2008年10月21日
楽天リサーチ株式会社

利用経験、PCでは約7割、モバイルでは2割に届かず
-インターネットバンキングに関する調査より-

 楽天リサーチ株式会社(代表取締役社長:森 学、本社:東京都品川区)は、インターネットバンキングに関するインターネット調査を実施した。今回の調査は、楽天リサーチ登録モニター(約160万人)のうち、全国の20-60代の男女計1,000人(男女各500人)を対象に、2008年9月19日から21日にかけて実施した。


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             ■□ 調査結果概要 □■
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■68.2%がパソコンからのインターネットバンキング利用経験があると回答した。一方、携帯電話からの利用経験は15.6%にとどまった。

■インターネットバンキングの利用頻度は、パソコンで「月に2-3回」(30.5%)、携帯電話で「月に1回以下」(29.5%)がトップとなった。

■インターネットバンキングで最も利用されているサービスは、パソコン、携帯電話ともに「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」だった。

■インターネットバンキングの長所と短所に関する質問では、それぞれ「24時間いつでも利用できる」(76.8%)、「個人情報の管理が不安」(50.7%)という回答がトップとなった。

■インターネット上での買い物の頻度は「月に2-3回」(35.3%)が最も多く、決済手段は「クレジットカード」が69.4%と突出して多かった。
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           ■□ 調査結果 □■
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■PCでのインターネットバンキングは、7割近くが「利用経験あり」

 はじめに、パソコンからのインターネットバンキング利用経験の有無(仕事での利用を除く)を聞いた。その結果、「経験あり」が68.2%で、「経験なし」の31.8%を大きく上回った。性・年代別に見ると、男性の利用経験率は73.0%と女性の63.4%よりも10ポイント近く高く、特に30代男性のほぼ8割(79.0%)が利用経験ありと答えている。一方、50代女性の利用率は59.0%と6割を下回った。

 次に、インターネットバンキングの利用経験がある人に、利用頻度を尋ねたところ、「月に2-3回」が30.5%とトップで、次いで「月に1回以下」(19.4%)、「月1回」(17.0%)という回答が続いた。「利用経験者は多いが、利用頻度は必ずしも高くない」というインターネットバンキングの現状がうかがえる。

 具体的にはどのようなサービスが利用されているのだろうか。「パソコンからのインターネットバンキングではどのようなサービスを利用していますか」(複数回答可)という質問への回答を見ると、「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」(64.0%)、「他口座への振込・振替」(57.4%)、「ネットショッピングやオークションなどの決済サービス」(52.7%)がトップ3の回答となった。性・年代別では、30、40代の女性で「ネットショッピングやオークションなどの決済サービス」が6割を超えているのが目につく(それぞれ60.6%、63.9%)。



■モバイルでの利用経験者は少数派

 携帯電話からのインターネットバンキング利用経験の有無(仕事での利用を除く)についても聞いたところ、「経験あり」が15.6%、「経験なし」が84.4%と、パソコンでの利用動向とはまったく逆の結果となった。利用率を男女別に見ると、男性が18.8%で、女性の12.4%を6ポイント程度上回っている。年代別では、20代から40代の利用率が2割前後(20代25.5%、30代20.5%、40代18.5%)であるのに対し、50代は8.5%、60代は5.0%と著しく低い数値になっている。利用経験が最も少ないのが60代女性で、2.0%にとどまった。

 同様に、携帯電話からのインターネットバンキングの利用頻度について尋ねた。結果は、「月に1回以下」がトップ(29.5%)。以下、「月に2-3回」(21.8%)、「月1回」(14.1%)となった。時間と場所を選ばずに利用できるのが携帯電話の特徴だが、利用頻度は意外にもパソコンより低いことがわかる。

 また、利用しているサービスに関する質問(複数回答可)では、「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」(71.0%)、「他口座への振込・振替」(41.3%)、「ネットショッピングやオークションなどの決済サービス」(26.1%)がトップ3の回答で、パソコンでの利用と同傾向の結果となった。



■長所は「24時間いつでも利用できる」、短所は「個人情報の管理が不安」

 次に、インターネットバンキングの長所と短所について聞いた。
 「インターネットバンキングの長所と感じる点をお選びください」(複数回答可)という質問では、「24時間いつでも利用できる」がトップで、76.8%であった。以下、「利用手数料が安い」(47.0%)、「インターネットショッピング等で利用しやすい」(38.7%)と続く。
 一方、「インターネットバンキングの短所と感じる点をお選びください」(同上)という質問では、「個人情報の管理が不安」(50.7%)、「ID・パスワードの管理が面倒」(40.3%)、「システム障害が不安」(39.8%)がトップ3の回答となった。インターネットバンキングというよりも、インターネットそのものにまつわるリスクに対する不安が上位に来ていることがわかる。

 それぞれの回答を性・年代別に見ると、長所の「24時間いつでも利用できる」は30代男性と50代女性(それぞれ85.0%、84.0%)で、「利用手数料が安い」は30代女性(58.0%)で、「インターネットショッピング等で利用しやすい」は60代男性、30、40代女性(それぞれ45.0%、46.0%、47.0%)でとくに多い。短所の「個人情報の管理が不安」は40、50代女性(それぞれ58.0%、57.0%)、「ID・パスワードの管理が面倒」は30代男性(53.03%)、「システム障害が不安」は40代女性(50.0%)で顕著に多かった。
■ネットでの買い物は「月に2-3回」、決済方法はクレジットカードが約7割

 最後に、インターネット上での買い物(ネットショッピングやオークションでの落札)について尋ねた。買い物の頻度は、「月に2-3回」が最も多く、35.3%。続いて「月1回」が22.5%、「月1回以下」が18.8%という結果となった。なお、20代女性の「週1回」(19.0%)、40代女性の「週2-3回」(12.0%)が、他の層に比べて高いのが目立つ。
 代金支払いについての質問では、「クレジットカード」が突出して多く、69.4%。2位の「インターネットバンキング」は12.1%となった。性・年代別に見ると、60代男性で「代金引換」が多いのが目につく(19.8%)。


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 グラフ付きの調査結果は以下URLからご覧いただけます。
 ⇒ https://research.rakuten.co.jp/report/20081021/
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【調査概要】
調査エリア  :全国
調査対象者  :20代-60代男女
回収サンプル数:1,000サンプル(性別×年代別均等割付 各セル100サンプル)
調査期間   :2008年9月19日-21日
調査実施機関 :楽天リサーチ株式会社

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以上

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