Engineer Topics:Big Data & Rakuten AI Platform

Engineer Topics
Big Data & Rakuten AI Platform

Big Data × AIを駆使して世界に新たな価値を創造する

多様化する世界のライフスタイルのニーズに応えるべく、楽天グループは全事業にAI(人工知能)活用を推進する担当者を配置。彼らはビッグデータを操るデータサイエンティストたちとともに、ビッグデータとAIを駆使ししたイノベーションを追求し、お客様へ新しい価値を提供しようと動き始めています。

世界屈指のビッグデータでイノベーションを

楽天にとって、ビッグデータは最大の武器のひとつとなっています。今この瞬間にも、Eコマース、フィンテック、広告、投資情報など様々な種類の膨大なデータが楽天に集まっており、それらは「収集」、「整理」、「使用」され、アーキテクチャーの改善に寄与しています。

例えば、楽天市場。ユーザーの閲覧履歴などを個人特定しない形で分析し、ユーザー属性ごとにパーソナル化。楽天市場の出店者は、クーポンなどを適切な対象者に効果的なタイミングで展開できます。一方、楽天市場のユーザーは、ビッグデータによってカテゴリーページが最適化されることで、“今、求めている商品”にいち早くアクセス可能に。日々、ビッグデータが蓄積する楽天では、誰もが最適で気持ちいいと感じるサービスを創造することを目指しています。

楽天IDとそれに基づく膨大な消費行動分析データも、新サービス開発の源泉となります。楽天市場はページ内での消費行動に関するビッグデータを統計や機械学習で分析。お客様の長時間閲覧箇所や、離脱箇所を検出する「ページ診断サービス」を出店者に向けて実施し、ページの最適化を図ったところ、1,100店舗対象のテスト導入で、平均43%の転換率向上を実現しました。

ビッグデータ分析は、需要予測や、ターゲティングの最適化はもちろん、「かわいい」といった直感的キーワードでの検索機能のニーズ発見など、技術改善を喚起する刺激的な情報にあふれています。楽天のエンジニアは、データサイエンティストの見地を持ち、これからもいち早く新たな価値を生み出していきます。

AIを駆使した巨大プラットフォーム実現へ

楽天がAI推進部を立ち上げたのは、2016年。2017年4月には、グループすべてのサービスにAIを導入することを目指し、「RAKUTEN AI PLATFORM(楽天AIプラットフォーム)」が誕生。世界中から優秀なエンジニアが集い、約30名のメンバーが迅速に開発を進めた結果、2018年時点でAI導入に成功したサービスは30以上となりました。
すでに楽天市場などでは、AIによる自動応答サービスが導入済みであり、「ログイン方法を教えてほしい」といった単純な質問には、AIが24時間365日対応をしています。

次に目指しているAI化フェーズは、「AIによるヒトの意思決定のサポート」です。チャットボットが実際の販売員のように会話をし、ユーザーにオススメの商品を提案できる仕組みを構築していきます。最終的には、複数のAIたちが協調してヒトのニーズを満たしていく、「コラボレーションのAI化」を想定しており、現在はその実現に向けた開発・検討が進行中です。

単純作業などは次々とAIに移行し、ヒトにしかできないクリエイティブ業務のバッファを相対的に伸ばす。その開発コンセプトに則り、今後も楽天ならではの新たなAIビジネスモデル構築を推進していきます。

DIGITAL SIGNAGE AWARD
最先端技術で、次世代ビジネス創出を追求

楽天のAI推進は、次世代ビジネスモデルの提案もしています。2018年6月、楽天技術研究所は、優秀なデジタルサイネージを表彰する「デジタルサイネージアワード」において、インタラクティブ部門ダブル受賞を果たしました。受賞作品は「AIじゃんけんマシーン」と「バーチャルスタイリングラボ」。同賞のW受賞の背景は、デジタルサイネージやAIの技術を、実社会のサービスに自然と融和させたことにあります。

「AIじゃんけんマシーン」は、画面上のキャラクターと、じゃんけんができるインタラクティブサイネージ。3Dカメラと、トレーニング済みの機械学習、画像認識機能を掛け合わせ、人間の一手を高速に判断。人の眼には判別できないスピードで後出しじゃんけんをし、ほぼ100%勝ちます。AI技術にエンターテイメント性をもたらし、ビジネス分野にも応用可能な機能が評価されました。

AIじゃんけんマシーン
※インタビュー当時の情報です。