2009年5月21日
楽天リサーチ株式会社

昨年はあった夏のボーナス、「支給される予定はない」が11.6%
冬のボーナスに比べ減額傾向は拡大
-夏のボーナスに関する調査-

 楽天リサーチ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 学、以下 楽天リサーチ)は、夏のボーナスに関するインターネット調査を実施しました。今回の調査は、4月25日から26日にかけて、楽天リサーチ登録モニター(約160万人)の中から、全国の20-69歳の男女計1,250人を対象に行いました。


             ■□ 調査結果概要 □■

【総評】
 企業の業績悪化のあおりを受け、減額が予想された今年の夏のボーナスだが、厳しさが拡大する傾向が明確になったといえる。夏のボーナスの利用用途では、上位5位の回答のうち3つまでが日常生活や資金繰りに直結するもので、不況感が色濃くあらわれた結果といえる。政府による省エネ家電購入支援策である「エコポイント」制度が、ボーナス商戦の売れ行きにどう影響するかが注目される。


■昨年はあった夏のボーナス、今年は「支給される予定はない」が11.6%

 昨年ボーナスを支給されたと答えた人は72.8%だった。一方、今年のボーナスの支給予定をきいたところ、「支給される予定」が62.8%、「支給される予定はない」が23.4%、「支給されるかどうかわからない」が13.8%となった。
 昨年、夏のボーナスを支給されたが、今年は支給される予定はないと答えた人は、11.6%に上ることがわかった。


■見込み支給額は、「減りそう」が45.4%。冬のボーナスに比べ減額傾向は更に拡大

 見込み支給額は、「昨年とかわらない」が34.4%、「減りそう」という回答は合計で45.4%にのぼった。一方「増えそう」という回答の合計は、わずか7.5%にとどまっている。「冬のボーナスに関する調査」との比較では、支給額が「減りそう」という回答の8ポイント増、「増えそう」という回答は、9.9ポイント減で、減額傾向は更に拡大していることが分かる。


■63.9%がボーナスの支給額に「不満」と回答。「支給されるだけまし」という心理も?

 支給額の満足度に関する質問で最も多かったのが、「どちらかといえば不満」(38.0%)で「不満」と合わせると63.9%の人がこの夏のボーナスの支給額に満足していないことがわかる。それに対し、「とても満足」と「どちらかといえば満足」の合計は36.1%で、「満足層」が3割以上もいるのが意外だが、「支給されるだけまし」という心理が働いているとも考えられる


■ボーナスの利用用途トップは「貯蓄」。
 「エコポイント」がボーナス商戦の売れ行きにどう影響するかが注目

 夏のボーナスの利用用途のトップは「貯蓄」で36.4%だった。上位5位の回答のうち3つまでが日常生活や資金繰りに直結するもので、不況感が色濃くあらわれた結果といえる。
冬のボーナスの利用用途では5番手だった「旅行・レジャー」は3.7ポイント増え、23.2%だった。高速道路の値下げや燃油サーチャージの負担減により、消費者心理としては、割安感があると捉えているのではないか。また「エコポイント」制度がスタートし、売れ行きが気になる家電だが、「デジタル・AV家電」が9.8%、「白物家電」が3.2%という結果だった。「エコポイント」制度がボーナス商戦の売れ行きにどう影響するかが注目される。


■58.1%の人が、景気低迷や雇用不安がボーナスの使い道に影響すると回答。

 金融危機による景気低迷や雇用不安が今年の夏のボーナスの使い道に与える影響は、28.9%が「大きく影響している」と回答。「影響している」(29.2%)と合わせると約6割(58.1%)の人が、ボーナス利用に当たって、景気低迷を念頭に置いていることがわかる。


■この夏のボーナスで初めて投資・資産運用商品を購入する人は、わずか6.3%。
投資・資産運用は、「ローリスク、ローリターン」の傾向が鮮明に

 「投資・資産運用」にボーナスを使うという回答が8.0%であった。「今年の夏のボーナスで初めて投資・資産運用商品を購入する」と答えた人はわずか6.3%だった。この時期に投資を始めるのは、やはりリスクが大きいということだろう。
 運用の傾向もリスク回避型になっており、実に57.7%の人が「ローリスク、ローリターン」の商品を選ぼうと考えており、一時期の投資熱は完全に冷却化していることがわかる。


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           ■□ 調査結果 □■
      グラフ付きの調査結果・レポートは以下URLからご覧いただけます。
           ⇒ https://research.rakuten.co.jp/report/20090521/

            【ご参考】冬のボーナスに関する調査(2008)
           ⇒ https://research.rakuten.co.jp/report/20081219/
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【調査概要】
調査エリア  :全国
調査対象者  :20-69歳男女
回収サンプル数:1,250サンプル(性別×年代均等割付 各セル250サンプル)
調査期間   :2009年4月25日-26日
調査実施機関 :楽天リサーチ株式会社

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URL→http://service.money.rakuten.co.jp/top/index.html
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