2018年11月16日
  • 楽天モバイルネットワーク株式会社

楽天、次世代スマートスタジアム等の実現に向けた5G実証実験を 楽天生命パーク宮城にて実施  

- ドローンやVRカメラのほか、国内初となる自動配送ロボットを用いた5Gの実証実験を実施 -

 楽天グループの楽天モバイルネットワーク株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:山田 善久、以下 「楽天モバイルネットワーク」)は、2018年11月15日に宮城県仙台市にある「楽天生命パーク宮城」にて、第5世代移動通信方式(5G)ネットワークを活用し、自動配送ロボットの遠隔操作やドローンによる撮影映像を用いたユーザー認証、360度カメラを用いた8K VRの映像配信など、5Gの導入によってもたらされる次世代のスマートスタジアム(注)実現等に向けた実証実験を実施しました。なお、自動配送ロボットを用いた5Gの実証実験は国内初となります。

 「スマートスタジアム」とは、先進的なIT技術の活用によってスポーツ観戦において新たな体験を創出する構想で、アプリによるスタジアムにおける飲食物注文の簡潔化やチケットレス化などを通じた利便性の向上、VRによる遠隔ユーザーへの臨場感あふれる映像配信など、国内外のスタジアムでも導入が進んでいます。楽天モバイルネットワークでは、5Gネットワークを活用し、楽天の様々なサービスや技術を用いた、より魅力的なスポーツ観戦体験を創出することを将来的な5Gネットワークの用途の一つに位置づけています。

 本実験は、ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社(以下「ノキア」)およびインテル株式会社(以下「インテル」)と連携し、ノキアが保有するAir Scale 基地局および基地局設置・運用・最適化のノウハウ、インテル®社製のモバイルトライアルプラットフォームを利用した第5世代移動通信方式(以下、5G)のOTA(over the air)による環境下で実施されました。

■本実験の概要
1. 自動配送ロボットの遠隔操作および映像での本人確認による配送
2. ドローンによる撮影映像を用いたスタジアムでのユーザー認証
3. スタジアム内の模様を360度の8K VRにて配信

■自動配送ロボットの遠隔操作および映像での本人確認による配送
 本実験では、5Gの大容量伝送と低遅延の特質を生かし、楽天技術研究所(RIT)が宇都宮大学と連携して開発した自動配送ロボットに搭載した5G端末と、ロボット上のカメラで撮影した4K映像を用いて、リアルタイムでスムーズな遠隔操作および高精細な映像による本人確認などの遠隔管理ができることを確認しました。これにより、将来的にスタジアム内で注文した商品の配送や、ラストワンマイルにおける配送ロボットの実用化等が期待されます。

ドローンを用いたユーザー認証技術の実証実験
 本実験では、「楽天ドローン」が保有するドローンから撮影した映像を5Gネットワーク経由で伝送し、スタジアム内の人物特定等が実施できることを確認しました。これにより、スタジアムでのエンターテインメントや、特定の人物への物の配送およびサービス提供等にも活用が期待されます。

■360度 8K VRの映像配信
 本実験では、5Gの特徴である高速大容量通信を用いて、360度カメラで撮影したスタジアム内の8K VR映像データを伝送し、会場および会場外にて、臨場感あふれる観戦ができることを確認しました。これにより、会場で観戦できない遠隔地からでも、リアルタイムで臨場感あふれる観戦が可能となるサービスの提供が期待されます。

 今回の実証実験にあたり、楽天モバイルネットワークCTO(最高技術責任者)のタレック・アミンは次のように述べています。 「楽天は、2019年のMNOサービス開始に向けて、世界初の完全なるクラウドネイティブなネットワークを構築していきます。5Gにおいても、顧客目線に立ったサービスを、革新的な技術を用いて提供します。本実験では、より現実に近い環境下において、5G周波数の実用性を確認でき、楽天による5Gにおけるサービス展開への第一歩となりました」

 また、ノキア モバイルネットワークス事業部 プレジデント マルク・ルアンヌ(Marc Rouanne)は次のように述べています。「今回の実証実験を通じて楽天様と共同で、5Gのもつ特性の検証に成功し大変うれしく思います。ノキアは5G対応基地局AirScaleを活用し、通信事業者様のオペレーションの効率化とエンドユーザーへの革新的なサービスの提供を支援していきます」

 また、インテル® ネットワーク・プラットフォーム事業部 副社長 兼 ネットワーク・コンピュート本部長 ダン・ロドリゲスは次のように述べています。「今回、5Gが実現する新たな体験の創出に向けてノキア様ならびに楽天様と協力し、スタジアムの運営者やサービス事業者の皆様にとって、新しく、かつ魅力的なビジネスモデルを生み出すことができるという5Gの将来性を示すことができました。インテル® 5G モバイル・トライアル・プラットフォーム及びXeonプロセッサベースサーバにより、今後予定されている商用5Gの展開にも活用できる、スペクトル、周波数帯、キャパシティ、ハンドオーバー・ソリューションでの標準規格に準拠した5G試験が可能になりました」

 楽天モバイルネットワークは今後も、5Gによってもたらされる次世代のモバイルブロードバンドとIoTを通じて社会や産業のあらゆる分野を進化させ、ヘルスケアや教育、エネルギー供給、農業、そして新たな産業の発展を加速させていくというビジョンのもと、5Gの特質を最大限に生かし、利便性が高く革新的な体験をユーザーの皆様に提供することで、社会と経済の発展に貢献してまいります。

(実験イメージ図)

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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