2014年10月28日
  • 楽天株式会社

楽天、丸紅とエネルギー需要開発において協業開始

  楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)と丸紅株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:國分 文也、以下「丸紅」)は本日、エネルギー需要開発に関する業務提携の契約を締結、協業を開始することを発表しました。今後両社は、楽天のプラットフォームを活用した電力受給取引拡大等を推進するとともに、簡易HEMS(注1)の開発等を推進していく予定です。

  楽天は楽天トラベル契約施設向けの再生可能エネルギー小売り検討の一つとして、今年6月にインバランス低減に向けた電力需給予測システム構築に着手し、楽天経済圏における再生可能エネルギー導入促進に取り組んでいます。一方、丸紅は、長野県三峰川における水力発電事業をはじめとして、国内各地における風力・太陽光発電事業など、積極的に再生可能エネルギー電源の確保を推進しており、新電力の中でも再生可能エネルギー比率の高い電力を販売しています。楽天及び丸紅は、経済産業省総合資源エネルギー調査会基本政策分科会電力システム改革小委員会制度設計ワーキンググループで議論されているインバランスおよび固定買取制度の動向を勘案しながら、再生可能エネルギーを軸にした電力受給取引拡大に向けたアクションを取っていきます。

  また、2016年以降に予定されている電力小売市場の全面自由化においては、新たに市場開放される低圧分野の電力需要をどう取り込むかが、市場拡大および収益性確保の観点から重要といわれております。最近では、経済産業省が「大規模HEMS情報基盤整備事業」に40.3億円を新規に拠出することを発表(注2)するなど、電力ビッグデータを活用したエネルギーマネジメントサービスが活性化すると考えられます。

  楽天は、楽天市場の購買データを利用した景気動向指数の予測等、消費者行動のビッグデータの利活用を重点的に推進しており、これらのノウハウをエネルギー事業領域に適用することで他社との差別化を企図しております。

  楽天エナジーは昨年12月に、楽天プラットフォームに契約・参画する宿泊施設や店舗、ゴルフ場などの法人向けに「電力マネジメントサービス」を開始、また本年5月にはNTTファシリティーズの「マンション電力提供サービス」契約居住者向けのデマンドレスポンスサービスでの提携を発表し、電力需要家向けの新たなサービスを立て続けに開始してきました。今後もエネルギー需要開発LLPを始め、様々な事業ビークルを通じた他企業とのアライアンスを推進し、健全な電力自由競争市場の発展に寄与してまいります。


■丸紅株式会社
会社名: 丸紅株式会社
設立: 1949年
事業内容: 食料、繊維、資材、紙パルプ、化学品、エネルギー、金属、機械、金融、物流、情報関連、
開発建設等の分野における、輸出入(外国間取引を含む)及び国内取引の他、各種サービス業務、内外事業投資や資源開発等の事業活動
所在地: 東京都千代田区
代表者: 代表取締役社長 國分 文也
URL: http://www.marubeni.co.jp/

注1: HEMSとは、ホームエネルギーマネジメントシステム(Home Energy Management System)の略称で、センサーやITの技術を活用して、住宅のエネルギー管理を行うシステムを指します。主に、電気の使用状況の「可視化」や、住居内の機器制御を通じて省エネなど使用量の最適化を実現することが可能になるといわれています。一般的に「ヘムス」と発音されます。

注2: 経済産業省「大規模HEMS情報基盤整備事業」
http://www.meti.go.jp/main/yosan2014/pr/pdf/ene_syoujyou_01.pdf

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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