2015年5月27日
  • 楽天株式会社

楽天、森林再生の取り組み「Global Rakuten’s Forest」を
ブラジルにて開始

- サンパウロ州の水不足改善とアトランティックフォレスト(注1)
の再生への貢献を目指す -

  楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は、海外での森林再生の取り組み「Global Rakuten’s Forest」(注2)の第二弾となる活動を本年5月30日よりブラジルにて開始します。

  楽天グループは現在、アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアにて事業を行い、グローバル化を加速しています。CSRにおいてもグローバルでの活動を拡大しており、事業を展開する国と地域を中心に、5つの重点項目(注3)にて取り組むべき課題を調査してきました。調査の結果、「環境配慮」に対処するために日本で実施してきた森林再生の取り組みが楽天の海外展開地域においても必要とされていることが分かりました。

  今回、楽天はeコマース事業を展開しているブラジルにおいて、サンパウロ州地域の水不足が深刻化していることを受け、森林再生の取り組み「Global Rakuten’s Forest」を同国にて実施することを決定しました。本取り組みでは、伐採により森林後退が進んだ地域への植林によって森林を再生し、河川に流れ込む降水の最適化を目指します。これにより、森林の水源涵養機能(注4)の回復など、水不足の長期的な問題解消にも寄与することを期待しています。

  ブラジルにおける「Global Rakuten’s Forest」の取り組みとしては、ブラジル大西洋沿岸に位置するアトランティックフォレストのなかでも、サンパウロ州北部の森林後退が深刻な地域を植林地として選び、2017年までの間に、25,000本の植林を行うことを決定しました。本年9月より順次植林を開始します。

  アトランティックフォレストは、世界的にも希少な2万種の植物種の宝庫である一方で、森林の残存生息地は10%以下まで減少しています。さらに、ブラジルに生息する6つの鳥類のほか、20種類以上の脊椎動物が絶滅の危機に瀕しており、生態系保護の観点からも、最も危機的な状況にある森林ホットスポットとされています(出典:コンサベーション・インターナショナル調査)。このようなことからもアトランティックフォレストを植樹エリアに決定しました。

  なお、活動を開始するにあたり、5月30日に、政府関係者を招き、「Global Rakuten’s Forest」開始記念の植樹セレモニーを実施するほか、より多くの現地の方々にも、森林再生が水不足改善に繋がるということの啓発を目的に、多くの地元住民が利用するサンパウロ市内のヴィーラ・ローボス公園内にあるビーチにて、ブラジルでプロスポーツ競技として人気の高いビーチバレーイベントを実施します。2014年に「バレーボール殿堂」入りした、元ブラジル代表のバレーボール選手のナウベルチ・ビテンクール氏(注5)率いるブラジルチームと元日本代表バレーボール選手、現日本代表ビーチバレーボール選手の西村 晃一氏率いる日本チームが対戦します。

(注1)ブラジルの大西洋岸に沿って伸びている森林地帯です。東パラグアイ、アルゼンチン北東のミシオネス州の内陸のほか、ウルグアイの海岸沿いにも伸びています。南米の主要な熱帯雨林から孤立していることから固有の生態系により成り立っています。
(注2)森林整備により森林本来の機能の回復や生態系の保全を目指す取り組みです。日本国内においては、高度成長期に大規模な森林開発が行われた一方で、適度な間伐がされてこなかったことから、多くの森林が過密状態になっており、森林再生のために間伐や下草の処理が求められています。現在、日本では全国15県で順次展開しており、今後は日本全国47都道府県へと活動範囲を拡大予定。海外においては、森林破壊の問題が深刻化するインドネシアにおいて、本年4月より活動を開始しました。
(注3)「スポーツ・文化振興」、「次世代教育」、「コミュニティの発展」、「環境配慮」、「災害・人道支援」の5項目。
(注4)森林の土壌が、降水を貯留し、河川へ流れ込む水の量を平準化して洪水を緩和するとともに、川の流量を安定させる機能で、雨水が森林土壌を通過することにより、水質も浄化されます。(出典:林野庁)
(注5)元ブラジル代表の男子バレーボール選手です。リオデジャネイロ出身で、ポジションはウイングスパイカー、オリンピックに3大会出場し、2004年アテネ五輪で金メダルを獲得するなどの実績からバレーボール殿堂入りを果たしました。

ブラジルにおける「Global Rakuten’s Forest」概要

・開 始 日: 2015年5月30日(植林は9月より順次開始)
・活動期間: 2015年~2017年
・計  画: サンパウロ州の水不足改善とアトランティックフォレストの再生への貢献を目的にブラジルサンパウロ州ジョゼ・ド・リオ・プレート市メンドンサ地区のティエテ川の支流に3年間で25,000本を植樹
・植林に関わる活動費: 楽天による拠出、ブラジルで展開するインターネット・ショッピングモール「Rakuten.com.br」(http://www.rakuten.com.br/ )出店店舗およびユーザーからの募金を今後検討

「Global Rakuten’s Forest」開始記念植樹セレモニーの概要

・日 時: 2015年5月30日(土)午前9時30分より
・場 所: ヴィーラ・ローボス公園(サンパウロ市)
・参加者: ブラジル政府関係者、一般参加者、「Rakuten.com.br」を運営する楽天グループ社員
・内 容: 「Global Rakuten’s Forest」開始記念の植樹セレモニー

「Global Rakuten’s Forest」ビーチバレーイベントの概要

・日 時: 2015年5月30日(土)開始記念植樹セレモニー 終了後
・場 所: ヴィーラ・ローボス公園(サンパウロ市)
・参加者: 「Rakuten.com.br」を運営する楽天グループ社員、一般参加者
・内 容: ビーチバレーマッチ「ブラジル VS 日本」を実施し、場内アナウンスやパネル看板などにより本取り組みを紹介し、森林再生の重要性を啓発。選手とプレーする機会など来場者参加型のアクティビティも実施します。

以上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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