2018年10月15日
  • 楽天株式会社

「楽天テクノロジー & イノベーションアワード2018」を発表

- 「Rakuten TECH x Startup TECH」をテーマに4つのコンセプトにおいて表彰 -

 楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は、「楽天テクノロジー & イノベーションアワード2018」の受賞者を決定いたしました。表彰式は、10月27日の「楽天テクノロジーカンファレンス2018」内にて開催します。

 「楽天テクノロジー & イノベーションアワード」は、先進的なイノベーションにより社会の変革に寄与した個人・団体・製品を表彰するもので、今年で11回目の発表となります。本年は「Rakuten TECH x Startup TECH」をテーマとし、独自の視点から様々なイノベーションを起こすスタートアップ企業や個人、団体を表彰を通じて応援します。本アワードでは、「楽天エンパワーメント」「テクノロジー」「イノベーション」「スタートアップ」の4つのコンセプト賞を授与しており、それぞれの表彰基準は以下の通りです。

楽天エンパワーメント賞:
「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」という楽天のミッションと価値観を共有する、際立った活動をした個人、団体、企業を表彰します。

テクノロジー賞:
最先端のテクノロジーを開発、もしくは、既存のテクノロジーを高度に活用し、今までにない社会的成果を創出した個人、団体、企業を表彰します。

イノベーション賞:
革新的な技術やビジネスを生み出し、社会に対して広く変革をもたらした個人、団体、企業を表彰します。

スタートアップ賞:
高いビジネスポテンシャルと志を有し、今後著しい成長が期待されるベストスタートアップ企業を表彰します。

 楽天は今後も本取り組みを通じて、テクノロジーを中心に社会変革を起こす個人・団体を応援することで、日本経済の発展に寄与してまいります。

「楽天テクノロジー & イノベーションアワード2018」

■楽天エンパワーメント賞

【受賞者】猪塚 武 氏 (キリロム工科大学 学長)
<受賞理由>
 猪塚氏は、カンボジアにおいて、職業訓練大学としてキリロム工科大学(以下、「KIT」)を設立し、最新テクノロジーを駆使する日本のIT企業のプロジェクトを通して、カンボジアの学生たちにキャリア向上の機会を提供してきました。 
 KITの学生たちは、日本のIT企業のプロジェクトにプロジェクトパートナーのインターンとして就業します。その中で、不動産事業のためのVR / ARの開発、IoTを使った給水メーターの開発事案やドローンによる測量、スマートシティ構想の立ち上げなど、プロジェクトを通して、重要な技術やキャリアスキルの向上を図ります。
 猪塚氏は、「カンボジアの学生に、母国では提供されることのないキャリア向上の機会を提供するとともに、海外の若い才能を受け入れることにより、日本企業の開かれた環境を維持・向上できるよう支援することが自らの使命である」と語っています。
 ITコンサルタントならびに、起業家としてすでに成功を収めながら、カンボジアという土地で、テクノロジーに特化した革新的な教育ビジネスに取り組む、その挑戦的な姿が楽天の標榜する新しい価値の創造という精神に共鳴し、本賞を贈ることを決定しました。

■テクノロジー賞

【受賞者】HoloEyes株式会社
<受賞理由>
 HoloEyes株式会社は、医療の重要な分野において、ヴァーチャルリアリティテクノロジー(以下、「VRテクノロジー」)を使った「HoloEyes VR」を世に送り出しました。
 現在、外科医が患者の病状把握に活用しているCTスキャンやMRI、X線などは2次元情報に留まりますが、VRテクノロジーを使った「HoloEyes VR」は、立体的な3Dイメージとして患者の臓器の映像を再現することができるため、外科医は、「切らないと先が見えない」といわれる実際の外科手術において、事前に精度の高いプランを立てられるようになります。さらに、現在HoloEyes株式会社は、医師の診断、トレーニング、手術計画など、将来の利用を見越してイメージライブラリーを構築するために3D CTスキャン画像を収集しています。
 VRテクノロジーを医療分野に応用し、正確で精密な外科手術をサポートすることで、新たな可能性を創造するHoloEyes株式会社に本賞を贈ることを決定しました。

■イノベーション賞

【受賞者】TABETE.ME(株式会社コークッキングによる事業)
<受賞理由>
 日本は、レストランのクオリティやサービスの水準が高いと言われていますが、一方でその維持のため、多くの食料を廃棄しています。TABETE.MEは、日本におけるレストランの食料廃棄問題を解決するサービスです。
 加盟レストランはTABETE.MEにお店の写真と現在の在庫情報を掲載することで、ユーザーに対してお知らせすることができます。ユーザーは、ウェブ上で食材を注文し、店舗にて受け取ることができます。TABETE.MEはレストランが持っている在庫食材の販売を手助けすることで、ユーザーに良質な食材を安価に提供しながら、食料廃棄削減に貢献しています。
 社会問題を解決する革新的なビジネスモデルの創造と技術活用を進められていることを評価し、本賞を贈ることを決定しました。

■スタートアップ賞

【受賞者】AND Global社
<受賞理由>
 AND Global社は、銀行口座を開設できない貧困層の方向けに少額融資、デジタルウォレット支払い、分割払い融資などの金融サービスを提供しています。
 AND Global社が開発した「LendMN」は、スマートフォンの利用や雇用履歴等のデータを使ったAIベースのシステムを基に、ユーザーの信用度が可視化できるスコアを付与することで、精度の高い少額融資を可能としています。AND Global社は、2017年から現在まで、1日に2,500案件以上への出資を続けており、さらに98.5%という驚異的なローン返済率を誇っています。また、このサービスは海外でも拡大を続けており、フィリピンや日本でも利用者が増えています。
 AND Global社の提供するサービス規模と成長スピードを評価し、本賞を贈ることを決定しました。

【選考について】
委員長  楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史
委員   楽天株式会社 副社長執行役員    平井 康文
     楽天技術研究所 代表        森 正弥
     楽天テクノロジーカンファレンス事務局

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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