楽天AirMap株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役CEO 向井 秀明、以下「楽天AirMap」)は、空域管理者およびドローン操縦者向けのUTM(無人航空機管制)システム「AirMap」の提供を本日より開始いたします。
近年、様々な分野においてドローンの使用に対する需要が高まる一方、安全かつ円滑な運行に必要な各空域における飛行ルールや飛行可能エリアの周知、飛行状況の把握など、空域管理の環境整備が急務となっています。本UTMシステムでは、自治体などの空域管理者に提供されるクラウドシステム「空域管理ダッシュボード」およびドローン操縦者に提供される専用アプリ「AirMap」が相互に必要な情報をUTMシステム上で共有し、コミュニケーションを可能にすることで、低空域におけるドローンの安全な運行管理を実現します。
空域管理者は「空域管理ダッシュボード」を導入することで、管轄する空域における飛行ルールや飛行可能エリアの公開、ドローン操縦者からの飛行申請の承認やプロフィールの確認を行うことができます。本システムの主な特長として、空域内のドローン飛行情報を容易に把握できることに加え、ドローン操縦者に飛行申請の承認・却下の通知を自動的に行えることなどが挙げられます。
ドローン操縦者は、専用アプリ「AirMap」を使用することで、各空域管理者が公開した地図上に表示される飛行可能エリアや飛行ルールを確認し、フライトプラン作成、飛行申請までの手続きをワンストップで行うことが可能です。さらに気温・風向・風速などの気象情報の確認も行えるため、安全にドローンを飛ばすために必要な情報収集にも役立ちます。
今回のUTMシステムの導入先は、自治体や広大な敷地を持つ大学などを想定しています。その先駆けとして12月8日(金)より千葉県千葉市が運営する法人向けドローンフィールド(注)において「空域管理ダッシュボード」が導入され、専用アプリを用いた飛行申請が可能となります。この千葉市との取り組みは、地方自治体がUTMシステムを用いてテストフィールド内のドローン飛行を管理する日本初の事例です。
楽天AirMapは、空域管理者とドローン操縦者の双方に対して、より安全かつ円滑なドローンの運用環境を整備し、日本国内のドローン・エコシステムの構築に貢献してまいります。
(注)法人向けドローンフィールドの利用開始は12月13日(水)からとなります。詳細は以下のURLよりご覧いただけます。
https://www.city.chiba.jp/sogoseisaku/sogoseisaku/tokku/tokku_dronefield.html