2009年1月26日
楽天株式会社

楽天、「Rubyアソシエーション運営委員会」に参加
--Rubyの活用を拡大し、安心して使える環境を--

 楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下 楽天)は、楽天技術研究所のフェローである、まつもとゆきひろ氏が理事長を務める合同会社Rubyアソシエーション(本社:島根県松江市、理事長:まつもとゆきひろ)が設立した「Rubyアソシエーション運営委員会」に参加することとなりましたのでお知らせします。

 これまで楽天では、2005年12月に楽天技術研究所を設立し、2007年3月には楽天の提供するインターネット・サービスにRubyを用いた開発フレームワークの利用を開始しました。また、2007年6月からまつもとフェローと共同で、Rubyを活用した大規模グリッドシステム「ROMA」や分散フレームワーク「fairy」など、新しい技術の実用に向けて研究を進めてきました。加えて、テクノロジーカンファレンスを開催し、幅広いエンジニアを対象に研究の成果や実用に向けての取り組みを発表してきました。

 今回、同委員会に参加をすることを通し、Rubyの実用化を更に推し進めていくとともに、インターネット・サービス企業として、ユーザーにとって新たな利便性を提供できる技術の研究を進めていきます。

 合同会社Rubyアソシエーションは、IT分野におけるRuby活用の広がりと、標準化への期待が高まる中、今後大規模な情報システム分野において、安心して使える環境を整備することを目的として、「Rubyアソシエーション運営委員会」を設立しました。Rubyアソシエーション運営委員会は、Rubyアソシエーションの組織力を強化し、今後の課題解決に向け積極的に活動することを目指します。

 Rubyアソシエーション運営委員会は、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥田陽一)、サン・マイクロシステムズ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:ライオネル・リム)、楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷浩史)、株式会社イーシー・ワン(本社:東京都中央区、代表取締役社長:最首英裕)、株式会社ネットワーク応用通信研究所(本社:島根県松江市、代表取締役社長:井上浩、以下 Nacl)の5社により構成されています。


 今後の具体的な活動として以下を想定しています。
◆Rubyの開発・保守の支援
◆グラント(アプリケーション・ライブラリ等の開発補助)
◆イベント開催
◆開発会社の認定制度の整備

 開発会社の認定制度は、既に「Rubyアソシエーション認定システムインテグレータプログラム」 として開始されています。


【まつもとゆきひろ理事長のメッセージ】
 個人の趣味で作ったプログラミング言語Rubyがこのように広く興味をもってもらえ、Rubyアソシエーション運営委員会の設立が出来たことに大変感謝しています。今後はRubyの技術面にも注文をつけて欲しいし、その実現に向けコミュニティに対し働きかけていきたいと考えています。


■ Rubyについて
 Rubyは、NaClフェローまつもとゆきひろが1993年より開発している日本発のオブジェクト指向スクリプト言語です。Smalltalkのような本格的なオブジェクト指向機能と、Perlのようなスクリプト言語としての手軽さをあわせ持ち、国内はもとより、海外でも高い評価を得ています。
 近年では、David Heinemeier Hansson氏によって開発され、2004年に発表されたWebアプリケーションフレームワークであるRuby on Railsの流行に伴い、Webアプリケーションの分野で特に広く利用されています。今後はより幅広い分野に普及して行くことが期待されています。

■ Rubyアソシエーション(RA)について(URL: http://www.ruby-assn.org
組織名称:合同会社Rubyアソシエーション
所在地: 松江市朝日町478-18 松江テルサ別館2F
理事長: まつもとゆきひろ
 RAはプログラミング言語Rubyの普及と発展を目指し、Ruby関連のプロジェクトやコミュニティ、ビジネスの関係を強化し、 エンタープライズ領域におけるRubyの利用に関する諸問題の解決に取り組むことを目的とする組織です。



以上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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