□ | 2007年5月31日 |
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まつもとゆきひろ氏の楽天技術研究所フェロー就任について |
楽天株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下楽天)は、2007年6月1日付でまつもとゆきひろ氏が当社楽天技術研究所フェローに就任することをお知らせいたします。 まつもと氏は、プログラミング言語の技術動向やオープンソースソフトウェアの開発・活用に関する豊富な知識と経験を有しており、オブジェクト指向プログラミング言語「Ruby」(※1)の開発者として知られ、株式会社ネットワーク応用通信研究所のフェローも務めています。 まつもと氏が開発したプログラミング言語「Ruby」および、RubyをベースとしたWebアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」(※2)は、サービス開発における高い生産性と、Webアプリケーションに対する親和性を持つことで知られています。楽天も「Ruby」によるサービスを構築するRubyプロジェクトチームを立ち上げ、開発手法の標準化や大規模サービス開発手法の確立を行っております。 今後、将来の技術動向を踏まえ、まつもと氏にRubyやオープンソースソフトウェアの活用に関する助言・指導をいただきます。また、楽天はまつもと氏のRubyやオープンソースソフトウェアの発展・普及活動を支援し、楽天技術研究所において楽天の大規模サービス開発の経験および環境を活かした共同での技術研究を実施してまいります。 楽天はこれまでもLAMP(※3)などのオープンソースソフトウェアを含む様々な開発手法を導入し、拡張性や可用性の高い、コスト効率の優れたアプリケーションを構築することで、ユーザーニーズに対応したサービスをタイムリーに提供してきました。今後も新しい技術の積極的導入および技術研究の実施を通し、より優れたサービスを提供してまいります。 【まつもと ゆきひろ氏の略歴】 1965年 大阪市生まれ 1990年 筑波大学卒業 1993年 プログラミング言語「Ruby」を開発 1997年 株式会社ネットワーク応用通信研究所 特別研究員(現在 フェロー) 2007年6月 楽天株式会社 楽天技術研究所フェロー就任 |
※1: Ruby まつもとゆきひろ氏により開発されたオープンソースのオブジェクト指向言語。 国内はもとより、海外でも高い評価を得ている。 ※2:Ruby on Rails David Heinemeier Hansson(デビッド・ハイネマイヤ・ハンソン)によって開発されたWebアプリケーション開発フレームワーク。Model-View-Controller(MVC)アーキテクチャに基づいて構築されており、アプリケーションの開発を他のフレームワークより少ないコードで簡単に開発できるよう設計されている。 ※3:LAMP(ランプ) OSでの一つあるLinux、WebサーバのApache HTTP Server、データベースのMySQL、簡易的なプログラミング方法であるスクリプト言語のPerl、PHP、Pythonを総称した頭文字から成る造語。動的(ダイナミック)なWebコンテンツを含むインターネット・サービスの構築に適した、オープンソースのソフトウェア群を指す。 |