楽天株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役会長兼社長：三木谷浩史、以下「楽天」）は、高度な教育を求めながら経済的に制約のある国内外の学生支援を目的とした、次世代育成のための奨学金プログラムを開始することになりましたので、お知らせします。奨学金による教育振興は、楽天では初の取り組みとなります。
楽天は、これまでCSR活動の一環として、未来を担う子供たちの成長を支援するために様々な教育振興に取り組んでまいりました。このたび、新たな教育振興の取り組みとして、国内外のNPO法人と連携し、高校生・大学生を対象とした奨学金プログラムを提供します。第一弾となる海外においては、社会的な課題に対処できるグローバル・リーダーを育成するNPO法人「GLOBAL CITIZENS INITIATIVE」（以下、GCI）と、第二弾となる国内においては、実践型インターンシップの機会を大学生に提供することで多くの起業家を輩出してきたNPO法人「ETIC.」と連携し、次世代リーダーの育成を推進します。
海外での取り組みでは、GCIが今夏に米国ボストンにあるハーバード大学の研修施設にて開講するサマースクールプログラム「Global Citizens Summit for Youth」（※）（以下、GCSY）に、「Rakuten Global Scholars」と銘打った楽天が提供する奨学金枠を設け、同プログラムへの参加を希望する海外の高校生を支援します。楽天とGCIは、ルワンダ、エチオピア、ナイジェリア、イラン、フランス出身の5名の高校生をすでに選出しており、彼らの現地滞在費やGCSY授業料などの費用を楽天が提供することになっています。同プログラムでは、楽天が支援する5名を含む世界各国から集まった全24名の高校生が、世界各地で直面している緊迫した課題について議論を重ね、グローバルにおける課題解決のスキルを磨きます。
楽天が支援する高校生たちのサマープログラムにおける活動は、専用ウェブページにレポートとして掲載するとともに、彼らが各国に帰国した後の活動についても紹介する予定です。なお、同高校生たちには、プログラム中に授業外でも意見交換や協力が随時できるように、楽天の子会社であるバイバー・メディアが提供する無料通話・メッセージアプリ「Viber」の利用を提案します。参加者同士が、プログラム終了後もつながり、帰国後もコミュニケーションが継続することを期待しています。
また、楽天は、国内の取り組みとして今秋に「ETIC.」と連携し、国内の大学生を対象にした奨学金プロジェクトを立ち上げます。具体的には、10月に派遣先がNPO法人となる奨学金付きのインターンシップの募集受付を開始し、来年2月には国内の様々なNPO法人に大学生を派遣する予定です。
（※）「Global Citizens Summit for Youth」は、ディスカッションを基にしたハークネス©教授法を採用することで、学生の批判的思考能力を伸ばしながら世界の緊迫した課題について考え、ともに協力し目標達成を目指します。フィリップス・エクセター・アカデミーの経験豊富な教師陣がディスカッションを見守り、グローバル・リーダーを講師として招きディスカッションを展開するほか、ハーバード大学およびその他有名校の生徒、卒業生、またその他優秀な人材がグループをリードし学生のメンターとなり参加者をサポートします。ヨルダン、日本、中国、南アフリカ、イラン、アフガニスタン、ジンバブエ、エチオピア、米国、カナダ、フランスを含む合計20カ国以上の学生から応募があり、楽天が支援する5名とともに、入学審査委員会の選出による学生を合わせた合計24名が参加予定です。
楽天が提供する奨学金枠「Rakuten Global Scholars」の概要は、以下の通りです。