佐藤 可士和氏 インタビュー

Creative Topics 01
CCD INTERVIEW
楽天チーフクリエイティブディレクター
佐藤 可士和

世界に向けて、新たな楽天ブランドを
共にデザインしよう

2018年、楽天はグローバル統一ロゴのデザインを一新。そこには“楽天は、これからも常識を書き換え続けていく”という力強い意思が込められています。新たなロゴデザインを手がけた佐藤可士和氏が、楽天のCCD(チーフクリエイティブディレクター)に就任してから15年。楽天は今、グローバルマーケットへ本格的に進出するにあたり、大転換期を迎えています。前例のないダイナミックな試みを共にするデザイナーに求められる意識と、楽天でしか得られない体験的価値について、佐藤可士和氏に語っていただきました。

経営の真ん中にデザインを置き、
ブランディングを強化していく

デザインは経営の核となるもの。僕が三木谷さんと初めて出会った15年前、三木谷さんはその思考をすでに抱いており、デザインによるブランドの価値最大化を僕に託してくれました。今年、経済産業省から『デザイン経営宣言』(※)が発表されたことを考えると、とても早い着眼でした。

楽天はメーカーではなく、サービスを提供する会社です。そのサービス自体がメディアとなり、楽天というブランドを世に広める役割を担っている。そう考えると、楽天ブランドを可視化するデザインの役割は、非常に重要なもの。楽天が、ここまで短期間で大きく成長したのも、デザインの力をフル活用した結果でもあるでしょう。

これから楽天は、より本格的なグローバル化へと歩みを進めます。世界に対してブランディングを一層強化する上で、“デザインを経営の真ん中に置く”という取り組みは、日系企業において革新的な事例となる、そう思っています。

※デザイン経営宣言
デザインを企業価値向上のための重要な経営資源として活用する経営。2018年5月、経済産業省が広く提言。

楽天グループ全体のデザインクオリティを高めていく

楽天ブランドは、今や日本の隅々まで浸透しています。デザインを活用したブランディングにおいて、楽天は一つの結果を出したと言えるでしょう。僕が、楽天で2004年に最初に手がけたのは、グローバルに通じる『R』を円で囲ったマークと、日本人が親しみやすい漢字の『楽天』が組み合わさったブランドロゴ。50年ぶりの新規球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」誕生となるプロ野球界への参入を通じたブランディングも相まって、それまで約30%だった楽天の認知率は約90%まで跳ね上がる成功例となりました。

新しい取り組みとして、楽天は2018年4月から、楽天をデザインの力で革新していく「Design Lab」を新設しました。これは僕が以前から楽天で構築したかった組織です。FCバルセロナのユニフォームにも採用されている楽天のロゴから、アプリのアイコンまで、様々なプロジェクトから生まれてくる膨大なクリエイティブを、僕や「Design Lab」所属のデザイナーたちが集中的に監修しています。一つひとつ、楽天全体のデザインクオリティを高めていくことで、楽天ブランドの価値最大化を目指している最中です。

先進的な取り組みで、
“楽天らしさ”をデザインする

デザインはソリューションです。なにかの課題を解決していく手段、方法論としてデザインは在ります。ユーザーにとって、もっと見やすく、もっと操作しやすいインターフェースを作るにはどうしたらいいか? その思考そのものが、デザインなのですが、現在、楽天は、そのソリューションに対して具体的なアクションを進めています。

その一つが、「ReX」。楽天グループ全体のUXを、デザインによって改善していく取り組みとして、進行しています。また、楽天のデザイナーは、ユーザーテストによってUXの検証と改善を行う専用ルームである「UX Research Room」も積極的に活用しています。

「ReX」とユーザーテスト。この2つの取り組みを反映した新しいインターフェースを通じて、“楽天らしさ”をユーザーに自然とインプットしていければ、楽天のブランディングはさらに強化されていくでしょう。

デザインを通して、物事を解決し、いい方法に向かっていく。その先には、必ずや成果が待っています。楽天は様々な先端テクノロジーを活用して、世の中に貢献していく会社です。これから楽天のデザイナーになっていただく方には、その点をどうか強く意識してほしい。そして、新しいものをつくりだす面白さに、胸を踊らせていってほしいと思います。

From CCD
楽天に転職を考えているあなたへ
常に新しい価値を生み出そうとする。そんな楽天のビジネスのタッチポイントをデザインしていく仕事です。楽天のプロジェクトを通して、デザインの新たな概念や方法論を、共に探していきましょう。