楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は、太陽光発電システム販売サービス「楽天ソーラー」を通じて、ニチコン製電気自動車用充放電設備(商品名:EVパワーステーション、以下「EV用充放電設備」)の取り扱いを本日開始いたしました。EV用充放電設備の販売主体および施工は、株式会社日本エコシステム(本社:東京都港区、代表取締役社長:中村 雅人、以下「日エコ」)に委託します。
EV用充電設備は、「日産リーフ」を始めとする電気自動車(以下「EV」)と住宅との間を結び、相互の充放電を可能とするV2H(Vehicle to Home)システムを構築します。これにより家庭の電源からEVへ充電するだけでなく、EV内の大容量バッテリーに電気料金の安い深夜に充電し、昼の時間帯に家庭で利用することで、家庭の電気料金の節約を実現します。また、同時に電力消費のピーク抑制に貢献するため、電力需給のひっ迫時にピーク電力を抑制する取り組みであるデマンドレスポンス(注1)の用途に活用することも可能です。
6月28日に開始した「楽天エナジー」では、楽天トラベルの参画施設を対象に、法人向けのデマンドレスポンスサービスを東京電力、関西電力、九州電力のそれぞれの管内で実施しており、当該エリアの宿泊施設からの大きな反響を受けています。一方、家庭向けには主だったデマンドレスポンスサービスが存在しないため、今回のEV用充放電設備の販売開始を機に、一般家庭向けデマンドレスポンスサービスを展開して行きたいと考えております。
楽天は100%連結子会社であるRSエンパワメント株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:髙澤 廣志)を通じて日エコに出資しており、同社の企業価値の向上に資する事業開発を共同で実施しています。日エコは既に29,000棟以上の太陽光発電システムの施工実績があり、今回のEV用充放電設備の販売は、同社の強みが活かされるとともに事業基盤の多様化にも寄与する新事業と考えております。今後、楽天と日エコはV2Hシステム構築を足がかりに、将来的な電力小売自由化を見据えたパワーサプライ事業を推進していきます。