2020年4月3日
  • 楽天株式会社

楽天、クラウドネイティブ技術を推進する非営利団体 「Cloud Native Computing Foundation」に加盟

 楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は、クラウドネイティブ技術(注1)を推進する非営利団体「Cloud Native Computing Foundation」(以下「CNCF」)にシルバーメンバーとして加盟したことをお知らせします。

 CNCFは、Linux Foundation(注2)の傘下にあり、持続可能なエコシステムの構築および健全なクラウドネイティブソフトウェアの開発へつながるコミュニティの育成に注力しています。「Kubernetes」(注3)、「Prometheus」(注4)や「Envoy」(注5)等、世界中で使用されている、技術インフラストラクチャーに欠かせないオープンソースプロジェクトを管理・提供しており、世界有数のクラウドコンピューティング企業やソフトウェア企業のほか、革新的なスタートアップ企業200社を含む500以上の会員が加盟しています。

  楽天グループでは、これまでに例えば、楽天モバイル株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:山田 善久、以下「楽天モバイル」)において、携帯キャリア事業に新規参入した当初より、第5世代移動通信システム(以下「5G」)を見据えたアーキテクチャーを構築しています。無線アクセスネットワークからコアネットワークまでのすべてのネットワーク機能をVM(仮想マシン)ベースで仮想化したアプリケーションとして、クラウドプラットフォーム上で稼働させています。これにより、高い効率性やコスト削減、運用の簡素化、技術応用を促進し、新しいアプリケーションの追加やスケールアウト最適化のスピードを向上させています。また、楽天モバイルは、現在、アプリケーションの実行環境を仮想化する「コンテナ」技術を基盤とした次世代クラウドプラットフォームを開発しています。

  楽天モバイルのクラウド基盤技術開発・運用部長であるカーン・アシックは次のように述べています。「コンテナ技術は、楽天のモバイル事業ならびに楽天グループ他事業のネットワークアーキテクチャーにおいて、極めて重要な役割を担うことになります。このたび、楽天がCNCFへ加盟できたことを大変嬉しく思います。楽天グループである当社としても、開発や運用のノウハウを有しており、また、CNCFの活性化へ貢献し、コンテナ技術の発展に貢献していきたいと考えています」

 CNCFのExecutive DirectorであるDan Kohnは次のように述べています。「CNCFは、楽天がシルバーメンバーとして加盟することを大変楽しみにしております。楽天が、今回の加盟を通じて、クラウドネイティブ技術の発展および技術開発へ貢献してくれることを期待しています」

 楽天は今後、CNCFのシルバーメンバーとして、クラウドネイティブコンピューティング技術の積極的な開発と普及に貢献してまいります。

(注1)クラウドネイティブ技術とは、コンテナなどに代表されるアプローチにより、回復性、管理力、および可観測性のある疎結合システムを実現でき、自動化と組み合わせることで、効率的に高頻度かつ予測通りに実行できる技術です。

(注2 )Linux Foundationは、オープンソースプロジェクトの持続可能なエコシステムの構築や、技術開発および業界における採用を推進する、2000年に創設された非営利の技術コンソーシアムです。

(注3)「Kubernetes」は、コンテナ化したアプリケーションの運用を自動化するオープンソースプラットフォームです。

(注4)「Prometheus」は、オープンソースのITインフラシステム監視ツールです。

(注5)「Envoy」は、オープンソースのプロキシソフトウエアです。

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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