Engineer Topics:楽天ペイ
日本全国で使えるモバイルペイメントシステムを目指して
「楽天ペイ」は、2012年からモバイルデバイスを活用した低コストで簡単にクレジットカード決済を可能にするサービス「楽天ペイ(実店舗決済)」を、主に中小企業が運営するPOS未導入店舗に提供してきました。2016年には、スマホアプリによる決済サービスとして「楽天ペイ(アプリ決済)」もスタートし、中小から大手まで様々な企業店舗での導入が急速に進んでいます。
「楽天ペイ」導入箇所を拡大し、キャッシュレス社会を推進
2017年、全国規模の大手チェーン企業が展開するPOS導入済み店舗での「楽天ペイ(アプリ決済)」導入が決まり、新たなシステム開発を経てサービス提供を開始しました。その後も次々と他の大手チェーンによる導入が決まっていきましたが、同時並行で複数の大規模な導入を進めるには、システムのカスタマイズが都度必要となるため制約がありました。
そこで開発に取り組んだのが、POSと「楽天ペイ」のシステムを繋げる仕組み(スキーム)作りでした。チェーン加盟店に対して、POSとシステムを直接接続する方式や、POSと連動した決済ゲートウェイ業者を利用する方式なども考慮した汎用的なAPI開発に着手したのです。
「楽天ペイ」導入予定業者やゲートウェイ業者と共にテストを重ね、「楽天ペイ」導入のハードルを下げる複数のスキームを開発することで、現在では単一のAPIで複数のゲートウェイ、複数の加盟店との連携が可能となっています。
「楽天ペイ」の導入は、2018年以降さらに加速しています。大手飲食チェーンをはじめ、コンビニエンスストア、国内初となる野球スタジアム観客席での売り子販売など、様々な場所で「楽天ペイ」アプリによる支払いが可能となっています。購入者が「楽天ペイ」のQRコードをかざした後に、商品を持ったままゲートを通ると自動的に会計・決済が行われる「ウォークスルー決済」の実証実験など、新しい試みにも積極的に取り組んでいます。
拡大を続ける「楽天ペイ」のシステムを支えているのは日本人と外国人が一体となった多国籍の開発チーム。「楽天Edy」や「楽天ポイントカード」などのスキームに対する知見や、個々のメンバーの専門性を活かして、サービスの拡大、安定化に従事しています。時にはエンジニアが積極的に議論に参加し、仕様の提案を行うこともあります。
「楽天Edy」や「楽天ポイントカード」の機能を1つのアプリに統合し、ユーザーの利便性をさらに高めていくことにも取り組んでいます。スマートフォンのアプリ1つで、電子決済に関わる複数のサービスをシームレスに利用できる。そんな便利で新しい決済の形を目指して、楽天グループサービスとの連携もさらに強化していきます。
技術の力で決済に関わるストレスを減らし、より便利なキャッシュレス社会を実現していくために、「楽天ペイ」のエンジニアは、今日もダイナミックな開発にチャレンジしています。