2008年5月7日
楽天リサーチ株式会社

衆議院山口県第2区選出議員補欠選挙、
有権者の政治への関心は9割
--選挙に関する調査より--


 楽天リサーチ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 学)は、山口県で行われた衆議院補欠選挙に関しての調査を実施した。楽天リサーチ登録モニター(約150万人)から、山口県在住の該当選挙区に住んでいる20代から50代までの男女573人を対象に、政治への関心、党首への好感度、支持政党などについて聞いた。調査は、選挙前の2008年4月25日から26日にかけて実施した。

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              □■ 調査結果概要 ■□
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■山口県の補欠選挙該当選挙区に住む方のうち、9割が政治に関心を示している
 ことがわかった。

■福田首相と小沢代表の応援演説は、小沢代表への好感が4.6ポイント高い結果
 となった。

■補欠選挙の候補者2名の支持率について、「民主党の平岡秀夫(ひらおかひで
 お)氏」が44.3%、「自民党の山本繁太郎(やまもとしげたろう)氏」が16.6%と実際
 の得票数よりも大きく差が開く結果となった。

■現在の国会の「ねじれ現象」については、3割以上が「福田内閣は一刻も早い
 解散総選挙を行うべき」と回答。

■次回の衆議院選挙は、2008年中に開催すべきとの声が過半数を超え、現状の
 政権への不満を感じさせる結果となった。
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                □■ 調査結果 ■□
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■該当選挙区の有権者のうち、9割が政治に関心を示す
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 はじめに、調査対象者の政治への関心について聞いた。「大いに関心がある」は全体の42.8%でこれに「少しは関心がある」を合わせると90.3%となり、福田内閣で初の国政選挙となった今回の選挙を目前に控え、政治に対して非常に高い関心を示していることがわかった。
 また、今回の選挙に関しては99.3%が認知しており、該当選挙区のほぼすべての有権者が当該選挙を認知していたことがわかった。


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■各党代表への好感度は、民主党がリード
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 自民党総裁福田首相・民主党小沢代表が山口県で応援演説を行ったことに対して、好感度を聞いたところ、「好感がもてる」という回答で、小沢代表の演説は、福田首相の演説よりも4.6ポイント高い結果となった。また「好感が持てない」という回答に関しては、福田首相が38.8%と、小沢代表(22.6%)と比較し、16.2ポイントの差が開いた。
 また、回答した理由を自由記述で聞いたところ、福田首相に好感を持った理由として、「選挙中でも、道路特定財源について包み隠さずに主張する点は好感が持てる」という意見が挙げられた。一方、好感が持てないと答えた理由として、「国民生活に目を向けていない」、「国の現状把握が全くできていない」、「後
期高齢者(長寿)医療制度が納得いかない」などの批判的な意見が目立った。小沢代表に関しては、好感が持てる理由として、「政権交代の熱意を感じた」などの意見が挙がった。一方、好感が持てない理由として、「自民党の政策に反対するだけで、民主党の政策は見えてこない」などの意見が挙がった。

 補欠選挙への投票意向を聞いたところ、「必ず行く」が64.6%で、実際の投票率69.0%に近い結果となった。
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■投票する際に重視する政策は、年金がトップ
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 今回の補欠選挙において、投票する際に重視する政策を聞いたところ、「年金問題」(66.1%)が最も高く、次いで「医療制度の充実化」(54.1%)、「政治改革」(46.1%)という結果になった。保険料を年金から天引きする後期高齢者(長寿)医療制度が、選挙告示日の15日に始まったことが影響していると考えられる。
 また、今回の選挙において、支持する候補者を聞いたところ、「民主党の平岡秀夫(ひらおかひでお)氏」が44.3%、「自民党の山本繁太郎(やまもとしげたろう)氏」が16.6%と、実際の確定得票数よりも大きく差が開いた。

 実際の確定得票数は以下の通りであった。
  民主党 平岡秀夫  116,348票
  自民党 山本繁太郎 94,404票


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■「支持政党なし」が55.7%と最も高い
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 支持する政党を確認したところ、「支持政党なし」(55.7%)と最も高く、次いで「民主党」(22.0%)、「自民党」(15.7%)という結果になった。
 好感が持てる政党を確認したところ、「好感をもつ政党なし」(73.8%)と最も高く、次いで「民主党」(9.4%)「社民党」(4.7%)という結果になった。支持している政党に必ずしも好感を持っている訳ではなく、どの政党も国民を納得させる政策が必要であることを示している。
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■ねじれ現象については、「福田内閣は一刻も早い解散総選挙を行うべき」との
 回答がトップ
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 現在の国会は、衆議院では与党が過半数、参議院では野党が過半数を占めており、この「ねじれ現象」についてどのように考えるか聞いたところ、「福田内閣は一刻も早い解散総選挙を行うべき」(33.7%)が最も高く、次いで「現状のままで進めるべき」(19.0%)、政権再編による解消が望ましい」(15.2%)という結果になった。
 また、衆議院議員選挙後の望む政権の形を聞いたところ、「民主党中心の連立政権」(19.9%)が最も高く、次いで、「自民、民主党の二大政党による連立政権」(15.2%)、「その他の枠組みによる政権」(9.4%)と、自民党よりも民主党の支持率が高い結果となった。


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■次回衆議院総選挙は「なるべく早く」開催して欲しい
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 最後に、次回衆議院総選挙を開催して欲しい時期を確認したところ、「なるべく早く」(40.3%)が最も高く、次いで「7月のサミット後」(15.5%)、「2008年後半」(12.6%)という結果になり、国民は、現状の政権に満足しておらず、早い時期での衆議院総選挙を望んでいることがわかった。


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 グラフ付きの調査結果は以下URLからご覧いただけます。
 ⇒ https://research.rakuten.co.jp/report/
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【調査概要】
調査エリア:山口県 対象選挙区
調査対象者:20代-50代男女のうち有権者
回収サンプル数:573サンプル
20代男性:44、30代男性:106、40代男性:82、50代男性:37
20代女性:58、30代女性:155、40代女性:60、50代女性:31
調査期間:2008年4月25日-4月26日
調査実施期間:楽天リサーチ株式会社

以上



※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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