2012年2月29日
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楽天リサーチと楽天、震災後の意識に関する調査を発表

- 7割近くが防災意識が高まったと回答。一方で、
過半数は防災関連グッズ未購入 -

  楽天リサーチ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 学、以下 「楽天リサーチ」)と「楽天市場」を運営する楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷浩史)は、震災後の意識に関するインターネット調査を実施しました。今回の調査は、2月15日から2月16日にかけて楽天リサーチ登録モニター(約220万人)の中から、全国の20歳から69歳の男女計1,000人を対象に行いました。

調査結果概要

【総評】
  東日本大震災の発生からちょうど1年が経とうとしている中、1年という区切りを特別な思いで迎えると答えた人は6割以上に達しています。震災後の心境の変化としては、危機意識が高まったこと、何気ないものへの感謝の気持ちが増したこと、そして家族との時間が増えたことが特徴として挙げられます。
  実際に、インターネットショッピングモール「楽天市場」では、昨年から備えとしての水の購入が増加し、「保存食」の売り上げも、1月から2月初旬にかけては、前年同期比で約10倍となっています。また、これまで当たり前のように使用していた電気を節約するという活動に共感し、昨夏は電気を使わない涼感グッズや消費電力が少ない生活家電の購入が増加しました。また、冬には電気を使わない暖房器具の人気が高まり、震災は人々の消費傾向にも大きな変化をもたらしました。
  震災を機に、ネット通販は単にお取り寄せを楽しむものから、生活必需品を効率的に購入するライフラインとしての役割も果たすようになり、震災から1年が経過したあとも、被災地の商品を、ネットを通じて購入するといったこれまでにない形での支援にも活用されることが期待されます。

【主なトピックス】
■最も大きな心境の変化は「危機意識が高まった」
  震災をきっかけに、心境や生き方、私生活などに変化があったかを質問したところ、過半数が「はい」と回答しました。具体的には、「危機意識が高まった」(64.3%)が最も多く、次いで「日常の何気ないことにも感謝するようになった」(56.3%)、「家族と過ごす時間が増えた」(37.0%)となりました。
  前述のとおり、楽天市場でも「保存食」や「非常用持ちだし袋」の売り上げが、今年の1月から2月初旬にかけて前年同期比でそれぞれ約10倍、約20倍と、アンケートの結果と同様の消費傾向が見られています。また、家族との時間を大切にすることに伴い、絆消費と呼ばれるトレンドも見られ、その一端として冬には内食の代表例である鍋セットなどの売れ行きが好調となりました。

■大多数が支援意向あり。「被災地の商品を購入する」が過半数
  東日本大震災で被害を受けた地域の復興支援についてたずねたところ、「過去に支援したし、今も支援したいが、行動に起こせてはいない」が全体の約4割(38.0%)で、次いで「過去に支援したし、今も支援している」(22.2%)、「復興支援をしたいと思ってはいるが、これまで行動を起こせていない」(21.2%)といった回答が比較的多くみられ、“支援したい気持ちはあるが、なかなか行動に移せない”人が多数いることがわかります。
  具体的な支援方法としては、「募金活動・お金の寄付」が78.1%と圧倒的に多い回答でしたが、次いで「被災地の商品を購入すること」(51.2%)、「物資の寄付」(31.1%)が挙がりました。
  単に寄付するだけではなく、本来的な復興のためには経済活動を通じて支援をすべきとの意識が垣間見えます。実際、楽天市場に出店する東北の店舗の昨年の売り上げは、震災直後は大きな影響を受けたものの前年比で確実にプラスとなっており、ネットを通じて消費者が東北店舗から積極的にモノを購入していると分析しています。

■7割近くが、防災意識が高まったと回答。一方で過半数が防災関連グッズ未購入
  危機意識が高まり、防災グッズなどが楽天市場でも積極的に買われる一方で、震災後に、災害を想定して防災関連グッズを新たに購入・準備した人は29.8%に留まりました。震災前から防災関連グッズを準備していた人は17.3%おり、これと合わせても防災関連グッズを準備しているのは半数弱(47.1%)となります。
  震災から1年を迎えることで、あらためて今後危機意識が高まり、この機に防災グッズを購入する傾向は高まることが予想されます。

調査結果

グラフ付きの調査結果・レポートは以下URLからご覧いただけます。
https://research.rakuten.co.jp/report/20120229/

◆◆◆関連サイト◆◆◆

■楽天市場 https://www.rakuten.co.jp/
  1997年5月に開設された日本最大のインターネットショッピングモール。出店店舗数は3万7,000店舗以上(2012年2月時点)で、グルメ、家電、ファッションアイテムなどあらゆるカテゴリーの商品が登録され、その数は9000万点を超える。2011年12月初旬には、開設以来14年7ヵ月で年間の流通総額が初めて1兆円を突破した。翌日配送サービス「あす楽」や複数の店舗の商品を一度に購入・配送するサービス「楽天24」など、ユーザーの利便性を高める新しいサービスも提供している。

●楽天市場 ランキング市場 防災関連グッズランキング
https://ranking.rakuten.co.jp/rnk/navi/g111519/

●楽天市場 防災グッズ特集
http://event.rakuten.co.jp/daily/bousai/

【調査概要】
調査エリア: 全国
調査対象者: 20歳から69歳男女
回収サンプル数: 1,000サンプル(性年代均等割付 各セル100サンプル)
調査期間: 2012年2月15日から2月16日
調査実施機関: 楽天リサーチ株式会社

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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