楽天株式会社（本社：東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長：三木谷 浩史、以下「楽天」）は、2015年夏にアメリカで展開した、スポーツ活動を通じて環境保護の重要性を啓発する活動「Rakuten Green Tour（注2）」を、本年はアジアにおいても開始しました。アジアにおける第一弾として、「日・シンガポール外交関係樹立50周年（SJ50）事業」として、シンガポールで「Rakuten Green Tour in Singapore」を本年1月23日より実施しています。
楽天は現在、アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアにて事業を行い、CSRにおいてもグローバルでの活動を実施しています。昨年は、事業を展開する国と地域を中心に5つの重点項目（注3）において取り組むべき課題を調査し、活動を実施してきました。調査の結果、「環境配慮」に対処するために日本で実施してきた森林再生の取り組み（注4）が楽天の海外展開地域においても必要とされていることが分かりました。そのため、インドネシア、ブラジルにおいては海外での森林再生の取り組みを「Global Rakuten’s Forest」として、アメリカにおいてはスポーツ活動を通じた環境保護の重要性を啓発する活動を「Rakuten Green Tour」として実施しました。
これまで楽天は日本国内において、生態系の最上位にいながら絶滅の危機にある猛禽類の生息地である森林を整備し、生態系全体の維持に寄与することを目的に、「楽天の森」活動を行ってきました。今回、事業を展開しているシンガポールにおいて、猛禽類の保護活動が必要となっている実態を把握するとともに、スポーツ体験と連携した当社のCSR活動についてシンガポール政府から関心が寄せられたため、「Rakuten Green Tour in Singapore」を実施することを決定しました。本活動は、猛禽類保護による生態系全体の維持を啓発する取り組みをシンガポールにて行っているNPO団体「Nature Society of Singapore」と連携して実施します。また、近年、子供に教育としてのスポーツを推進することに積極的なシンガポール政府からの賛同も得て、外務省よりSJ50事業として認定を受け実施することとなりました。
本活動の開始イベントは先月、シンガポールのスポーツ関連施設が集まった「Singapore Sports Hub」にて開催しました。シンガポールでは過去に、子供にはスポーツを推奨せず、学業を最優先させるという教育方針が推進されていました。現在でも、スポーツをすることに慣れていない子供が多いため、屋内でのイベントでは、猛禽類保護の重要性を教える講習会に加え、スポーツへの理解を深めてもらえるよう、スポーツを科学的側面から教える講習会を提供しました。屋外においては、地元の子供たちやその家族の方々を対象にした、ビーチバレーボールやカヤックなど、複数の種類のスポーツ体験を提供しました。次回の開催も、本年秋にシンガポールにおいて実施する予定です。
楽天は今後も、スポーツを通じた環境保護への啓発活動を、その地域の課題と情勢に合わせ、地域コミュニティと協力しながら推進してまいります。
（注1）2016年に実施される日・シンガポール外交関係樹立50周年記念事業として外務省より認定されたプロジェクトの総称
（注2）「Rakuten Green Tour」は、スポーツ活動やスポーツ選手を交えたイベントを実施し、そこで来場者の方々に対して環境保護に関する啓発活動を行うとともに、各地域に根付いて活動を行っている地元のNPO団体と協力して社会問題の解決を目指す活動
（注3）「スポーツ・文化振興」、「次世代教育」、「コミュニティの発展」、「環境配慮」、「災害・人道支援」の5項目
（注4）楽天は、イヌワシなど猛禽類に代表される生物多様性保護などを目的として森林整備を行う活動「楽天の森」プロジェクトを2014年より実施しています。現在までに、国内20県で活動を展開しており、2016年3月までに30県に拡大予定です。海外においては、「Global Rakuten’s Forest」として、森林再生活動をインドネシア・ブラジルにおいても実施