2019年8月27日
  • 楽天インサイト株式会社

楽天インサイト、「フードロスに関する調査」結果を発表

- フードロスを問題視している人は86.0% 賞味期限が近い食品、値引きがあれば「買いたい」が9割弱 -

 楽天インサイト株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:田村 篤司、以下「楽天インサイト」)は、「フードロスに関する調査」(注)をインターネットで実施しました。今回の調査は、2019年7月17日(水)と7月18日(木)の2日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)の中から、全国の20代から60代の男女1,000人を対象に行いました。

(注)フードロスとは、売れ残りや食べ残し、期限切れ食品など、本来は食べることができたはずの食品が廃棄されること。

調査結果概要

■賞味期限と消費期限の違いを知っている人は9割弱
 賞味期限と消費期限の違いを知っているかを聞いたところ、「よく知っている」、「ある程度知っている」と回答した人の合計値は9割弱(87.9%)となり、賞味期限と消費期限の違いは広く認知されていることが分かった。「よく知っている」と回答した人を性年代別でみると、男性20代(43.2%)と30代(43.2%)および女性20代(48.7%)は全体(32.5%)に比べ10ポイント以上多かった。

■ほぼすべての食品項目において購入時に気にするポイントは「価格」と回答した人が約5割
 食品購入時に気にするポイントを食品別に聞いたところ、多くの食品項目において、「価格」を気にすると回答した人が約5割を占める結果となった。一方、「賞味期限」もしくは「消費期限」を気にすると回答があった食品項目の中では「牛乳・乳製品」(「賞味期限」33.3%、「消費期限」24.8%)が最も高く、それ以外の食品項目において「賞味期限」もしくは「消費期限」を気にすると回答した人は3割に満たない結果となった。

■野菜・果物等で賞味・消費期限を切らせて捨ててしまう人は3割弱
 賞味・消費期限切れで、やむを得ず捨ててしまうことが多い食品については、「野菜・果物」(29.4%)と回答した人が最も多く3割弱、次いで「牛乳・乳製品」(21.3%)、「肉・魚」(16.4%)が続いた。性年代別でみると、女性60代は「期限切れで食品を捨てることはない」(45.6%)と回答した人が全体(35.2%)に比べて10ポイント以上多かった。一方、女性20代と30代は「期限切れで食品を捨てることはない」(それぞれ21.1%、25.0%)と回答した人が全体に比べ10ポイント以上少なかった。

■製造日や賞味・消費期限を気にしている人は8割弱
 コンビニやスーパーで買い物をする際、製造日や賞味・消費期限を「気にしている(「毎回気にしている」、「ほぼ毎回気にしている」の合計値)」(76.8%)と回答した人は8割弱にのぼり、「気にしていない(「あまり気にしていない」、「まったく気にしていない」の合計値)」(23.2%)を大きく上回った。性年代別でみると、女性40代、50代、60代は「気にしている」と回答した人が9割近くと高く、一方で男性20代、30代、40代は、6~7割にとどまった。未既婚別でみると、既婚者は「毎回気にしている」(それぞれ子供なし:48.0%、子供あり:41.2%)と回答した人が独身者(31.0%)を上回る結果となった。
 気にしている理由を聞いたところ、過半数の人が「鮮度が良く安心だと思うから」(59.9%)、「期限までに消費できるか不安だから」(52.1%)と回答した。一方、気にしていない理由は、「賞味・消費期限までに消費できそうだから」(61.2%)と回答した人が最も多かった。

■食品を残すことに抵抗がある人は9割以上。フードロスを問題視している人は86.0%で9割弱
 食品を残すことについて抵抗があるかを聞いたところ、全体では「抵抗がある(「とても抵抗がある」、「少し抵抗がある」の合計値)」(93.2%)と回答した人が9割を超える結果となった。   
 フードロスをどう思うかを聞いたところ、全体では「問題視している(「問題視している」、「少し問題視している」の合計値)」(86.0%)と回答した人が9割弱にのぼり、「問題視していない(「まったく問題視していない」、「あまり問題視していない」の合計値)」(3.5%)を大幅に上回る結果となった。

■フードロス削減のために「残さず食べる」、「必要な量だけを購入する」との回答が上位
 フードロス削減のために現在行っていることを聞いたところ、「残さず食べる」(81.3%)、「必要な量だけを購入する」(70.8%)、「賞味期限が切れたものでも、問題がなければ食べる」(65.8%)が上位3位となった。フードロス削減のために今後行いたいことについても、同様に「必要な量だけを購入する」(49.1%)、「残さず食べる」(45.6%)、「賞味期限が切れたものでも、問題がなければ食べる」(31.7%)が上位を占めていた。
 一方、現在行っていることとして「まだ食べることができるが賞味期限が過ぎた食品を売るコンビニやスーパーを活用する」と回答した人は、すべての性年代において1割台にとどまったのに対し、今後行いたいこととして同項目を回答した人は、すべての性年代において現在よりもポイントが高く、特に、男性60代(現在:13.0%、今後:30.6%)、女性30代(現在:15.2%、今後:31.5%)において、今後の利用意向がうかがえた。

■賞味期限が近い食品、値引きがあれば「買いたい」が9割弱、値引きが購入の後押しへ
 コンビニを中心に始まっているフードロス削減の取り組みについて、値引きがあるならば、賞味期限が近い食品を買いたいと思うかを聞いたところ、全体では「買いたい(「とても買いたいと思う」、「わりと買いたいと思う」の合計値)」(87.2%)と回答した人が9割弱にのぼった。性年代別でみると、女性20代と30代は、「とても買いたいと思う」(それぞれ51.3%、51.1%)と回答した人が全体に比べ多く、値引きが、賞味期限が近い食品の購入への後押しとなりそうだ。
 「買いたい」と回答した人(872名)に理由を聞いたところ、「お得だから」(76.6%)と回答した人が最も多く、「品質や安全には問題ないから」(65.4%)、「フードロス削減につながるから」(43.7%)が続いた。一方、「買いたくない」と回答した人(128名)に理由を聞いたところ、「品質や安全に不安があるから」(32.8%)、「お得だと感じないから」(30.5%)が上位にあがった。

より詳細な調査結果は以下よりご覧いただけます。
https://insight.rakuten.co.jp/report/20190827/

【調査概要】
調査エリア    : 全国
調査対象者    : 20歳~69歳 男女 
回収サンプルサイズ: 1,000サンプル
調査期間     : 2019年7月17日と7月18日
調査実施機関   : 楽天インサイト株式会社

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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