2006年12月26日
楽天リサーチ株式会社
株式会社三菱総合研究所

「モバイル市場データ大全2006」発売
第3.5世代携帯電話が本格普及へ

 楽天リサーチ株式会社(代表取締役社長:森 学、本社:東京都港区六本木6-10-1)と株式会社三菱総合研究所(代表取締役社長:田中 將介、本社:東京都千代田区大手町二丁目3番6号)は、モバイル市場の動向をとりまとめた「モバイル市場データ大全2006」を本日12月26日に出版いたしました。
 楽天リサーチと三菱総合研究所は2003年8月より、定期的に「携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」(計23回)を実施し、携帯電話の利用実態、モバイルコンテンツ、モバイルコマースなどの利用動向を調査してきました。すでに第1回(2003年8月)から第16回(2005年5月)の調査結果においては、「モバイル市場データ大全2005」としてとりまとめ2005年10月に刊行しています。通信事業者や情報システム会社、通信機器メーカー、コンテンツ事業者などの方々に、モバイル市場の分析のための資料として活用いただいております。
 「モバイル市場データ大全2006」は、第17回(2005年7月)から第23回(2006年8月)の約1年間に実施した「携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」に基づいてモバイル市場を分析したものです。
■「モバイル市場データ大全2006」から見たモバイル市場の動向

 「モバイル市場データ大全2006」では、モバイル市場を携帯電話市場、コミュニケーション、モバイルコマース、モバイルコンテンツに分けて分析しています。2005年7月から2006年8月の約1年間におけるモバイル市場の大きな特徴として、[1]第3.5世代携帯電話が本格的普及期に入ったこと、[2]「おサイフケータイ」の利用率が1年前に比べ3倍の5.2%となり、着実に利用を拡大していること、[3]ワンセグ対応携帯電話への買替え意向が46.0%と高いことが指摘できます。

[1]第3.5世代携帯電話は本格的普及期へ
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 第3.5世代携帯電話の利用率が14.7%に達しており、本格的な普及時期を迎えています。第3.5世代携帯電話は、第3世代より高速。大容量のデータ通信が可能で、着うたフルや動画などの重いコンテンツのダウンロードに適しています。auにおける第3.5世代携帯電話の利用率は、すでに50%を超えています。今後NTTドコモ、ソフトバンクモバイルが第3.5世代携帯電話のラインナップを進めると見られることから、第3.5世代携帯電話が本格的に普及していくことが予想されます。それに伴い、着うたフルや動画配信などのコンテンツビジネスがさらに拡大していくと考えられます。

[2]「おサイフケータイ」利用率は1年前に比べ3倍の5.2%に
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 NTTドコモは2004年7月に、非接触ICカード技術「FeliCa」チップ搭載の携帯電話である「おサイフケータイ」を発売しました。auやソフトバンクモバイルもFeliCa対応機種を発売してきました。さらに2006年1月からは、JR東日本でモバイルSuicaが始まるなど、おサイフケータイの利用環境は急速に整いつつあります。それに伴いおサイフケータイの利用率も、1年間で約3倍の5.2%に達しました。2006年8月の携帯電話端末におけるFeliCa対応率は、22.3%と推定されているため、FeliCa対応端末利用者の約1/4がおサイフケータイとして利用していることになります。

[3]ワンセグ対応携帯電話への買替え意向は46.0%
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 2006年4月に携帯電話やカーナビゲーションを対象としたワンセグ放送が開始されました。ワンセグ放送は携帯電話でゴーストのない鮮明な画像を見ることができます。ワンセグ対応携帯電話の人気は高く、JEITA(社団法人電子情報技術産業協会)によれば8月までに174万台のワンセグ対応携帯電話が出荷されています。実際、ワンセグ対応携帯電話への買い替え意向は46.0%と半数近くに達しています。ワンセグ放送は地上波の優良なコンテンツを無料で視聴することができるため人気が高くなっています。また、放送局のサイトやモバイルコマースのサイトとの連携も図れるなど本格的な放送通信融合サービスの提供も可能となっており今後が期待されます。

 このほか、子供や高齢者の携帯電話利用、国際ローミング端末の利用、テレビ電話の利用も注目される動向です。また「モバイル市場データ大全2005」で大きな変化として指摘した二次元バーコードの利用も引き続き拡大しています。
■携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査の概要

https://www.rakuten.co.jp/pr/2006/1226/release1226_07.gif

 「モバイル市場データ大全2006」では、資料編として、第17回から第23回の携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査の基本集計結果を掲載しています。第1回から第16回の基本集計結果につきましては「モバイル市場データ大全2005」をご参照ください。

<<参考資料>>「モバイル市場データ大全2006」概要

【編著者】株式会社 三菱総合研究所
【発売日】2006年12月26日
【仕 様】A4版(本編118頁+資料編134頁)
【定 価】94,500円(税込み)
【問合先】三菱総合研究所「モバイル市場データ大全2006」係
     電話03-3277-0791 E-mail:info-icd@mri.co.jp
【主な内容】
 1  携帯電話市場
 1-1 携帯電話普及率及び利用通信事業者
 1-2 第3世代及び第3.5世代携帯電話
 1-3 機種
 1-4 携帯電話支払金額
 1-5 パケット定額制料金
 1-6 利用機能・サービス
 1-7 番号ポータビリティ制度(MNP制度)とキャリアチェンジ
 1-8 携帯電話の情報流出
 1-9 FMC(固定モバイル融合)サービス
 2  コミュニケーション
 2-1 動画コミュニケーション
 2-2 子供の携帯電話利用
 2-3 高齢者の携帯電話利用
 2-4 海外での携帯電話の利用状況
 2-5 モブログ
 3  モバイルコマース
 3-1 モバイルショッピング
 3-2 モバイルペイメント
 3-3 モバイルオークション
 3-4 モバイル金融サービス
 3-5 モバイルプロモーション
 4  モバイルコンテンツ
 4-1 コンテンツ利用金額
 4-2 情報提供サービス
 4-3 音楽
 4-4 携帯電話ゲームや携帯型ゲーム機
 4-5テレビ(ワンセグ放送)
 4-6 フルブラウザとサイト利用
 4-7 コミュニティサイト利用およびアバター利用
 4-8 動画コンテンツ

【資料編(基本集計表)】
 第17 回携帯電話利用実態調査(2005.7)
 第18 回携帯電話利用実態調査(2005.9)
 第19 回携帯電話利用実態調査(2005.11)
 第20 回携帯電話利用実態調査(2006.2)
 第21 回携帯電話利用実態調査(2006.4)
 第22 回携帯電話利用実態調査(2006.6)
 第23 回携帯電話利用実態調査(2006.8)

※なお、「モバイル市場データ大全2006」の発売に伴い、「モバイル市場データ大全2005」を47,250円(税込み)値下げしました。また「モバイル市場データ大全2006」と「モバイル市場データ大全2005」を、セット特別価格126,000円(税込み)で提供しております。

※「着うたフル」はソニー・ミュージックエンタテインメントの登録商標です。
※「おサイフケータイ」はNTTドコモの登録商標です。
※「FeliCa」はソニーの登録商標です。
※「au」はKDDIの登録商標です。
※「モバイル Suica」は東日本旅客鉄道の登録商標です。



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「モバイル市場データ大全2006」の購入・内容に関するお問い合わせは、
株式会社三菱総合研究所「モバイル市場データ大全2006」係
(TEL : 03-3277-0791/E-mail : info-icd@mri.co.jp)で受け付けております。
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※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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