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ニュース

2007年7月26日
株式会社三菱総合研究所
楽天リサーチ株式会社

「iPhone」に高い関心、
「iPod」ユーザーの半数近くが機種変更時の購入を希望
--第28回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査結果より--

 楽天リサーチ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森 学)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 將介)は、15歳から69歳の男女を対象に、「第28回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」を行った。
 調査は、2007年6月27日から7月2日にかけてWeb上で実施され、回答者は2,400人、そのうち主要4社(NTTドコモ〔携帯電話・PHS〕、KDDI〔au、TU-KA〕、SoftBank、ウィルコム)の携帯電話・PHS利用者(※)は2,208人(回答者の91.9%)であった。
※以下、特に記載がない限り、記事中の数値は主要4社利用者に対する割合とする。

 第28回調査は携帯電話の音楽利用、「iPhone」の利用意向などについて調査した。「iPhone」は米国で2007年6月より米国アップルコンピュータ社が発売した「iPod」に携帯電話機能やインターネット接続機能も付いた、新しい電話端末である。

第28回調査の主な調査結果は以下の通りである。

●3ヶ月以内に音楽再生機能付携帯電話によって音楽を聴いた者の割合は、15.8%であり、前回調査(2006年6月)の9.2%から増加している。また、「iPod」等のデジタル・オーディオ・プレーヤーについては30.8%であり、前回調査の23.9%と比べて上昇している。

●未保有層のうち今後の購入意欲を持つ者の比率についてみると、音楽再生機能付きの携帯電話は18.1%と前回の31.4%から大きく低下している。また、デジタル・オーディオ・プレーヤーは35.5%であり、前回の42.5%から低下したものの、比較的高い水準にある。

●「うた・ホーダイ」の認知状況については、内容まで理解している層は5.4%と少なく、名前も聞いたことがない層が7割近くおり、認知がそれほど進んでいないものと思われる。

●「うた・ホーダイ」の利用意向についてみると、NTTドコモのユーザーでは、「すでに利用している」は0.5%であり、「ぜひ利用したい」が1.9%、「利用したい」が3.4%と、明確に利用意志を表明している層の割合は、5%強とそれほど多くない。ただ、音楽への関与度別にみると関与度が高い層で、明確に利用意志を表明している者が13.3%と高く、まずは音楽への思い入れが強い層から利用が進んでいくものと期待される。

●「Napster」サービスの認知状況についてみると、サービス内容・特徴まで理解していたのは1割で、名前も知らない層が6割を超えるなど、こちらも十分な認知を獲得していない。

●「Napster」の利用意向についてみると、「すでに利用している」が0.6%、「ぜひ利用したい」が0.7%、「利用したい」が2.2%となっており、明確な利用意向を表明する層は少なく、「関心はある」という者が22.8%を占めている。「Napster」の場合も音楽への関与が高い層において、明確な利用意向を表明する者の割合が高く、10%を超えている。

●「iPhone」の認知状況についてみると、内容・特徴まで理解していた層は11.3%、名前を聞いたことがある程度の層が35.6%であり、2007年の1月にプロトタイプが初めて発表されたことを勘案すると、比較的高い認知となっている。

●「iPhone」の利用意向についてみると、次に買い替える際に「iPhone」にしたいとするユーザーは、「かなりそうしたいと思う」が5.2%、「ややそうしたいと思う」が22.4%となっている。

注:「iPhone」「iPod」は、米国および他の国々で登録されたアップルコンピュータ社の商標です。その他、記載されている商品名は、各社の商標および登録商標です。
□■ 調 査 結 果 ■□
1.携帯電話による音楽利用
(1)携帯電話による音楽視聴の実態
 3ヶ月以内に音楽ファイルの再生機能付携帯電話によって音楽を聴いた者の割合は、15.8%であり、前回調査(2006年6月)の9.2%から増加が認められた。また、「iPod」等のデジタル・オーディオ・プレーヤーについては、利用比率が30.8%であり、こちらも前回調査の23.9%と比べて上昇している。なお、MDプレーヤーについては、この比率が9.0%と前回調査よりも若干減少した。また、音楽再生機能付の携帯電話を持っていても利用しない層の割合は20.6%と利用層の割合を上回っている。

図 1 各種モバイルでの音楽視聴端末の利用状況(全員が回答)
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_01.gif

 各機器の未保有層のうち今後の購入意欲を持つ者の比率についてみると、音楽再生機能付きの携帯電話は18.1%と前回の31.4%から大きく低下している。また、デジタル・オーディオ・プレーヤーは35.5%であり、前回の42.5%から低下したものの、比較的高い水準にある。この結果から、音楽再生機能付きの携帯電話は、利用意向のある層にはかなり普及してきている一方で、デジタル・オーディオ・プレーヤーについてはまだ普及の余地が大きいものと考えられる。

図 2 未保有者の購入意欲
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_02.gif

 利用しているデジタル・オーディオ・プレーヤーについてみると、「iPod」が51.5%と高くなっており、ソニーのウォークマンがこれに次ぐ位置づけにあるが、利用率は21.3%と「iPod」の半分をも下回る。男女別では女性の方が「iPod」の利用率が高くなっている。

図 3 男女別利用しているデジタル・オーディオ・プレーヤー(複数回答)
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_03.gif
(2)定額制の音楽サービスの利用意向
 NTTドコモでは、2007年6月から、定額制の音楽配信サービス「うた・ホーダイ」を提供している。このサービスは、これまで1曲単位で販売されていた「着うたフル」を月額一定金額支払うことでダウンロードし放題となるサービスである。
「うた・ホーダイ」の認知状況についてみると、内容まで理解している層は5.4%と少なく、名前も聞いたことがない層が7割近くいるなど、まだ認知がそれほど進んでいないものとみられる。

図 4 「うた・ホーダイ」の認知状況(全員が回答)
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_04.gif

 「うた・ホーダイ」の利用意向について、NTTドコモのユーザーと他社ユーザー別に尋ねた。この結果、NTTドコモのユーザーでは、「すでに利用している」は0.5%であり、「ぜひ利用したい」が1.9%、「利用したい」が3.4%である。このように明確に利用の意志を表明している層の割合は、5%強とそれほど多くない。これに対して「関心はある」という層が31.0%おり、こうした層が今後利用層へシフトするかどうかがポイントとなろう。なお、音楽への関与度別にみると関与度が高い層では、明確に利用の意志を表明している層が13.3%と高くなっており、まずは音楽への思い入れが強い層から利用が進んでいくものと期待される。

図 5 「うた・ホーダイ」の利用意向(ドコモユーザーが回答)
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_05.gif

 次にNTTドコモ以外のユーザーの場合についてみると、「通信事業者をNTTドコモに切り替えて利用したい」とする層は0.7%であり、このサービスをトリガーに事業者乗り換えは現状では必ずしも多くないものと考えられる。また、現在の事業者が提供したら利用したいとする層も4.2%にとどまる。「関心はある」とする層は19.4%であり、図5に示したNTTドコモのユーザーにおける「関心はある」とする回答者の割合(31.0%)と比べて低くなっている。

 また、音楽への関与度別にはNTTドコモユーザーの場合と同様に、関与度の高いユーザーにおいて利用意向が高くなっており、通信事業者を変えてでも利用したいとする者の比率は5.6%にのぼる。

図 6 「うた・ホーダイ」の利用意向(ドコモ以外の通信事業者ユーザーが回答)
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_06.gif

 前述のように、「うた・ホーダイ」については、積極的に利用意向を示している層は必ずしも多くない。利用意向を表明していない層に対して、利用の阻害要因を尋ねたところ、もっとも多いのは、「携帯電話で音楽を聴こうと思わない」の41.9%であり、これ以外では、「パケット料金が高額になる」(31.2%)、「月額利用料金を払い続けないと過去にダウンロードした曲が聴けなくなる」(27.8%)が高くなっている。

図 7 「うた・ホーダイ」の非利用理由(複数回答)
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_07.gif

 年齢別にみると、男性の10代、女性の10代、20代といった層では、「月額利用料金を払い続けないと過去にダウンロードした曲が聞けなくなる」の指摘率がもっとも高くなっている。これに対し、年齢が上がるにつれて、「携帯電話で音楽を聞こうと思わない」、「音楽をそれほど聴かない」という理由が上位に上がってくる。 このことから、音楽に関心が高い10代、20代の支持を得るうえでは、過去のダウンロード楽曲視聴と月額料金の継続的な支払い負担との関係についての見直しも必要と考えられる。

図 8 性年齢別「うた・ホーダイ」の非利用理由(複数回答:上位3位)
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_08.gif
(3)パソコンと連係した音楽配信の定額化について
 「うた・ホーダイ」にも対応している定額制の音楽配信サービスとしては、洋楽を中心に300万曲という配信楽曲を擁する「Napster」というサービスが2006年の夏よりサービスを開始している。Napsetrサービスの認知状況についてみると、サービス内容・特徴まで理解していたのは1割であり、名前も知らない層が6割を超えるなど、十分な認知を獲得していない。

図 9 「Napster」の認知状況(全員が回答)
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_09.gif

 「Napster」の利用意向についてみると、「すでに利用している」が0.6%、「ぜひ利用したい」が0.7%、そして「利用したい」が2.2%となっている。このように明確な利用意向を表明する層は少なく、「関心はある」という者が22.8%を占めている。 音楽への関与度別にみると、関与度の高い層において、明確な利用意向を表明する者の割合は10%を超えており、「うた・ホーダイ」同様、音楽への思い入れの強い層からの普及が期待される。

図 10 「Napster」の利用意向(全員が回答)
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_10.gif

 次に「Napster」以外を利用している音楽配信サービスについてみると、「iTunes Store」が13.4%ともっとも高く、これ以外では「Yahoo!ミュージックダウンロード」、「LISMO Music Store」が4%台で並んでいる。

図 11 利用している音楽配信サービス(複数回答)
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_11.gif

 「Napster」以外の音楽配信を利用している者を対象に、現在利用中の音楽配信サービスを定額で受けられるとしたら、いくらまで支払うかを調べたところ、1,000円以上ではなかなか需要が膨らまないことが分かる。具体的には1,000円まで金額を下げた場合には累積でみて4割以上が利用意向を示しているが、1,200円まででは累積で15%程度にしかならない。既存の音楽配信サービスにおいて定額制を採用する場合、価格的には1,000円が目安になることを意識する必要があると考えられる。

図 12 定額制の音楽配信の利用意向金額
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2.「iPhone」の利用意向
 米国Apple社による電話端末である「iPhone」は、6月末に米国で先行発売された、大きな話題を呼んだが、日本において来年以降の発売が期待される。
「iPhone」の認知状況について確認したところ、内容・特徴まで理解していた層は11.3%であり、名前を聞いた程度の層が35.6%となっている。2007年の1月にプロトタイプが初めて提出されたことを勘案すると、比較的高い認知となっている。

図 13 「iPhone」の認知状況(全員が回答)
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 次に利用意向についてみると、次に買い換える際に「iPhone」にしたいとするユーザーは、「かなりそうしたいと思う」が5.2%、「ややそうたいと思う」が22.4%となっている。男女年齢別にみると、男性は10代から40代、女性は10代から30代において、次に買い換える際に「iPhone」にしたいとするユーザーの比率が高くなっており、とりわけ男性20代においてその比率が高い。

図 14 男女年齢別次回買換え時の「iPhone」利用意向
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 デジタル・オーディオ・プレーヤーの保有状況別にみると、「iPod」ユーザーにおいて、「iPhone」 の利用意向が高くなっており、現在すでに「iPod」以外のプレーヤーを利用しているユーザーの場合には、利用意向はそれほど大きくない。 むしろ今後デジタル・オーディオ・プレーヤーを利用しようと考えている未利用層において利用意向が高くなっている点は注目される。

図 15 デジタル・オーディオ・プレーヤーの利用状況別次回買換え時の「iPhone」利用意向
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_15.gif

 「iPhone」の利用意向層を対象に、日本において「iPhone」が発売された場合、それを提供する通信事業者への乗換えをしても利用したいと思うかどうかをたずねた。この結果をみると、積極的に「そうしたい」と回答したユーザーは全体で約1割である。多いのは「iPhone」の音楽や映像関係以外の機能次第でそうしたい」とする回答であり、45.9%を占める。また、「そこまでして「iPhone」を利用したくない」とする層が42.3%を占めている。このことから、音楽や映像以外の各種機能も比較検討したうえで、最終的に事業者を切り替えてまで「iPhone」にするかどうかを決めるという慎重な姿勢がうかがえる。「iPod」の利用状況別にみると、「iPod」ユーザーにおいては通信事業者を変更しても利用したいとする割合が約2割と、全体と比べて高くなっている。

図 16 デジタル・オーディオ・プレーヤーの利用状況別「iPhone」提供
    通信事業者への乗り換え意向(「iPhone」利用意向者が回答)
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_16.gif
【回答者の属性】
回答者の属性は、以下の通りである。
http://www.rakuten.co.jp/pr/2007/0725/release_0725_17.gif
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