2017年3月27日
  • 楽天株式会社
  • 株式会社グローバルエンジニアリング

楽天、国内初の「環境価値」と「ネガワット」の
私設取引プラットフォーム創設に合意

  楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下 「楽天」)と、株式会社グローバルエンジニアリング(本社:福岡県福岡市、代表取締役CEO:大下 明、以下「グローバルエンジニアリング」)は、「環境価値(注1)」と「ネガワット(注2)」の私設取引プラットフォーム創設に向けて共同で取り組むことに合意しました。

  今回の合意に基づき、両社は今秋に「J-クレジット(注3)」、「排出権(注4)」、「非化石証書(注5)」等の「環境価値」や「ネガワット」の取引を行うための私設取引プラットフォームを国内で初めて創設する予定です。これにより、各取引におけるオープンな価格設定を実現し、取引活性化や各分野におけるイノベーティブな技術の導入促進を目指します。また、「J-クレジット」についてはプラットフォーム創設に先行し、本日より当社ウェブサイト(注6)において購入や売却を希望される方への取引仲介サービスを開始します。

  2016年にパリ協定が発効され、世界全体で環境に対する関心が高まる中、日本においてJ-クレジットや排出権取引が大手企業のカーボン・オフセット、小売電気事業者の排出係数低減策として注目されています。またFIT(注7)による太陽光発電の急速な普及や、長期エネルギー需給見通しに基づくさらなる再生可能エネルギーの導入、2017年より本格的に始まるネガワット取引により、「環境価値」や「ネガワット」に関する取引がさらに活発化する見込みです。これらの状況を踏まえ、両社は今回の合意に至っています。

  楽天は、2013年6月に電力を中心としたエネルギーソリューションサービスを提供する「楽天エナジー」を立ち上げ、これまでも電力市場活性化のために様々な取り組みを実施してきました。さらに2017年2月21日、経済産業省・資源エネルギー庁から小売電気事業者に登録され、本年4月より電力小売事業へ本格的に参入します。

  グローバルエンジニアリングは、デマンドレスポンスサービスや発電設備の販売・メンテナンスに加え、経済産業省が一般財団法人エネルギー総合工学研究所を通じて公募する実証事業「バーチャルパワープラント構築事業費補助金(アグリゲーター事業)」に参加する1社として、社会に分散するエネルギーリソースを統合的に制御し、あたかも一つの発電所のように機能する仮想発電所の構築を推進しております。

  楽天とグローバルエンジニアリングは、これまで培った経験を生かし、「環境価値」と「ネガワット」の積極的な創出、ならびに私設市場の創設による取引活性化を通じて、温室効果ガスの効率的な削減と電力需給の最適化に貢献してまいります。


(注1)「環境価値」は各制度において、再生可能エネルギーや省エネルギー等の導入により得られる二酸化炭素等の温室効果ガス削減効果を、国や自治体が認証し価値化されたもの。
(注2)需要家の節電により余剰となった電力量を、発電したと同等とみなすことにより得られる付加価値。
(注3)省エネルギー設備の導入や森林管理などの取り組みによる、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を、国が「J-クレジット」として認証したもの。
(注4)温室効果ガスの排出枠(キャップ)を容認する権利。国や企業は定められた排出枠(排出量)の上限まで温室効果ガスを排出することが認められる。
(注5)経済産業省・資源エネルギー庁が検討を進めている、非化石エネルギー源により発電された電力に与えられる証書。
(注6)「環境価値」と「ネガワット」の私設取引プラットフォーム
https://energy.rakuten.co.jp/exchange/

(注7)Feed-in Tariff Program(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)


■グローバルエンジニアリングについて
会社名: 株式会社グローバルエンジニアリング
設立: 1991年9月
事業内容:
・小売電力事業
・デマンドレスポンスのご提案
・自家発電設備のエンジニアリング、メンテナンス
・エネルギー監視システムのご提案
・省エネシステムのご提案
・ファシリティマネジメントサービス
・CO2オフセット
所在地: 福岡県福岡市
代表者: 代表取締役CEO 大下 明
URL: https://www.g-eng.co.jp/index.html

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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