楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷浩史、以下「楽天」)は、本日、米国の対米外国投資委員会(Committee on Foreign Investment in the United States)による承認を前提として、米国におけるモバイル通信分野のテクノロジーカンパニーであるAltiostar Networks, Inc. (本社:米国マサチューセッツ州、最高経営責任者:Ashraf Daod、以下「アルティオスター社」)と戦略的資本業務提携について合意しましたのでお知らせします。
楽天は現在、通信子会社である楽天モバイルネットワーク株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:山田善久、以下「楽天モバイルネットワーク」)を通じて、世界初となる完全に仮想化したクラウドネイティブの通信ネットワークを構築し、2019年10月に移動体通信事業者(Mobile Network Operator)としてサービスを開始するために、順調に準備を進めています。
このたびの戦略的資本業務提携により、楽天はアルティオスター社の仮想化RAN(無線アクセスネットワーク/Radio Access Network)ソリューションの活用を加速させます。また、第5世代移動通信方式(以下、5G)へとシームレスに対応する通信ネットワークのインフラ構築のため、アルティオスター社を含む、米国インテル社およびクアルコム社などの先進的なパートナー企業各社と積極的に連携するオープン化戦略を進め、新たなエコシステムの構築を目指してまいります。
アルティオスター社は本提携を通じて、独自に保有する高度な仮想化RANソフトウェアによる、4Gおよび5Gネットワークに対応した、Webスケールなクラウドネイティブのモバイルネットワーク構築を可能にするソリューション提供をさらに拡大し、モバイルネットワーク業界に革新を起こしていきます。
本件にあたり、アルティオスターCEO(最高経営責任者) Ashraf Dahod氏は次のように述べています。「昨今の端末やアプリケーションの爆発的な増加で求められる大規模ネットワークに対応し得るソフトウェア中心のネットワークを構築するため、オープンRANアーキテクチャと仮想化技術は重要な鍵となります。楽天との戦略的資本業務提携よって我々は自社の先進的な技術をより拡大させ、多くの人々がWebスケールなモバイルネットワークを通じてブロードバンドネットワークを体感する環境をサポートし、さらに楽天のようなネットワークオペレーターが新たなビジネスモデルを推進することを加速させます」
楽天モバイルネットワークのCTO(最高技術責任者)タレック・アミンは次のように述べています。「楽天モバイルネットワークは、世界初のエンドツーエンドを完全仮想化し、ソフトウェアが独立したモバイルネットワークの構築を目指しています。これはソフトウェアとクラウドにより実現するスピードで構築される、革新的で拡張性の高いネットワークです。アルティオスター社の技術は、私たちの目標を早期に実現するための重要な鍵となります。楽天のモバイルネットワークチームは、アルティオスター社との緊密な連携によって、仮想化RANを推進する先駆者となり、モバイルネットワーク業界に革新をもたらすことを心から楽しみにしています」
なお、本戦略的資本業務提携として、楽天からアルティオスター社への出資が完了後、楽天モバイルネットワーク株式会社 代表取締役社長の山田善久および最高技術責任者(CTO)のタレック・アミンが、アルティオスター社の取締役へ就任する予定です。
■アルティオスター社(Altiostar Networks, Inc.)について
アルティオスター社は「5Gレディ」な仮想化RAN(vRAN)ソフトウェアのソリューションを提供し、ハードウェアとソフトウェアの分離による、オープンマルチベンダーかつWebスケールネットワークの構築をサポートします。これによりマクロセルやスモールセルでの屋内外におけるネットワークインターフェースの運用効率を改善するとともに、ユーザーエクスペリエンスを向上します。ネットワークオペレーターは、アルティオスター社の持つ技術を通じて、仮想化RANネットワークにおいてソフトウェアを追加することで即座に異なるサービスの展開が可能となり、また運用の自動化によって大規模ネットワークの構築が可能となります。
詳細は以下のサイトをご覧ください。http://www.altiostar.com