行を支援してまいります。

 西友は2020年、過去10年間で最高水準の売上高および収益率を達成しました。同年の売上高は前年比5.6%増の7,850億円(注1)を記録、EBITDA(利払い・税金・償却前利益)(注2)は売上高の約5%となりました。過去2年連続で、西友はマーケットシェアを伸ばし、利益率を改善させました。2年間の合算で、売上高の既存店前年比は業界平均(注3)を180ベーシスポイント上回り、EBITDAは約40%伸長しました。また、西友と楽天が協働運営する「楽天西友ネットスーパー」の2020年第4四半期における流通総額の前年同期比は約40%増となり、昨今のネットスーパーに対する急速な需要拡大に応えるため、2021年1月に神奈川県横浜市で専用物流センターを稼働開始したほか、2021年内に大阪府茨木市でも新たな専用物流センターを稼働開始予定です。

 株式取得完了の3月1日付けで、新株主は大久保恒夫が西友の最高経営責任者(CEO)に就任することを承認しました。長年にわたり国内大手小売企業の成長を牽引した実績を背景に、今後はDXの推進、実店舗の運営強化、地域毎に異なる顧客ニーズの取り込みなど様々な施策や改革の先導役を担います。

 新CEOの大久保は次のようにコメントしています。「西友の歴史の中で今回のような重要な節目に経営に参画できることを光栄に思います。KKR、楽天、ウォルマートと協業し、西友のビジネスを次の段階に押し上げることができるよう尽力します。ネットショッピングを充実させながらお客様の購買ニーズの変化に迅速に対応すると同時に、全国の実店舗の運営もさらに強化することで、西友を新たな成長軌道に乗せることができると確信しています。これまでCEOを務めてきたリオネル・デスクリーのたゆまぬリーダーシップに感謝します。今後は才能あふれるアソシエイトとともに、日本を代表するOMOリテーラーになるよう邁進してまいります。」 

(注1)2020年度12月31日時点。
(注2)EBITDA = Earnings Before Interest, Tax, Depreciation and Amortizationの略。税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益を指す。
(注3)全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会発表の販売統計による。

西友について 
1963年に設立された西友は、日本国内で北海道から九州まで300以上の店舗網を有しています。スーパーマーケット、ハイパーマーケット、そして「楽天西友ネットスーパー」を通じて、生鮮食品を含む食料品、衣料品、住居用品をご提供しています。EDLP(エブリデー・ロー・プライス=毎日良いものを低価格で)でお客さまをお迎えし、地域に密着した先進的で革新的なバリュー・リテーラーとして、KKR、楽天、ウォルマートのパワーを活用しながら、毎日のお客さまの利便性の高い生活のために貢献しております。詳しい情報はhttps://www.seiyu.co.jp/ をご覧ください。

KKRについて
KKR は、プライベート・エクイティ、エネルギー、インフラ、不動産、クレジット、ヘッジファンドなど複数のアセット・クラスを手掛ける世界有数の資産運用会社です。長期的かつ規律ある投資アプローチで、世界トップクラスの人材を投じてポートフォリオ企業やコミュニティの成長と価値創出を主導、ファンド投資家に対して魅力的な投資リターンを創出することを目指しています。KKR はプライベート・エクイティ、クレジット、実物資産に投資する投資ファンドのスポンサーとなり、ヘッジファンドを管理する戦略的パートナーを有します。 KKRの保険子会社は、グローバル・アトランティック・ファイナンシャル・グループ(The Global Atlantic Financial Group)の管理下で退職金、生命保険、再保険商品を提供しています。KKR の投資に関する記述には、KKR がスポンサーとなっているファンドおよび保険子会社による活動が含まれる場合があります。 KKR (NY証取: KKR)についてはwww.kkr.com および Twitter@KKR_Co. をご参照ください。

楽天について
楽天は、日本発のインターネット・サービス企業で、Eコマースをはじめ、フィンテック、デジタルコンテンツ、通信など、多岐にわたる分野で70以上のサービスを提供しています。これら様々なサービスを、楽天会員を中心としたメンバーシップを軸に有機的に結び付け、他にはない独自の「楽天エコシステム」を形成しています。1997年に創業し、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」という企業理念のもと、現在では2万人以上の従業員を擁し、世界30カ国・地域において事業を展開するグループ企業となっています。詳しい情報はhttps://corp.rakuten.co.jp/ をご覧ください。

楽天DX ソリューションについて
国内で実店舗を運営する小売り事業者のデジタルトランスフォーメーション推進を支援することを目的に2021年1月に設立した新会社です。楽天がこれまで培ったあらゆるノウハウを結集し、日本の顧客に、オンラインとオフラインの垣根を越えた、最高の購買体験を提供することを目指します。

ウォルマートについて
ウォルマート・インク(NYSE:WMT)は、店舗、オンライン、およびモバイルデバイスを通じて、世界中の人々に、いつでも、どこでも、低価格で価値あるお買物の機会を提供し、より豊かな生活の実現に寄与しています。 毎週、2億2000万人近くのお客様が、24ヶ国、48種類のブランドで展開している約10,500の店舗やサムズクラブ、eコマースサイトにアクセスしています。 2020年度の売上は5,590億ドル、世界中で220万人以上のアソシエイト(従業員)を雇用しています。 ウォルマートは、サステナビリティ、社会貢献活動、雇用機会創出のリーディング・カンパニーであり続けることを目指しています。詳細については、ホームページ(corporate.walmart.com)、フェイスブック(facebook.com/walmart)、ツイッター(twitter.com/walmart)(*すべて英語)をご覧ください。

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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